なんぞや?〝土佐のおきゃく〟に行ってみた!
こんにちは。元高知支局員の野島奈古(のじま・なこ)です。
5月から札幌に異動となりましたが、転勤前の3月上旬、9日間にわたり、お酒と宴会を存分に楽しめる高知らしいイベントが開催され、私も計3日間、参加してきました。
アーケードに並ぶこたつたち・・・。
これは一体???
その名も「土佐のおきゃく」
「おきゃく」とは土佐弁で「宴会」を意味し、みんなで集い酒を飲み交わす高知の文化の1つ。
「土佐のおきゃく」では、街を宴会場に見立てて、公園にテーブルや大座敷を設置、アーケードのど真ん中にこたつも登場します。
昨年は取材する立場でした。
参加している方に話を聞いている時、「お姉ちゃんも呑みや!!」とコップに注がれた日本酒を渡されながらも「すいません…仕事中なので…」と申し訳ないと思いながら、断ったことをよく覚えています。
昼間から赤ら顔で杯を交わす人たちの姿を見て「これが高知か!!すごい」と衝撃を受けました。
今年は私も一県民として、このイベントを絶対楽しみたい!と心に決めていました。
周辺には高知県ならではのグルメやお酒の屋台がずらり。高知県出身のフィギュアイラストレーター、デハラユキノリさんがデザインした「べろべろの神様」にお祈りをし、いざ参戦!!
さらに知りたい方!公式HPはこちらです↓
ちなみに高知には、お酒にまつわる遊びも
はりまやの大おきゃく
今回は数あるイベントのうちの一つ、はりまや町商店街に設置されたこたつで、食と酒を楽しむ「はりまやの大おきゃく」に参加しました。
事前予約制のため、気を抜いているとすぐ枠が埋まってしまいます。予約開始日をしっかり確認し、争奪戦で見事座席を確保することができました。
時間は1時間40分です。他社の同期ら5人で参加しました。
アーケードに沿って畳が敷かれ、こたつが並べられています。
各座席の真ん中には七輪が。
受付を済ませ、さっそく肉セットやおつまみ、お酒を購入。
頬にはひんやりとした風があたり少し肌寒かったですが、こたつに入りお酒を片手に、七輪で焼いたお肉を食べていると次第に体が温まってきました。中央ステージにいる運営の「乾杯!」というかけ声のもと、隣の座席の人たちとも乾杯し、宴が始まりました。
ボルテージも上がってきたところで、よさこい踊りの披露がスタートしました。23年のよさこい祭りで賞を取った強豪チームが続々と登場。
踊りを目の前で楽しむことができます。
強豪ということもあって迫力満点、見とれてしまいました。
「とーさの城下へ来てみいやー」と曲に合わせ、手拍子をしながら楽しみ、テンションは最高潮に。
愛媛県から来たという女性も「めっちゃ最高ですね!!」と満足げな表情でした。
「おきゃく」という文化を知ったのは、高知に住み始めてからです。知らない人たち同士であっても、気づけば杯を交わしながら、熱く語り合っているー。素晴らしいイベントだと思いました。
スマホの画面で文字も打ち込みやりとりするのではなく、こうして対面で語り合える機会の大切さを改めて実感しました。
屋台も
中央公園には高知グルメやクラフトビール、日本酒を販売する屋台もたくさんあります。私が屋台で楽しんだ食事とお酒をちょこっとご紹介します。
最後に
高知にはまだまだお酒にまつわるイベントがあります。
毎年4月下旬には、高知県香南市の赤岡海浜で「どろめ祭り」が開催されます。「どろめ」はイワシの稚魚で春が旬。
この祭りのメインイベントが「大杯飲み干し大会」です。
大杯に注がれた日本酒を、男性は1升、女性は5合を一気に飲み干し、そのタイムや、飲みっぷりを競います。
参加者は医師による健康診断を受けたうえで参加。
脇には救急車も待機しています。観客も気付けば夢中に。
ぜひお越しください。
今年の「どろめ祭り」の様子です。
盛り上がりました!