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#45「実写化は好きですか?」

 おはようございます。撲天鵰・李応です。(ぼくてんちょう・りおう。あだ名は、「天を撲るほどの大きな怪鳥、てな意味。飛刀の名人で、大富豪。鬼臉児の杜興は彼の執事。大富豪だったので、梁山泊の金銭糧食の管理者に……と、面白要素が割とあるのに、入山してからは地味だった。民間人の中ではかなり強い方だと思う)

 今年も残念なことに、長期連休に陥りました。朝が早い仕事なので、四時半に目覚めます。この原稿は六時に書いています。

 今日は少し真面目に、観た映画の感想などを。

 あるところで、「割と面白い!正しい実写化だ!」と誉められていたので、「シティハンター THE MOVIE 史上最香の作戦」を観ました。

 大人気漫画の実写化。駄洒落の邦題。宣材写真から漂ってくる、いささか残念な感じ。そんなに期待せずに観始めたら…。

 意外と面白かった!のです。

 「効き目抜群の惚れ薬が出来ました。でもなんやかんやで悪党の手に渡りそうだよさあ大変だ」というのが話の核になってるのですが、ここがまず、良いですね。軍の最新鋭機密が漏洩だ!第三次世界勃発だ!とか世界中の通信機器が麻痺!大混乱!とかそういう堅苦しさがありません。
 奪われた惚れ薬を取り返すやりとりが、てんこもりのお笑いと昭和時代のような艶笑ネタとともに、進められてゆくのです。「原作のシティハンターの、艶笑喜劇(エロコメディ)要素に思いっきり焦点当ててみました!かっこいい要素?それはまああれで!観る人の判断で!」てとこが痛快でした。 昔の仏蘭西映画や伊太利亜映画にあった、艶笑喜劇。あれとシティハンターが奇跡の融合ですよ。その二つの相性がこんなに合うなんて。

 面白おかしいだけじゃなく、不可欠な「もっこり」や、獠のスケベさ、香りのハンマー(自動車の解体に使うような奴だったけど)、香の兄の顛末、海坊主、など、抑えるところはちゃんと抑えています。
 そして意外とかっこいい、ガン=カタ(映画の「リベリオン」で活用された、様式美至上の格闘描写)まじりの格闘場面や、見せ方の工夫が感じられて、ばかばかしいけど楽しい活劇場面……等々、そんなに長くはない映画だけど、面白要素はもりだくさんです。

日本の漫画の実写化に、何度も裏切られてきた方は、ごまんとおられると思います。

「登場人物の性別変わってんの?」
「原作には出てこない、鍵を握る人物?」
「2021年版?主題歌歌ってるの誰やねん君ら?」
「……いやいや、貴方が無念の末に亡くなるから感動するので、なんで生きてるんですか」
「大人の事情で、あのネタが削除?」
「日本が舞台のはずなのに、どこの国やねんこれ」

そういうのは、一切なかったです。あ。一つだけ残念なところがあるなら。あの曲とあの曲も、ちゃんと使ってほしかったかな!
以上です。


……カタカナなしで書く難しさよ。

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