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記野式:サクッと!ゲーム業界講座 5月前半号

こんにちは。5月の中旬です。ようやく寒さから解放されてバリバリ働きますよ!笑。あれ、でも朝晩寒い日続きましたね。

お知らせしていましたが、遅れていたアメリカ市場Circana(旧NPD)データ3月分がようやく届きました。これからしばらくアメリカ市場データのみ毎月前半号でお知らせする形になります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

ゴールデンウィークが始まったとたんに1ドルが160円を超え、腰を抜かしていたところ、政府の為替介入が複数回あった模様でなんとか155円以下でとどまっています。ただ、世の中の見方としては、円高に動く要素がないためこのまま放置すれば円安へ動くことは間違いないとのこと、弊社は海外出張禁止!かな。笑。

本記事での為替レートは1ドル=156円で計算しています。


<記野式まえがき:サブスクリプション>

1.ゲームのサブスクはうまく行っていない?

Circana のMat Piscatella 氏の Xの投稿によると、ゲームのサブスクリプションは決してうまく行っていないようです。アメリカにおける2024年3月の非モバイルゲーム・サブスクリプション売上額は、2023年4月の数字と比較して1%しか増加していないとのこと。

去年2023年の4月情報としても、前年2022年4月から2%しかアップしていないと言う情報でした。

MicrosoftのXbox Game Pass に引き続き、ソニーのPlayStation Plus が開始され、「ゲームサブスクがゲーム業界の流れを変える!」とまで言われていたのですが…ゲーム産業における「サブスク」は決してうまく行っていないように見えます。ゲームを広めるための広告塔の機能としては有効ですので全面否定するつもりはありませんが、これでビジネスを進める、というのはあまり効率的ではないかなと最近私も思うようになりました。

この後の映像SVODに関してもそうですが、ビジネス設計によるとはいえ決してサブスクは万能なシステムではないのかも、と世の中が思い始めているということなのでしょう。

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