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黒豚への強い想いを形にし、付加価値をつけた商品開発への挑戦。

みなさんこんにちは。「協働」を通じて、日本に熱を生み出したい!
㈱協働日本 広報担当の山根です。

協働日本は、鹿児島県および鹿児島産業支援センターの令和5年度の「新産業創出ネットワーク事業」を受託しており、2024年2月16日(金)に取り組み企業数社をお招きし、報告会を鹿児島県庁にて行いました。

当日お越しいただいた一社である、AKR Food Company株式会社 代表取締役の松元 亜香里 氏に当日発表いただいたお話をご紹介させていただきます。

AKR Food Company株式会社は、黒豚の精肉・加工品の販売を行う会社です。「Farm to Table」を1つのキーワードに、「いただく黒豚の命を余すことなく活かしたい」という思いで、黒豚の一頭一頭の価値を形にするべく『かごしま黒豚』だからこそ、〝日常で〟使いたくなる 製品づくりに日々邁進されています。

今回は個別インタビューでお伺いした内容を含め、松元さんにお話しいただいた協働日本との取り組みを通じて生まれた変化や、今後の事業展望への想いなどをご紹介します。

フルバージョンもぜひ、協働日本のHPにてご覧ください!
STORY:AKR Food Company株式会社 松元 亜香里 氏 -黒豚への強い想いを形にし、付加価値をつけた商品開発の挑戦-

黒豚一頭一頭のいのちを大切に──未利用資源を用いた新しいプロダクトの販売を目指す。

松元氏の家業は飼料から黒豚の生産、カット販売までを一貫して手掛ける企業で、ご自身も13年間生産現場に従事してきました。
黒豚の魅力をより多くの人々に知ってもらい、その命を無駄にせずに活用するため、AKR Food Company株式会社を設立したのだそう。

今回協働日本との取り組みに選ばれた、黒豚の未利用部位を使用したペットフード事業。黒豚の精肉分野では、高齢化や餌の価格高騰など原料調達の課題を抱えている一方、そんな貴重な黒豚に、人間が食べる部位以外にも使われていない部位がまだまだある──そういった未利用資源を用いていきたいという想いがきっかけではじまった事業です。通常は廃棄や肥料化される未利用部位を収入源に変えるためにも、協働日本と共にペットフード事業を進めることになったといいます。

顧客像が明確になるまで、繰り返し行ったモニター調査が、メンバーの意識変革をもたらす。未利用部位の使用による付加価値の創造。

協働が始まってから最初に行ったのは、犬を飼っている人々へのヒアリングでした。この調査を通じて愛犬家の価値観を明確にし、ペットフードのターゲット顧客像を設定。このモニター調査をもとに商品の開発を実施しました。

ブランド名は「want’n」に決定。「いつものフードにプラスするだけ、いつまでも元気でいてほしい愛犬のためのアンチエイジングごはん」というブランドコンセプトも決めました。

目玉商品としては、「黒豚ボーンブロス」を開発。ボーンブロスとは黒豚の骨や、鹿児島県産の鶏を使った出汁のことで、海外のセレブの間では美容と健康に良いと話題になっていたものでもあります。タンパク質やアミノ酸が豊富に含まれており、腸を整えることで美容や健康に効果があるものです。
これまでも人の食用にボーンブロスの素「骨パック」という製品を販売していましたが、今回のモニター調査の中で、犬も腸を整えることでシニア犬の健康や毛艶にも効果があることがわかったため、HEROプロダクトに設定することになりました。

実際のモニター調査で、17歳のシニア犬に与えてもらったところ、普段は目も見えづらく餌に自分で辿り着けなかったのに、「want’n」の餌は箱を開けた途端に自分から餌に近づいていって食べるなど、いつもと違う行動を取るようになったのだそうで、飼い主の方も変化をとても喜ばれていました。

これまでは廃棄、あるいはとても安価にしか販売できなかったような未利用部位も飼い主にも犬にも喜んでもらえる、という「価値の創造」ができたと思っています。

松本氏:協働日本との伴走支援を通じて、商品の付加価値を見出し、それを言語化する力が身に付きました。これにより、これまで当たり前だと思っていたことが商品の売り文句となり、魅力として伝えられるようになったことも私たちの成長だと思っています。

鹿児島にはまだまだ未利用部位があるので、付加価値を見出し、まだ新しい商品開発、販売、今後の事業につなげていきたいです。

協働プロからの伴走支援の総括と今後の展望

若山幹晴(協働日本CMO):プロジェクトの歩みとしては、まずAKR Food Companyの皆さんが持っていらっしゃる想い、そして強みについてヒアリングをさせていただきました。

当初から黒豚への想いの強さを感じておりました。一事業者としてではなく、ひとりの、黒豚と相対する人間としてのリスペクトを聞いているだけで、こちらも黒豚のことを好きになり、プロジェクトのご支援していきたいと思うようになるほどでした。

強みと変化として挙げさせていただきたいのが、思いを形にする力がどんどんついていっているように感じました。我々協働プロはあくまで伴走支援をする人間です。我々からは「こういうところを調べましょう」「次にこういうことをしましょう」とお伝えし、実際に考え、アクションを起こすのはAKR Food Companyの皆様なのですが、毎週期待値以上のアクションを起こしてくださったところが印象的でした。

最後にこれからについてですが、現在、実際のモニターからアンケート結果ではコンセプト自体の魅力度、プロダクトの満足度は100点に近いものができています。これからHPの準備やプロモーション面を考えていくところに進んでいきますが、新ブランドとしてとても良いスタートが切れているのではないかと思います。

▼インタビュー全文はこちらから

STORY:AKR Food Company株式会社 松元 亜香里 氏 -黒豚への強い想いを形にし、付加価値をつけた商品開発の挑戦-

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