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祭りだうりゃせい!ラーメン×国産牛のコラボ「和牛さんじ郎」に今年も衝撃を受ける。

秋といえば食欲の秋ですよね。まだ秋って言ってギリセーフ? な11月26日に大好きなラーメン屋さんが仕掛けたとんでもない”祭り”に参加してきました。
 
今年もやってきた!東上野の超個性派ラーメン店と国産牛の真剣勝負!

東京・東上野にあるラーメン屋「さんじ」をご存じだろうか。この店の濃厚煮干しラーメンに魅了されて4年が経つ。

さんじ外観。暖簾をくぐればさんじワールドが待っている。

「うりゃせい!」店主きんちゃんのよくわからぬ掛け声とともに出される一杯は煮干しの旨味がガッッッッツリ凝縮されている逸品だ。ビターさの後から甘みが追随し、脳をグワーッと刺激するスープ。それに絡みまくる相性バッチリな浅草開化楼特製の極細麺、通称「パキ麺」。スルスルっと麺を食べたあとは残りのスープにご飯をぶち込む…これぞ私の腹パンコース。ああ、This is至福。

これぞ私がハマったメニュー「濃厚煮干ラーメン(うずらサービス)」うんめーのよ。

食べ歩きもそれほどしていない。ラーメンヲタクというわけでもない。だけどもいつの間にかこの店だけは外せなくなってしまった。さんじなしでは生きてゆけない…いわゆる「さんじジャンキー」である。

そんなさんじがここ数年行っている”祭り”に参加させてもらった。参加させてもらう、というのはさんじジャンキーしか招待されないイベントだからだ。私も末席ながら招待されてですね、ええ…なんかホント申し訳ないのですが…うれC!

今回で3回目となるイベント。開催前から「こんなん他では食べられへんで」と豪語するきんちゃん。彼の自信満々モードは間違いない。最初和牛のラーメンを出すと聞いた時は何のことかよくわからず、牛コツラーメンでも作るのか?と思っていた。

そして祭り当日。私はこれでもか!と和牛を食らうことになる。

当日のメニュー表「和牛さんじ郎」のみ。潔い。

予約制のため指定された時間に足を運ぶと暖簾をくぐる前から肉のおいしそうな匂いがふわーんと漂う。一瞬ステーキ屋に来たのか?と錯覚するくらいだ。

厨房では有名店のシェフ“中ボス”こと相田さんがとんでもない肉の塊を焼き続けている。「ニンニクに醤油をたらせば店内もっといい香りになるよ」といたずらっぽく笑う。いや、そんなことしたらよだれが止まらないでしょ!やめるんだ!いやしかしそれもありか…などと思いながら着席。

きんちゃんもさんじジャンキーばかりの店内にいつも以上にハッスル。それを奥さんのまゆちゃんがたしなめる…いつもの光景。今日はなんだか特別感がある。

ほどなくして出されたラーメンはゴワゴワ麺、野菜&ニンニク、そしてその上に相田シェフ渾身の和牛ステーキが鎮座する…「和牛さんじ郎」和牛×さんじのラーメンという異次元の一杯だ。

値段は8000円。A5ランク国産牛の"ええ肉"がドーンと乗ってこの値段。高いか安いかは写真を見て考えて欲しい。はいズーン!

着丼時から強い主張をお持ちの和牛さんじ郎。

もういっちょズーン!

(肉に向かって)あなた、こんなところにいていいの?答え:いいんです!

なんじゃこりゃ!どんぶりから放たれるタダ事ではない肉のオーラ。オレ(ここだけ一人称変更)はこのステーキを食べるに値する男なのか?と畏怖の念すら抱いてしまう。

私はステーキを見ると漫画「プロレススーパースター列伝」を思い出す。アンドレザジャイアントやスタンハンセン、そしてアブドーラザブッチャーが努力の末たどり着いたステーキをぺろりと食べるシーン。

ステーキとは闘う男の象徴。俺だってそんな男の端くれ! えーいままよ! 真ん中に鎮座したステーキに意を決してガブつく。一口目が口に入ったその瞬間、私は宇宙に飛ばされたのだ。肉汁じゅわわわー宇宙とでもいうべきか。

肉の柔らかさが尋常ではない。前回と違い脂の少ない部位を使用しているという。いやー、口の中でとろけるって比喩じゃなかったんですね。プロの調理法おそるべし。

見て、この焼き具合!中ボスマジック炸裂!

このゲキレツなお肉さん(もはやさん付け)を引き立てているのが実はスープなのだ。思ったよりさっぱりしていて肉、麺と喧嘩せずにうまく調和している。「うちはスープ屋だ」の看板に偽りなし!うんめ~。

肉300gプラス麺200gプラス野菜で胃袋が限界を感じスープを飲み干すところまでは行けなかったが(自分メモ:次回は麺100gを選択)今回もプロとプロのぶつかり合いを堪能させてもらった。すげーすげーすげーラーメン。

最後に「おいしかったです」と伝えて帰ろうとすると「中ボスが焼いた肉よ!おいしくて当たり前やんか!」とまゆちゃん。このコラボラーメンが目指す一杯は我々の想像をはるか超えたところにあるのだろう。そうでなくちゃこちらも張り合いがない。また次回も異次元ラーメンを期待しつつ店を出た。

駅への帰り道は簡単な一本道なのだが気付いたら路地裏をさまよっていた。やはり私は宇宙に飛ばされていたのかもしれない。

年に一度の外せないイベント「和牛さんじ郎」。私のさんじジャンキー道は続くのだ。早くまた食べに行きたい!うりゃせい!

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