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終戦を迎えたのか、箱根山

こんばんナマステ💙💛Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

何気に大きなニュース。

西武系の伊豆箱根鉄道が芦ノ湖観光船を富士急に売却、先立って箱根と熱海の間にある十国峠のケーブルカーとレストハウスも伊豆箱根鉄道から富士急に売却されていて、

これってもしかして西武と小田急(・東急)が箱根観光の権益を巡って激しく争った箱根山戦争が完全に終わったんじゃないかって話。

そんなものは2003年の小田急と西武による業務提携をもって終わったというのが一般的な認識だし、

実際現在では様々な提携がなされているけれども、

その一方で公共交通機関だけで旅程を組んでみれば今でも両社の連携は不十分であることがよくわかる。

というか同一資本になった阪急と阪神ですら六甲山では今でも交通体系が噛み合わないわけで、余程強い意志を持たなきゃ完全な連携はなされない。

芦ノ湖の船と港なんかどうして一本化できないのか疑問しかない。

箱根園に小田急海賊船が乗り入れて、両社がバラバラの港を持つ湖尻などは閉鎖というかプレジャーボートなどに明け渡せばいい。

ただ、元箱根については西武の桟橋の方が湯本・小田原に近いのでこちらを残して、小田急の港をプレジャーボートに渡した方がいいかもしれない。

インバウンドにある程度関わっていたら箱根山戦争は何も終わっていないことをみんな知っている。

日本人がイメージする箱根は第一に温泉だけど、外国人がイメージする箱根は圧倒的に芦ノ湖で、それは富士山とのセット売りになっている。

富士山は富士吉田側の五合目で、それならば富士山を臨むクルージングは富士五湖でいいと思うし、

芦ノ湖に行きたいなら富士山は御殿場側の五合目でいいと思うのに、

富士吉田側の五合目と芦ノ湖というセットは崩れない。

富士山側では富士急(ともしかしたら京王❓)の受け持ち、箱根側では小田急と西武なんだけどここでは"and"ではなく"or"となる。

インバウンドの手配を巡って両社の間には火花が飛び交っている。

富士山から南下してきたツアーを小田急がキャッチすれば芦ノ湖と共に大涌谷、

西武がキャッチすれば箱根園・駒ヶ岳がセットにつく。

だから外国人向けのツアーを見れば、どちらが手配したのかすぐにわかる。

定番としては朝都内を出て、午前中に富士山五合目、

午後に芦ノ湖、

そのまま都内に戻るか、三島15:46発のひかりで名古屋や京都へ向かうというコースになる。

んで、この観点から西武が芦ノ湖遊覧船と港を富士急に売却したというのはどういうことなんだろうと考えれば、

富士山と芦ノ湖のインバウンドを富士急・西武連合で総取りする意図であることが見えてくる。

それだけでなく例えば河口湖から箱根経由三島行きと行った観光客向けのバス路線を富士急と西武系の伊豆箱根バスの共同で開設することで個人旅行者が富士山エリアと箱根エリア、伊豆エリアを周遊できるようになれば素晴らしいよね。

ただ、富士急は小田急と敵対しているわけではなく山中湖遊覧船を運営する富士汽船は合弁企業。

山中湖や御殿場では富士急と小田急が対立というよりは協調している。

だから、完全に小田急vs西武・富士急というかたちを取らず、それなりに小田急とも協調していくだろう。

むしろ富士五湖周辺で一元的なディベロップメントをやってきた富士急なら箱根のバラバラっぷりを見て首を傾げ、小田急と西武の間に立ってより密な連携を提案できる可能性がある。

この3者の提携に期待したいこととしては先述の「定番コース」に見られるような素通り観光地からの脱却。

富士山・箱根・伊豆を縦串に刺した連携で、宿泊、それも長期の宿泊を増やさなければいけない。

また御殿場側の五号目も富士吉田側と同レヴェルに整備するなどディスティネーションの分散化も必要。

そしてそれは客単価を上げたうえでのオーヴァー=ツーリズムからへの脱却に繋がっていく。

箱根なんて観光客数を半分にしたって多すぎるくらいなんだから。

東京の近くにこんなに恵まれた自然を持つんだから、今までのように自然に傷をつけて観光収入を稼ぐのではなく、自然を保全しながら観光収入を稼ぐ方向にシフトしてほしい。

それじゃあバイバイナマステ💙💛暑寒煮切でしたっ✨



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