＜Amazonプライムビデオおすすめ映画＞アメリカの現代史を映画で知ろう

　僕は映画を見るのが好きで、アマゾンプライムを利用しています。僕が今まで観てきた中で、読者の皆さんにおすすめしたい作品がたくさんあります。今回の記事では「第二次世界大戦後のアメリカの歴史」というテーマで、作品をピックアップしました。一部有料作品もありますのでご了承ください。

　僕は、中学校や高校の頃、歴史や現代社会の授業を受けましたが、２０世紀以降の歴史は他の時代と比べて、捉えどころのない時代だと感じたことがありました。教科書を読んでいても「冷戦」や「共産主義」といった言葉が何なのか理解できませんでした。一方、映画は捉えどころのない出来事を映像で示してくれます。その時代の空気を感じることができます。僕は映画を観て、現実の出来事が物語としても面白いと感じることもありました。そんな映画を紹介したいと思います。

フォレスト・ガンプ／一期一会

おすすめ度　★★★★☆

　トム・ハンクスが演じるフォレスト・ガンプという青年の半生を振り返るというストーリーラインとなっています。物語の中には、アメリカの歴代大統領が登場したり、ガンプの人生と歴史的な出来事が交差する箇所がたくさん出てきます。ガンプという一個人の視点で物語が進むため、政治的な出来事に詳しくなくても楽しめますし、小ネタとして登場する歴史的な出来事を知るきっかけにもなる作品です。

ウォッチメン

おすすめ度　★★★☆☆

　「もし、冷戦下のアメリカにアメコミヒーローがいたら」という設定の物語です。政治的出来事とアニメ的な想像力が密接に絡むという意味では日本の映画「シン・ゴジラ」にも似ていると感じました。物語は全体的に暗い雰囲気で暴力的なシーンもあるため、観る人を選ぶ作品かと思います。しかし、冷戦時の目に見えない緊張感を体験することができます。

ブリッジ・オブ・スパイ

おすすめ度　★★★★★

　冷戦中の１９５０年代、トム・ハンクスが演じる弁護士が、東側に捕らえられた捕虜の救出の交渉をするために、東ドイツに潜入する物語です。僕がこの映画の好きな理由は、主人公に感情移入がしやすい点です。主人公の弁護士は、最初は冷戦のことをよく分かっておらず、未知の国である東ドイツで不安を抱えながら職務に当たります。しかし、だんだんと東ドイツに適応し、活躍するトム・ハンクスがとてもカッコ良く感じられました。

ペンタゴン・ペーパーズ／最高機密文書

おすすめ度　★★★★★

　ニクソン政権下の１９７０年代、アメリカの新聞社「ワシントン・ポスト」が、極秘に入手したベトナム戦争に関する政府の機密文書をスクープしようとする実話に基づく映画です。物語の展開が面白く、これが実話を基にしているということに驚きます。ワシントンポストの勇気が必要な決断を巡っての葛藤が描かれています。

ザ・シークレットマン

おすすめ度　★★★☆☆

　「ペンタゴン・ペーパーズ／最高機密文書」とセットで観たい映画で、同じ出来事を別の主人公の視点から描いており、これも実話を基にしています。「ペンタゴンペーパーズ」は民間企業 VS 大統領という構図でしたが、この映画は行政組織の一つであるFBIの副長官 VS 大統領という構図です。リーアム・ニーソン演じるFBI副長官はワシントンポストに機密情報をリークします。更に、「ペンタゴンペーパーズ」ではほぼ描かれていなかった歴史的大事件「ウォーターゲート事件」について詳しく描かれています。「ペンタゴンペーパーズ」と比較すると、物語展開が地味ですが、周りが敵だらけの状況の中で、リーアム・ニーソンの堅い表情が素晴らしい。

バイス

おすすめ度　★★★★★

　ジョージ・W・ブッシュ大統領の下で副大統領を務めたディック・チェイニーという人物を主人公とした伝記映画です。「９．１１」から「イラク戦争」に到るまでの流れが知ることができます。僕は、リアルタイムで「９．１１」などの報道を観ていたので、リアリティを感じながら見ることができました。また、当時ニュースで良く見かけたブッシュ大統領やライス国務長官が脇役として登場しますが、キャストの人が本人にそっくりなのも見所です（笑）。

ゼロ・ダーク・サーティ

おすすめ度　★★★★☆

　アメリカ政府が「９．１１」の首謀者であるウサーマ・ビン・ラーディンの居場所を突き止め殺害するまで経緯を描いた実話を基にした物語です。観終わった後、すごく複雑な気持ちになった映画。この物語が完全なフィクションなら普通に楽しめたんだが...。実話だと捉えると…。いや、捉えきれない。あまりにも現実離れした現実だと感じた。見る人によって全然感想が変わる映画だと思う。万人に受ける作品ではないかもしれないが、個人的にはぜひ観て欲しい。