腸内フローラの学術大会に参加させていただきました。
近頃、腸脳相関とか腸が独立した機能を持つとか
腸に関する情報がたくさん。
私はヘルスケアアドバイスを展開しようと思っているので、
新しい研究や治療実績にはアンテナを張るようにしています。
私たちは微生物と共生していて、
私たちの身体に棲みつく微生物を調べることで、
病気や体質、身体機能などが解るようになってきています。
腸の神経を操作して脳機能を改善しようとする研究や
腸内環境を整えることで、病気を治そうという発想はとても好きです。
今回は便移植についての治療効果がプレゼンされていました。
今まで、便移植は入院が必要で、抗生剤を使ったり、内視鏡を使ったりと
侵襲の強いものでした。
シンバイオシス株式会社が開発したナノバブル水素水で、移植がクリニックで侵襲なく行えるようになったようです。
入院も必要なく、肛門からチューブを入れて注入するだけなので、
5分もあれば終了です。
この技術開発はとても素晴らしいと思います。
今回、便移植の自閉症への効果が紹介されていました。
自閉症は、コミュニケーションがうまく取れなかったり、
じっと出来なかったり、同じ行動を繰り返したりと
育てる親はその子の未来をとても不安に感じているかもしれません。
個性だとは言っても、自分の子供だからこその感情があると思います。
便移植を行った子供を持つ母親が
「黄色いうんちが出た」と会話に形容詞が使われるようになったこと、
便秘で癇癪を起こしていたけれど、便秘が解消されて、メンタルが安定したこと、じっとしていたれない行動が待てるようになったなど、
少しずつ変化することもにとても喜んでいました。
移植したら、薬のようにすぐに変化が現れるわけではありません。
細菌が定着して、身体に作用するまで
ある程度の期間が必要だと思います。
時間はかかるけど、確実に身体で変化を起こせる。
対症療法と根本的治療の違いです。
薬で症状を消して治っていると思っている人は多い。
でも、病気の原因のほとんどは生活習慣なので、
生活習慣が変わらなければ、
薬が増えるだけ。
解毒にとても負担がかかり、あちこち不具合が出てきます。
その点、微生物たちが身体のなかで働いてくれるというのは、
もともとの人の命を繋ぐシステムと同じなので、
侵襲もない。
移植をしても、その後の生活習慣が改善されなければ
微生物が死んでしまうことも考えられます。
移植による治療を行っている医師たちは、分子栄養学を学んだ医師たち。
ちゃんとフォローも出来るのです。
私は、理想の医療の在り方だと感じました。
自然治癒力、自己治癒力を促進させるための医療。
本物の医療とはこれではないでしょうか。
これからは、自閉症だけでなくガンや糖尿病などほかの病気にも使われるようになると思います。
薬は大事です。
でも、薬だけ処方したら終わりというのは違うと思うのです。
適正使用、短期間の使用、一時的な使用が基本だったはずなのです。
これから、医療を受ける側も
正しい知識を身につける必要がある。
医師に任せるだけではいけないのです。
自分で勉強して、自分で治療を選択できるようにしていたいものです。
そういう人が増えるように私も頑張ろう。
そう思いました。
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