「「お互い様」という考えのもとに 」


私は発達障害がある。
みんなが普通に進んでいける道で足がすくんでしまう。
みんながスッと受け入れることにそうしようもない不安と疑問を抱いてしまう。
うんざりして泣けてきしまうくらい色んな事がさっぱり上手くいかない。

欠けている自分に自覚はもちろんある。
思い出して情けなくなってきてしまうから。

それでもきっと、自分の意識が向かない時に症状が沢山出てしまっていると思う。
もちろん傾きを有する自分について、自分で悩んで、考えて、折あって進んできた。
でも、自分の気づかないうちに沢山周りの人たちに助けられ、許してもらってきたのだとも思う。

無意識って本当に怖いけれど、やっぱりあると思っていて、意識と無意識の比率ははるかに無意識の方が多いとも言われているそう。
意識のある中でもこれほどポンコツで、それならきっと無意識では本当に驚くほどに迷惑をかけているのだろうと思う。

そう思った時、はじめは申し訳ないというどんよりと暗い気持ちで支配された。

でも、沢山許してもらっているのだから、自分は意識的に人の何倍も何倍も人を許し助ける人であろうと思った。
そうしなくちゃいけないと思っている。
でもそう決めた時から、許されること許すこと、助けてもらうこと助けること、そういうことに対して少し抵抗がなくなって軽やかになることができた。

その循環を次につなげるという形で止めないようにしようと思うようになった。
循環は私の所も静かに通り抜けている。
もちろん受け取ることに自覚的でありたいけど、やっぱり全部は気づけない。


巡り巡って、お互い様。

ポンコツでできないことの多い自分を助ける考え方だった。
自分を許してくれた人にすぐにお礼を言って、何かを返すことができたら何よりいいけれど、やっぱり難しいから、隣の次の誰かへ。

沢山の循環が私の中を通り抜け沢山広がっていけばいい。止めないように。

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