オレは嘘つき
オレは嘘つきだ。
子供の頃、親のガッカリした顔を見たくない為にオレは嘘つきになった。
どんなに嫌な事があっても、嘘をつくことで親の機嫌が悪くなることは無かった。
嘘は癖になる。罪悪感も何も感じないで平気で嘘をつきはじめる。
そのうち自分にも嘘をつくようになる。
ある程度大人になってからも、周りの空気を乱さない為に嘘をつき続けてきた。
嘘はオレにとっての潤滑油だった。
ある時は愛想笑いだったり、機嫌のいいふりだったり、いい人のふりだったり。
人当たりのいいふりは得意だった。子供のころに養われた生きていくための手段だったんだろう。
嘘は自分を大きく見せるための道具だ。
そして嘘はいつか必ずばれる。
オレはきっと、オレなりに精一杯頑張ってきた。頑張り方を間違えてきただけだ。
結局は呆れられ、ガッカリされ、誰もいなくなった。耐えられなくなって自分から逃げ出すことも多かったのかもしれない。
嘘をつき続けると、本当の自分の感情さえ分からなくなる。
嘘つきの癖はなかなか治らない。
嘘が癖になってしまった人間の成れの果てが今のオレなんだろうと思う。
嘘をつかなくても大丈夫だってことを知ったのは、ほんとに最近で、もう人生を諦めてからだった。
#日記 #コラム #AC #アダルトチルドレン #うつ病
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