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同級生の死を、生まれて初めて経験した。

今週の月曜日、いつも通りクラブに出勤し、
お盆休みも明けてなんだか気分がどんよりしていた20時30分ごろ、

突然、同級生の訃報を知らせるLINEが入った。

正直、まだ実感が湧かない。

彼女は小学校と中学校が同じの、同級生だった。

私は小学校の4年生か5年生の頃からバスケをしていた。
彼女はその頃から同じチームだった。

私の所属していたミニバスケットボールのチームは

千葉にある同じ地域の小学校の4校から
集まって成り立つクラブチームだった。

その中でも同じ小学校から同期が3人。

同じ時期に入部し、同じ時期にバスケットボールを通じて、同じ時を多く過ごした。

小学校時代なんて遠い過去のことを
振り返りもしなかったけれど、

今思えば彼女とは水と油というか
犬猿の仲というか、

低学年の頃から一緒に遊ぶものの仲がいいわけでもないのに
なぜかタイミングタイミングで一緒にいるという
なんとも不思議な関係だったような気がする。

鮮明に覚えている口喧嘩の内容は
このクソババアが!という口論。

現実世界で私のことを知っている人はご存知のことですが
どこか斜に構えているというか、老けているというか、
そんな部分がある人間でして。

しかし私の誕生日は3月31日、
彼女は6月生まれ(本当は日付まで覚えているよ)
なので、お前の方がババアだろ!!という

なんとも程度の低い言葉の掛け合いをしていた。

私が99歳の時、お前の方が早く100歳になるだろー!!って言ったのを覚えてる。

なんで変なことばっかり覚えているんだろうね。

図書カードを無くして、親に怒られると思って嘘をついたことや、
小学校の頃の運動会の準備運動の曲はCan’t Take My Eyes On Youだったなとか。

自分に流れていた時間なのに、解決ゾロリの内容は思い出せないのに、
どうでもいいことってすぐ思い出せるんだよね。

私以外の他の誰かが
彼女の悪口を言っていたら許せなくて女の子と対立したこともあるという

なんとも不思議な関係だった。

高校生になってからは、バスケの地区予選では違うものの
同窓会や県大会、ウィンターカップなどで顔を合わせた。

私が高校卒業と共に夜のお仕事についたので
二人で遊んだりする地元の友達は幼馴染と呼ぶ人くらいで。
というかそもそも地元に帰っても実家で家族と過ごす時間しかほとんど作らなかった。

同窓会はたまに顔を出した。

不参加の時は、グループラインに流れてくるアルバムの写真を見たりした。

特別大人になってから過ごした時間はない。

けれど、今思えば、彼女とは小学校・中学校の頃
二人で遊んだこともある。家に遊びに行ったこともある。

喧嘩したり、バスケしたり、仲良かったり、悪かったり、そうでもなかったり、

そのぐらいの存在だった。

そのぐらいというか、それが私と彼女の全て。

そして私の青春の一部でもあった。

うまく表現できているかわからないけど、
まさかあの子が私の周りで一番初めに旅立ってしまうとは思いもしなかった。

なんとなく、私かなと思っていた。
ほら、私、東京を代表するくらい不摂生だし。
不規則な生活リズムだし。
タバコなんてガンガン吸うし。

それなのに。

今まで絶対に私の周りの子が亡くなるなんてあり得ないと思っていた。

30歳ですよ。私まだ29歳だけど。

まだ若いよ。若すぎるよ……

私は彼女の死を通して思ったことが二つある。

一つ目は、私の生き方、毎日これでいいのかなということ。

二つ目は、彼女の分まで毎日最大限楽しむべきだなということ。

二つって書いたけど、だいたい同じ内容だね。

仕事に追われ、ポンタとは最低限のコミュニケーションで、
これでいいのか私と。

それはお盆休みぐらいから思っていたけど
クラブの主要メンバーになることを急いでなかったか?とね、思ったね。

健康診断にも約3年行っておらず、
婦人科の検査で3年前引っかかっていたのにも関わらず
ついこの間やっとまた検査に行けたところである。

なんと案の定、ばっちり子宮頸がん検査で引っかかってしまったけど。

予防できる病気とか、早期発見できる病気をケアできないまま時間が流れているこの現実に目を向けることができたのは、彼女のおかげだと思う。

昨日、というか感覚的には今日。
やっと人間ドックの予約ができたよ。

最近は毎日日報を書く習慣が1日1時間はあったんだけど
ちょっとサボりつつお仕事しているよ。

今日はね、アフターで行ったお店でたまたま
自分の一番好きなお酒が入っていたので
シャトーディケムを一杯だけ飲んだよ。

彼女の死因は病気からくるものだった。

42度のお湯に10分浸かるだけでがん細胞が死ぬとか言うじゃない、だから月曜日の営業終わりからちゃんと毎日ケチケチせずにお湯張りをしているよ。

湯船で汗をかいて、熱った体が気持ちいいなとか、
そんなことをぼやーっと考えながら最大限のスキンケアをして、
夜食を作っては食べ、、

そんな風に自分の時間を過ごしています。

自分の体が動くうちに。

自分の5感が働いているうちに。

毎日感謝すると言葉で表すのはもちろんだけど
今日も生きていられることがありがたいと思いながら。

きっとボヤ〜っと生きていたら
私が死後の世界に行った時に彼女に怒られるからね。

お前ダセーよって言われないような生き方をするよ。

最後に一度、一緒にバスケしたかったなぁ。

今同い年のあの子が日本代表になってるよ〜。
試合見てないけど、大盛り上がりみたい。

あなたが知っているみんな、
一生懸命生きていると思います、

そして何よりあなたは今まで人一倍頑張ったと思います。
私たちが想像できないくらいに。

よく頑張ったね。ゆっくり休んでください。
多分死後の世界で、見た目がお互い別のものになっていたとしても
きっと私たちは内面的な部分で「あーこいつは」ってわかることでしょう。

その時は一緒にバスケしよう。

私は高校生になってからポイントガードになったけど
多分センターのあなたとはまだやりあえるはず。フィジカル的に……

あぁー寂しくなるなぁ。

こんな別れがまだこの先続くんだろうなぁ。

そう思うとちょっと何だかやるせ無い気持ちになるけど、

またいつか会えることを信じて。


と言うか書いてて思ったけど
私の今周りにいる友人がいなくなったらどうなっちゃうんだろう私。

私の身近にいるお客様もそうだし、
家族もそうだし、、

うーむ

人の死っていうのは受け入れられるものじゃ無いけど、、
とにかく私の友人にアイフォーンのパスコードは共有して、
恥ずかしい日記帳は処分してもらって、、

自分のことも考えないとなぁ。

色々話は飛んじゃったけど、とにかく悔いのない人生にしようと思わせてくれたのは彼女でした。

仕事の前にお通夜に行き、別れの挨拶をしてきました。

色々あったけど、そのどれもが青春だったよと。

どうか安らかに、と。

しばらく私の心の中に彼女の存在があると思うけど
うん、なんか笑顔の彼女の姿しか思い出せないから、大丈夫そうだ。


この文章を読んでいるそこのあなた、

どうかできる予防というか、検査とか、しっかりして
ストレス溜めずに過ごしてください。

なんかね、いくらあったら仕事のやり方変わるかな〜〜とか思ったよ
これほんとにね。

人と関わるキャパ越えると
私iPhoneのパスコードまで忘れちゃうからね。

毎日最大限美しくなれるようお化粧して、
感性を最大限張り巡らせて、
引き続き楽しく生きたいと思います。

来月初めてバリウムを飲みます……
大丈夫かしら。私、うまく飲めるかしら。

そんなことを漠然と考えたし、何だか文章に残しておこうと思った夜でした〜

「適当に生きちゃっているな自分」と思ったら読み返そうと思います。


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