『くまちゃん』角田光代
「あの人が言っていたことはこういうことだったのか」と、その人と会わなくなってからわかることもある。公園の花見で知り合った新卒社会人の女の子と学生のような「くまちゃん」の恋。その後のくまちゃんの恋、その後の…と続くオムニバス小説。
それぞれの登場人物とエピソードがあまりにもしっくりしていて、没入して読んでしまった。一つ一つの章も見事だし、それらの繋がりもこれまた見事。今年読んだ本でいちばん「いい」かもしれない。角田さんのあとがきに、何が書きたかったが種明かししてあった。
これから読む人のために邪魔をしたくないので、この辺で感想をやめにする。小説って面白いなあ、小説を書く人の観察眼って恐ろしいなあとグッと思った一冊。おすすめ。
『くまちゃん』角田光代
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