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複雑性PTSDと子育て

複雑性PTSDの治療をしながら、子育てをしています。

正直、メンタルの不調を抱えながら育児をするのは、楽ではありません。

ずいぶん回復しているので、基本的にはおだやかに育児しているのですが、フラッシュバックしているときは別。

地獄かと思ってしまいます。

でも、複雑性PTSDを患いながらの子育てにも、メリットはあって。

それが、「子どもの気持ちに寄り添える」ということなんです。

子どもの頃に言われて傷ついた言葉、苦手だった雰囲気などを鮮明に覚えているわたしは、「子ども目線」でものを見ることが得意です。

子どもが片づけをしなくても、

「マイペースなように見えても、学校ですごくがんばっているんだろうな」

と思うし、

いつになっても、子どもが宿題をやらないときは、

「宿題って、面倒だよなぁ。学校から帰ってきたら、とりあえずゆっくりしたいよね」

と思うことができます。

なので、

「宿題やったの?」(詰問口調で)

とか、

「いい加減、宿題やって!」

などと言ったことはありません。

「宿題やりたくないのわかるわ〜」なんて言いながら、むすめとおやつを食べていることのほうが、多いかもしれません。

(もちろん、宿題よりもおやつ優先……笑)

そんなわけで、親子関係は良好です。

つい、「失ったもの」ばかりに目を向けてしまいますが、「得られたもの」もちゃんとあるのだと思います。

複雑性PTSDの発症など、知らず知らずのうちに、病気を患ってしまい、悔しい思いをしている人もいると思います。

「なんでわたしが……」と思うことだって、あると思います。

(実際にわたしは、フラッシュバックしているときに、悔しさが込み上げてきます)

でも、もう病気になってしまったことは変えられません。

だったら、少しずつ、今後の人生にその経験を活かしていくのがいいのかなぁと、今は思えるようになりました。

ここまで来るのに、長い時間がかかって、親や社会に対しての不満しか出てこない時期もありました。

でも、治療を続けて、自分との付き合い方がうまくなれば、自分の病気に感謝できるくらいの、余裕を持つことができるときもきます。

わたしも、まだまだ治療中の身ですが、同じように苦しんでいる人、苦しんできた人がいらっしゃれば、ぜひ参考にしていただければと思います。

めちゃくちゃ長い道のりになるかもしれないし、地獄のような道のりかもしれませんが、いずれ回復する可能性があると信じて、なんとかやっていきましょう。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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