マガジンのカバー画像

掌編小説

29
私が書いた掌編小説
運営しているクリエイター

#ショートストーリー

掌編小説 伊吹おろし

 買い物帰りに、自転車を漕ぐ。市街地を抜けると、のどかな田園風景が広がっていた。稲を刈り…

京
7か月前
13

掌編小説 雨上がりのふたり

 その日は朝から雨が降っていて、漠然とした不安が幼い心を曇らせた。  知世は、ふいに教室…

京
8か月前
10

掌編小説 コバルトブルーの背中

 近くのため池に、カワセミがいるらしい――。  その話を聞いたとき、私は半信半疑だった。…

京
8か月前
7

掌編小説 湖畔の記憶

 夏、無機質な都会を離れ、この別荘で過ごす時間は、とてもゆったりとしていた。それでも飽き…

京
8か月前
12

掌編小説 報われない子

 あの宏香が結婚したらしい、と風の便りに聞いたのは、私が五年勤めた省庁をうつ病で退職した…

京
9か月前
9

掌編小説 天気雨

 すでに葉桜となったそれを見上げると、風に吹かれざわめく葉の隙間から日の光がちらちらと見…

京
9か月前
6