見出し画像

『百姓貴族』6 荒川弘

正月休み明け1週間目、私は疲れていた。問い合わせが多い…接骨院が開いている時間に帰れない…
頭が回転しすぎて余計なことを考えてしまう。人はこういうときに酒を飲むのだろう。でも私は大して酒が飲めない。私のトリップ方法はマンガだ。没入して思考を切り替える。(『恋する二日酔い』参照)そんな時に合うマンガは・・・これだ。

『鋼の錬金術師』『アルスラーン戦記』、そして私が大好きな、農業高校を舞台にした『銀の匙』を描いている荒川先生は北海道の酪農・農家育ち。『百姓貴族』では彼女の経験や、実家、北海道の農家の驚くべき実態が明かされる。
6巻も相変わらず、農業をすることで特殊に発達する筋肉「農筋」について、大怪我をするも超人的な回復力で復活するおやじ殿が紹介され、これまでの巻でそれらがすごいということは知っていても、やっぱり規格外だということを改めて認識する。そしてまた農家や酪農について私が全く知らなかったことを知る。(牛の飼い方は放し飼いが善だと思っていたが、繋ぐことが牛にとって大事な場合もある、とか。いろんな事情があるのね。)さらに、農家におけるバブルの影響や、2018年の北海道胆振東部地震について実家や彼女の周りはどうだったかといった切り口のエピソードが。

『ゴールデンカムイ』『動物のお医者さん』といった北海道を舞台にしたマンガを読むと、大らかでスケールが大きい気がする。生まれと育ちが東京郊外の私はただひたすら「すげー」、そして「かっこいい」と思う。

マンガ322.『百姓貴族』 6 荒川弘

2020年読んだ本
2020年読んだマンガ

#百姓貴族 #荒川弘 #農家 #マンガ #読書 #本 #読書感想文

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?