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<第169回> 面接で「話を盛る」のは、どこまでならセーフですか?

こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


安斎さんは話を盛っている求職者を面接で通しますか?そもそも良い盛り方って何ですか?

営業職をやっている者です。営業先が枯渇している、ノルマが高すぎて予算達成できない状況が続いていて、仕事が辛いです。
盛ってはいけないのはわかるものの、馬鹿正直に書いたら絶対不採用になるのではと思っています。

企業側も盛っているんだから、こっちだってというのは大人げないですが、良い企業に転職するにはやむを得ないこと。どこまでの盛りならセーフなのか、実際どれくらいの盛りならみんなやっているのか知りたいです。

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

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なかなかストレートで、正直な質問ですね。笑
嫌いじゃないです。

むしろ、好きです。
こういう虎視眈々とした、手段を選ばない人。

とはいえ、流石に面接で「話を盛る」のはリスクが高いです。


「話を盛る」と「嘘をつく」のは結構、紙一重なところがありますし、明らかな嘘をついてしまうと経歴詐称になり、後々の内定取り消しや懲戒解雇などの可能性につながります。

ということで、今日の記事ではこの「面接での話の盛り方」について考えていきたいと思います。


話を盛ることの限界とリスク


大前提として、面接とは「対話」です。つまり、面接官とのコミュニケーションを上手に成立させることが最も重要になります。
当然ながら、あまり話を盛りすぎると、結果的に信頼を失うリスクが高まり、不採用につながる可能性が高いです。

一方で、企業も自社の魅力をアピールするために、多少の誇張や強調はしています。だからこそ、求職者としても「完全な本音」で面接に臨む必要はなく、適切な範囲で自分の経歴が魅力的に見えるように自己アピールをすることが大切です。

誇張しても良い部分と、絶対にしてはいけない部分を端的にまとめると、こんな感じです。

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