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不揃いの木を組むを再読するたび仕事の心がけが整理できる

不揃いの木を組む
法隆寺の宮大工西岡棟梁のお弟子さんの
鵤工舎創立の小川三夫さんの書籍。
(参照記事⇒ 西岡棟梁と鵤工舎の小川三夫さんの書籍は家具職人修業中の良薬)

木のいのち木のこころ
私にとって20代の修業中に
落ち込んだ際に支えられた激励書
何度も読んで自分を改心し前を向いた。
この時は自分だけが技術を習得する為の目線。

30代になり、ふっと読み返したら
若い人を教える立場になった経験や
独立した立場からの視点で新しい発見が
たくさん入り、宮大工など職人だけでなく
組織として働く人や教職にも適していて
育つ側だけでなく育てる側にも勉強になる
人に薦めまくるほど自分に合った良バイブル。

併せて読んだのがこの
『不揃いの木を組む』で、
読んでたら不器用な自分を
受け止めようという気にもなるし

逆に調子に乗って過信していた自分と
全く考えが違う人に対しての
批判や決めつけを取ることもできた。

ただ時代は昭和から平成、令和になり
新人育成の方法の社会的変化もあり
小川三夫さんや鵤工舎の宮大工さんが経験した
修業時の生活スタイルや仕事の心がけなどは
現代には合っていないと賛否両論あると思う。

現在の職人の修業の正しい在り方は?
にも関連記事記載

40代になった今、20代の時の
『家具職人になりたい』と夢を叶える思考から
自分のためだけに働いていないことに気づき、

周りの人やお客様のことを考えて行動し、
その行動が仕事になり結果自分の為になる事が
わかってきた、というか正解かはわからないが
生きやすくなってきたと体感している。

人それぞれ得意不得意があり、
生い立ちにより考え方や捉え方が違うが故の
トラブルもあり指導も変える必要に気づいた。

自分の癖も、人の癖も併せて
社会生活を送る上で自己改善するようになり、
その価値観でもう一度
『不揃いの木を組む』を読み返す。

若い人には自分の働き方を
強要しないし同意を求めないけど
他者理解をするように心がけている。
私が信頼できる人生の先輩方から
若さ故の浅はかな勘違いや勢いを、
咎めることなくやらせてくれて
黙って見守ってくれていたんだろうと考えたら
自分がとてつもなく恥ずかしい。

自分が同じ立場になるにつれ
若い人たちが自分で考えて動いていることに
最初から口出ししたり否定せず、
個を見て適材適所で得意を伸ばすよう
考えているのは

不揃いの木を組むを読んで
それぞれの年代や立場でのあり方を
整理することができたからだと思う。

⇒ 不揃いの木を組むを40代で再読した感想

#仕事の心がけ

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