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教員採用試験過去問分析|自分で調べたほうがいいの?

教員採用試験の過去問分析。
絶対にやったほうがいい。
みなさんは、そう言われていませんか?
本当に必要なの?と聞かれたら、私は迷わず「はい」とこたえます。
今回はその理由についてのお話です。


過去問分析=出題傾向をつかむ?

教員採用試験の過去問分析といえば「出題傾向をつかむためにすること」というイメージ。

きっとみなさんも、いろいろな機会に、そう聞いているのではないかと思います。

「出題傾向」といえば、ふつうは、「○○年~○○年に出題された内容」や「○○県ではここが頻出」など。
どんなところが出題されやすいか、ということや、どの範囲は出題されていない、などのことをいうのかなと思います。

けれど、こういった「出題傾向」って、実は情報がたくさんありますよね。
一覧表になっていたりして、どこを勉強すればよいのかまで丁寧に教えてくれるものもあります。
本当にありがたいですよね。
なので、「過去問から出題内容の傾向を知る」のは、自分で調べなくても、そういったものを利用しちゃうのが効率的。

出題パターンを確認してみよう


教員採用試験の過去問分析はしたほうがいい?

とはいっても、過去問分析は、それだけでよしとしないで、こちらは自分で分析するといいんじゃないかなあ・・と思うことがあります。
私が「過去問分析は自分でした方がいい」と思っているのは、この部分のこと。

どう出題されているかを確認することです。

出題パターンをつかむことですね。

これについて、調べてくれているものが、もしかすると、あるのかもしれないけれど、私のおすすめは、自分でやってみて確認する方がいいなあと思っています。

その理由は、問題に慣れるから。

受験自治体の出題のクセというか、特徴はやってみて感覚でつかむのが一番。
だから、どんなふうに出題されるのかなという視点で問題を解いてみることは、やってみてほしいなあと思っています。

答えをみながらでもOKです。

出題傾向に合わせて勉強を進める方が効果的だと思うのでおすすめです。

どういうことかを具体的にお話しますね。

教育基本法|東京都の問題

たとえば、これは令和6年度採用、東京都で出題された問題。
 
教育基本法の条文として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
1 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。
3 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
4 学校には、校長及び相当数の教員を置かなければならない。
5 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

(東京都教員採用ポータルサイトより一部引用)


正解は2です。
このような問題が頻出ならば、法規名と条文を結びつけることができるように覚えておくことも忘れずに・・だよね。

教育基本法|そのほかの自治体の問題例

次にこちらは、これは令和5年度採用、埼玉県で出題された問題文。

次は、「教育基本法第2条」の一部です。文中の[  ①]、[  ②]に入る語句の組合せとして正しいものを、下の1~4の中から1つ選びなさい。

(過去問 埼玉県・さいたま市の教職・一般教養:共同出版社より一部引用)

また、愛知県では、令和5年度採用に出題された問題で、

次の(1)、(2)は「教育基本法」の条文の一部を基にしたものである。(a)~(c)の内に当てはまるものを語群から選ぶとき、正しい組合せとなるものを解答群から一つ選び、番号で答えよ。

(過去問 愛知県の教職・一般教養:共同出版社より一部引用)

どちらも空欄補充で、東京都とは、出題傾向が違いますね。

この記事のまとめ

教員採用試験過去問の過去問分析は自分で調べたほうがいいのか。
どのような問題が頻出か、出題されていない分野は?といったことを知るための過去問分析はすでに調べたものを利用するのが効率的。
出題パターンは、自分で調べたほうがよい。
そんなご提案でした。




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