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シュタイナー 教育との付き合いかた

 教育関係者の方はだいたいなんとなくシュタイナー 教育はひとつの教育法として頭に入ってると思うのでシュタイナー 教育について説明するわけではありません。

 芸術を通して教育するという方法なので、もちろん美術教員を目指すにあたり、大学で触れられました。かるーくです。

 気になるなー知りたいなーと思っていたら、縁あってドイツのシュタイナー 教育を学んだ人と知り合えたので本を借りたりして学ばせていただいたわけです。

 その方がフリースクールを立ち上げたので、美術担当として一緒にお手伝いしていたこともあり、シュタイナー 教育は、私の中にスーッと溶け込んでいます。

 ただ、独特の世界観を持っているので、携わる方々が偏っていることが多いんですよね。そこが少し苦手で、今はシュタイナー教育や学校に深く関わることはしていません。

 そこで、私が造形教育にシュタイナー教育の思想をどう溶け込ませているか。という実践例を一つ紹介します。

 フォルメン線描というものがあります。説明は省きます。これを、授業の始まる前や、チャイム後すぐ、課題の息抜き、制作が皆より先に終わってしまったとき、などに描かせます。

 見本を大量に印刷しておき、スケッチブックやクロッキー帳などに描かせます。練習はいくらしてもいいので、自分が「見本とそっくりに描けた」と思ったら提出します。

 特に、絵画的な課題の時には相互効果があり、生徒も熱心に取り組みます。

 評価ですが、提出されたものをその場でチェックし、丁寧に描けていたら合格を出して名簿に一つずつ正の数でチェックしていきます。それを【主体的に学習に取り組む態度】へ加点します。加点の割合は他の課題の評価とのバランスで考えます。

 見本のプリントは配布せず取りに行かせるなど、あくまで主体的にやらせることがポイントです。

 集中する練習にもなり、授業はじめに全員にやらせると落ち着いた雰囲気でそのあとも進めることができます。

 もちろん、自分なりの形を生み出すことにもつながり、表現の幅が広がって何より生徒たちが嬉しそうです。

 以上、シュタイナー教育を公教育にどう応用しているのか。実践例をご紹介しました。ご要望があれば他にも紹介したり新しく考えたり、新学習指導要領に落とし込んだりしたいと思います。

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