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ダイナミックな大海を表現~ポルトガルパビリオン~(隈研吾さん事務所設計!)
こんにちは。今日、ご紹介するのは、日本が初めて出会った西洋の国とされるポルトガルのパビリオンです。カタールと同じく、世界的な日本人建築家・隈研吾さんの事務所がデザインを手がけました(冒頭画像は隈研吾建築都市設計事務所提供)。
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在ポルトガル日本大使館によると、1543年にポルトガル人が鹿児島県の種子島に漂着して以来、両国の歴史的な交流が始まりました。
ポルトガル人との歴史ある交流の跡は今の私たちの生活にも残っています。たとえばパン(pão)、タバコ(tabaco)、カステラ(pão-de-ló)、「金平糖」(confeito)といった言葉はポルトガル語がルーツです。
両国の交流や貿易を結んだのは、大きな海でした。そしてポルトガルは海洋科学や持続可能な海洋経済の分野に強い国。2025年大阪・関西万博では「あたかも大海の一部が万博会場に持ち込まれたかのように錯覚する」(隈研吾建築都市設計事務所)ようなパビリオンを目指します。
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設計チームの一人でポルトガル出身のトパ・リタさんによると、まるで波打つ海面のような青色の外観が特徴。約1300平方メートルの建物上部からはさまざまな太さのロープが吊され、海の色のグラデーションやダイナミックな波を表現します。このような既存の概念にとらわれないリズミカルなデザインで「パビリオンの『脱建築』」に挑戦します。
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ロープのすき間からは時間の経過に伴って、さまざまな角度から光が差し込みます。パビリオンは万博会場のシンボルとなる木造巨大屋根「リング」の近くに位置するため「リング上から見ても光が美しく透き通って見える仕組みを考えている」(リタさん)といいます。
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天井に張り巡らされる網は海を連想させるブルーグレー色。建築に使う資材は環境に配慮し、リサイクルができるものを採用する予定です。
これらの内容は6月11日から16日まで東京都渋谷区で開かれた「隈研吾とポルトガル 建築対話」という展覧会でお披露目されました。隈さんが手がけるポルトガルに関係する建築物の構想や模型を展示しており、中でもパビリオン紹介はひときわ来館者の注目を集めていました。
肝心の展示内容についてはまだ「シークレット」とのこと。リタさんは「波打つロープを透過する光の美しさを堪能してほしい。みなさんを大きな海にいざないたい」と意気込みを語っていました。(伊)
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