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函館より愛を込めて、気取らぬ酒を

行き道

はじめまして、瀬尾遊(せお・ゆう)と申します。
2年前に共同通信に就職して、1年くらい前から北海道の函館支局で労働中です。前任地の大阪とは900キロ以上離れているだけあって寒暖差も大きく、引っ越してきた当日に風邪をひきました。幸い数日で復活し、以降は元気に過ごせています。

今回は私がどんなお酒と肴を片手(両手)に働いているのかリポートします。

今年は暖冬ということで、取材先の方々は「こんなに雪が少なかったことはない」と口をそろえていました。飲み屋への道も積雪が少なく歩きやすいです。


※過度な飲酒を推奨する目的はありません。お酒は年齢制限などを守り、節度を守り楽しみましょう。

いか清

金曜日の夜に入ったのは居酒屋「いか清(せい)」です。
名前の通りイカ料理が有名で、函館と言えば、というお店です。
イカの刺身を注文すると、捌いた後に残ったゲソを揚げ物にするか焼き物にするか選べて楽しいです。
ヤリイカのシーズンだったので早速刺身を注文しましたが「ちょうど売り切れ」とのこと。
企画倒れが危ぶまれます。

イカ料理で知られる「いか清」

メニューに郷土料理「ゴッコ汁」があり、難を逃れました。「ゴッコ」の愛称で親しまれるホテイウオという魚を使った汁物で、ぷるぷるの身とつぶつぶした卵がとっても相性良しです。支局の先輩曰く、この時期のスーパーには「ゴッコ鍋セット」が並ぶんだとか。

ゴッコ汁と一緒に頼んだのは箱館醸蔵の日本酒「郷宝」
果実のような甘みと酸味がありながら後味はスッキリしていて、普段日本酒をたしなまない私でも飲みやすかったです。

郷土料理「ゴッコ汁」と日本酒「郷宝」

この日は同業他社の同期に付き合ってもらっていました。
前の赴任地では、周りの記者が親世代くらいのベテランばかりだったので、同年代とお酒を飲める喜びはひとしおです。
仕事の愚痴をこぼし合うと思いきや、お互いの推しへの愛を語る会になりました。
私は学生の時から好きなバンドについて、相手はアニメのキャラクターに扮して動画を投稿する「Vチューバー」についてでした。
焼きししゃもや枝豆を食べて21時ごろ解散しました。

枝豆と日本酒と筆者

cafe water

日曜日の朝に「函館 昼 酒」と検索をかけて出てきたのが坂ばかりあるエリア「元町」近くのお店「cafe water」です。
店員さんによると2022年の7月にオープンしたとのこと。
暖色のライトに木製のカウンターという暖かな雰囲気の店内で、席に着いた途端気持ちが和みます。
ディナータイムに営業するシーズンもあるのですが、非常に人気で1カ月前からの予約が必要だそうです。

店にたどり着くために上った坂
「cafe water」の看板

いただいたのは神奈川県のクラフトビール(函館の地ビールじゃなくてすみません)と北海道厚沢部町のジャガイモを使ったフライドポテト。
自家製のマヨネーズにつけて囓りつくと、ざくっとした食感とともにジャガイモの甘みが口内いっぱいに広がります。
クラフトビールはチョコレートとオレンジの風味が効いたビターな味でした。

クラフトビールとフライドポテト
ビールと筆者

帰り道

 暖冬とはいえ最低気温が氷点下になるこのごろは、家で知人とビデオ通話やゲームをしながら飲むこともしばしばで、お出かけ飲酒は良い気分転換になりました。
例年4月末には北海道でも桜が咲き始めます。五稜郭にでもお花見に行ければいいなあ、と思いをはせながら歩いていたら、まばらな雪に足を取られました。

 おまけに函館山からの夜景を添えて、函館支局からのリポートを締めさせていただきます。

函館山からの夜景

登場したお店とお酒

活魚料理「いか清」

函館名物いか料理をはじめ、旬の味を楽しめる居酒屋。
瀬尾記者が楽しんだのは郷土料理「ゴッコ汁」。
イカ刺しは次回リベンジです!

箱館醸蔵「郷宝」

いか清で楽しんだ地酒。
その土地で採れた酒米で、その土地の仕込み水で、その土地の風土を生かした地酒を醸す―。淡麗旨口だそう。

cafe water

函館市末広町のカフェ。
「函館 昼 酒」で検索し、たどり着いた。看板には「ナチュラルワイン」の文字も。

自己紹介

瀬尾 遊(せお・ゆう)
2000年生まれ、神奈川県出身。2022年入社。函館支局で警察取材を担当。ジェンダーやLGBTQ+に関心があります。最近趣味で組んでいたバンドが解散したので、代わりに囲碁を打つようになりました。

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