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【HOKA ONEONE クリフトン6 ~HOKA ONEONE 読めます?新進気鋭のシューズメーカー~】


HOKA ONEONE なんと読むかわかりますか?ほかわんわん、ほかおんおん、ほかほか弁当・・・このメーカーの正式な名称は ホカオネオネ といいます。
フランス発祥の新興ランニングシューズメーカーで当初はトレイルランニングのシューズを中心に世界各国で販売をしていました。蟹沢も初めて知ったのは2016年頃の経ヶ岳バーティカルリミットで登山用品販売ショップのポップアップショップでトレイルランシューズを見かけた時ですね。初見はこんなシューズでスピード出せるの?という印象でした。
そう思った理由が、この厚底ソール。昨今世間を沸かせているナイキの厚底ランニングシューズに似ていると思われる方もいるかと思いますが、実は厚底シューズ自体はこちらのHOKAが先に世に出しています。当時はこのような厚いソールのシューズというのはあくまでも練習用、それも初心者のランナーが初めてランニングをする時に購入するものというのが常識だったので、そのソールの厚さに驚きとスピードを出すシューズとして使えるのかという疑問を感じたものです。

しかし、HOKAのメーカーとしての特徴はそんな「厚底=シューズが重くてスピード出なさそう、初心者向き」という常識を大きく覆しているところにあります。
例えば、このクリフトン6。HOKAの中では最量販モデルとなっているものですが、柔らかいクッションで、かつ軽量性のある素材(この素材は企業秘密で未だに詳細が明かされていません。)を厚めに敷き詰めることでクッションがありながらもシューズ自体は軽量である、つまり体への負担をおさえつつ、足も回転させやすく、スピードが出せるシューズとして作られています。

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重さは25.0センチで約230グラム。他社の同クラスのソールの厚いシューズが300グラムに近い重量の中で、230グラムという他社でいうもう少しソールの薄いシューズと同等の重量に揃えてきているというのが技術力の高さを示していますね。
さて、雑談はここまでにしておいて一足入れてみての感想を・・・このシューズはこれまでのランニングシューズにはなかった独特の感覚があるといっていいかもしれません。メーカー自身もPRに使っているのですが、まず地面に足が着いた時に感じる”マシュマロ感覚”。クッション自体がふわっとしており、一歩一歩着地した際にしっかりと衝撃を吸収して沈み込んでくれる感覚がとてもも新鮮で楽しい。一方で、ただふわっと沈むだけではなく、蹴り出しの時にはしっかりと反発をもらえるのもこのシューズのもう一つの特徴だと思います。ソール素材が柔らかいにも関わらず、シューズを地面に向かって押すとなかなか曲がらない。恐らくミッドソールに何らかの補強がされているのかなと思うのですが、このソールの硬さがあるおかげでただクッションのある柔らかいシューズではなく、蹴り出しの際にしっかりとシューズからの反発も貰える、テンポよくスピードも出せるシューズとしての機能性を持たせています。最初はゆっくりで走っても、だんだんとその推進力が楽しくなってきてしまい、自ずとペースも上げていけるシューズだと思いますよ!
蟹沢はよくこのシューズを使っていて、ジョギングからビルドアップ、1000m~2000mのインターバルまで幅広く使用しています。一般のランナーの皆さんはもちろん、個人的には日頃から距離をたくさん走る高校生、中学生の長距離選手にもぜひペース走やインターバルで使って欲しい。軽さとクッションのバランスがちょうど良く、怪我をせずに距離を踏む練習が続けられるようになると思いますよ!

(注、陸上スパイクやターサーのような薄いシューズでのカチッとした硬さのある反発というよりはスーパーボールのようなボヨンボヨンと弾んでいけるような反発の感覚が近いです。ですので、5000m以内のトラックレース、100m~400mの短距離・短距離練習には全く向いていないと思います。)
最近では他社でも技術革新が進み、このクリフトンと同じぐらいのソールの厚さのシューズでありながらさらに軽量でもあるというシューズが出始めています。その中でHOKAが他社との更なる差別化をどこまで図れるのかというメーカーとしての今後にとても注目していますが、まだまだこのシューズの接地と蹴り出しの感覚は他社メーカーにはない面白いものがあると思います。


最近では実業団や大学駅伝チームの選手も練習で使用、また陸上競技大会でもメーカーの公式ブースが出店されている(昨年の高校伊那駅伝ではまさかの出店がありましたね!今年は中止になってしまいましたが、来年も来てくれるかな?)など知名度を高めつつあるHOKA ONEONE。今後注目のメーカー、シューズですよ~!


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