見出し画像

<第161回> 「どうしても当社でなければならない理由」の対策方法は?


こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


はじめまして!安斎先生のnote, 書籍を参考に転職活動中です。
本当に助かっております!

現場の方や人事との面接は通る確率が高いのですが、役員面接などで落とされてしまいます。安斎先生の相談室にも最終面接の対策方法について掲載ありましたが、「どうしても当社でなければならない理由」が本当に思いつきません…

本音は、給与と福利厚生が良いことと、その職務で活かせるスキルがあるから、なのですが、「その会社である理由」を考えるにあたって何かヒントをいただけないでしょうか?

ご面倒をおかけしますが、宜しくお願い致します。

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

質問の投稿は、こちらから

過去に答えた質問の一覧は、
こちらから



note, 書籍を読んでいただき、ありがとうございます!

役員面接で落とされるのは、なかなか悔しいですね。特に、「どうしても当社でなければならない理由」という質問は厄介です。

ぶっちゃけ、「そんなもん、あるわけねぇだろ」って話ですからね。

中途採用の場合、「どうしても絶対に絶対にこの会社!」って本音で思っている人はかなりの少数派だと思います。こうした質問に明確な答えを見つけるのは難しいですし、採用する側にとってもあまり意義のある質問ではない気もします。

とはいえ、こういう質問をぶつけてくる企業は実際多いので、今日の記事では、この質問にしっかりと答え、役員面接を通過するための対策とポイントをいくつかお伝えします。


「どうしても当社でなければならない理由」を聞く背景


率直に言って、「どうしても当社でなければならない理由」なんて現実的には存在しないことが多いです。
転職市場において、特に中途採用では、たまたまそのタイミングで募集している企業に応募するのが現実です。

企業側もそのことは薄々わかっているはずですが、それでもこの質問をする背景にはいくつかの理由があります。

ここから先は

2,911字
この記事のみ ¥ 300

サポートいただいたお金で「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひサポートをお願いいたします。