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日記_2018年5月1日(火)

自分なりの「健康で文化的な最低限度の生活」を追求した結果、有給キメて限りなく金色に近いゴールデンウィーク。
本日の労働者各位、すまない…。

平日の昼間の自由行動なんて貴重だから、はりきって文化的に都心の美術館とか行っちゃうぞ!と息巻いた。人気の展覧会の混雑を見越した、早起きスタイルに成功。

しかしそれは同時に、現在のお住まいの都合上、出社する同僚っぽい方々をしり目に逆走するような形となり、なかなか無駄にハラハラした。
道のりの少し先に上司っぽい人影を確認するも、あくまで「自分、なにも気づいてませんからあああ!!」のテイで目線を合わそうとせずに直進した。有給を全うしようとする、強い気持ち。(別に見つかったからといって会社に連行されるわけではないが、なんとなく、ね)

青空に映える新緑、というなんとも5月みが溢れる上野は人で賑わう。
国立西洋美術館「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」へ。 

世界屈指の美の殿堂・プラド美術館は、スペイン王家の熱意と嗜好によって収集された絵画などのコレクションが特徴とのこと。今回の展覧会も、わかりやすくヨーロッパの絵画!といった感じの作品がたくさんあって、ミーハーな自分は大満足。

美術館って、色々と歴史や細かい字の解説を気にしだすとキリがないけれど、パッと見のイケてる色合いや、面白場面の絵をたまに見つけた時に、グッと来たりする。

今回、「聖母の胸元から発射された母乳らしき液体が放物線を描き、足元で祈るオジサンの口に注ぎ込まれている」という構図の、いささかクレイジーにお見受けする作品とかあって、たまげた。
こういう時、宗教というものの存在感的な意味で、日本とヨーロッパとの文化の違いが感じられて、面白いなと思う。
まじめそうに美術館に飾ってある作品の中から、クレイジーな作品をみつけては「マジか…」と圧倒されるのは醍醐味だね。けっこうな頻度でクレイジーだったりするし。

昔の「駅前留学NOVA」のCMでおなじみのロダンの「考える人」像が拝める常設展も一緒に見られて、大ボリュームをおおいに堪能。


それでもまだ11時台ということで、適当に昼を済ませてから六本木へ移動。

国立新美術館「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」へ行き、美術館のハシゴ!

こちらは会期終了目前、昼過ぎということもあり、少し並んで、若干会場も混雑。それでもめげない。

印象派って、まあ言ってしまえばハッキリとした輪郭を描くというよりは、ボンヤリとした輪郭が特徴だと個人的には解釈しているのだけど(素人まるだし?)、人ごみで少し離れた所から絵を鑑賞するような形に図らずもなって、

「うん、まあ印象派の作品ってさ…こうして少し引いた位置から見た方が全体像がわかりやすかったりするからさ、うん、結果オーライ?というか?むしろ?こうあるべき?」
みたいな謎の上級者なりすましごっこを一人、脳内で展開するなどした(けっこう立ちっぱなし歩きづめで疲れていたのだろう。仕方がない)。

「訪問者」というタイトルの絵で、厚着をした淑女が暖炉の横の腰掛に縮こまって座り、「やれやれやっと一息…」といった感じで、寒い道をやってきて訪問先にやっと到着した場面かな、と感じられるなどして、かわいかった。

ちなみに自分なりの美術館対戦ルールを決めていて、

・なんでもいいから自分の気になった作品を心の中で決めておく。
・道順の最後に必ず待ち構えるおみやげコーナーで、これまた必ず用意されているポストカードのラインナップの中に自分のお気に入りが入っているかどうかをチェックする。

ということにしている。

美術展側のランキングと、自分のランキングの答え合わせをする、みたいな感じ。
人気選抜メンバーしかポストカード化してくれないんだよね。

今回のマイベスト「訪問者」はポストカードガールズの選抜ならず、だった模様…。残念…。
おみやげ売り場も混雑をきわめ、適当に広告などでも使われていた代表作品のポストカードを3枚ほど買い、ひとまず満足。
うんうん、文化的文化的。

残りのGWも文化的にいくぞ!!!

#cakesコンテスト #コンテンツ会議 #日記 #筆ペン #日常 #手書き #美術館

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