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美しくて、感動したサインデザイン


「完璧なサインなんて存在しないと思っているんですよ。」

確か、青森県立美術館のサイン計画を担当した菊地敦己さんは、そうおっしゃっていた気がする。

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行くぜ、東北。

1年ほど前にこちらの本を購入して、青森県立美術館を知りました。菊地敦己さんのページに唯一、青森県立美術館のサインが掲載されていたのです。



それまで、青森県どころか東北地方に足を踏み入れたことがなかった私が、この本をきっかけに、青森に興味を持ちはじめました。

なんて美しいサインなんだろう。

いつか青森県立美術館に行きたい。東北地方に行きたい。

この胸の高鳴りは止まることなく、ついに一人で行ってきました。ついに「行くぜ、東北。」してきました。

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美しく、機能している

伊丹空港(大阪空港)から飛行機で青森空港まで行き、そこからレンタカーで美術館に向かいました。

気温はマイナス3度。あいにくの天気。晴れたらよかったのにと少し文句を言ってみたけど、どうやら青森県は曇天の日が多いみたいです。

道中に残る雪と、くすんだ空をまっすぐ見ながら「この風景に映る美術館は、私にどんな感動を与えてくれるのだろう。」と考えていたら到着。

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なんでだろう。曇天の空と青森県立美術館。とても神秘的に感じました。

存在感がある建築。なのに青森という風景に馴染んでいる。一瞬でこの空気の虜になった私は、お昼ご飯を済ませて館内へ走ります。


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本で見たサインが、目の前にある。やっぱ本という画面だけ見て感動とか言っちゃいけないなあ。

そう思ったくらい目の前でみたサインは美しくて、機能的でした。

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ピクトグラムはもちろん、フォントもオリジナルで制作されており、館内のあらゆる場面に登場します。個性を出しているのにシンプルで分かりやすくて、この統一感が、本当に感動しました。

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ユーモアな作品から、心をむしり取るほど衝撃的な作品。最初の印象よりも広々とした館内。

メインエントランスを設けずに、複数あるエントランス。土の大きな溝(トレンチ)に、凹凸の白い構造体を被せている設計。美術館の大きなシンボルである、あおもり犬。

青森県立美術館の中にあるものすべてが美しく、何時間もかけて行く価値のある美術館だと感じました。

その中でも私が一番感動したものは、間違いなくサインです。

私は、美しく機能しているサインこそが完璧じゃないかと思っています。


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追記。青森県立美術館のつづきはこちら。




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