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缶コーヒーをどうぞ

語りなので音楽でも聴きながら
読んで頂ければ幸いです。

誰とつるむかみたいなものは
とても大切にしているんだ

仕事仲間は物凄く技術力がある。
それに反して俺はどうしようもない
生きるために技術もないのに水道屋になった

彼と出会って色々教えてもらい
少しは出来るようになったといえば嘘になる
やっぱり俺はどんくさい。

そんな彼だから技術を安売りすることを
とても嫌うんだよね

そんなある日、仕事が入った
電話越しに、お客さんは言う
「今はお金がないんです・・・・」

正直だと思った
辛いのはお互い様で
どちらかと言えばぼったくりたいくらいだ
普段うちの会社は飲食店の急なトラブルを
迅速に解決する仕事だ

場所は東京ど真ん中の一等地
カレー屋さんだ
わかりました。とお客さんが提示してきた
激安料金で行く

仕事仲間にはそのことを話した。
「いいよ。俺が受けちゃったのだし
 1人で行くから、お前は帰って休め」
安く請け負った事に文句は言うものの
彼もついてくるとのことだ

現場に行けば話と大分違った
それはお客さんが悪いわけじゃない
簡易なトラブルに思っていたけど
大本でトラブルが起きていた。

とてもじゃないけど
電話で話した金額で出来るレベルの話じゃない
「どのくらい出してもらえばやるか?」
仲間にそう聞いたのは交渉しなければいけない

すると彼は答えたんだ
「お金ないだろうし、材料代だけみてもらおう」
4時間くらいかかった
大の大人2人が殆ど手間賃もないくらいの額だ

彼がお客さんに言ったんだ
「今度カレーを食べさせて下さいね」
お客さんは感動して目を潤ませていた

技術を安売りするなよ
と嫌味1つ言い返してやりたいほど
傍にいて痺れたんだ

帰り道
「実際カレーを頂けないな」
「そうだな」

そんな会話をした首都高速

色々と周りが助けてくれるから
こんな時代でも細々とだけど
倒産もせずに続いている

しかし収入は正直、激減だ
だけどふと思うんだよね

俺が潤っているときなら
いくらでも誰かを助けてあげれるけど
俺も辛い時期ならばこそ
出来ることがあるんじゃないか?と

簡単に言うと1万円ある人が100円だすのと
千円しかないやつが100円出すのでは
恩着せレベルが違う(笑)

ところで俺は今は企画をやっている
個人負担では結構な金額だと思わないか
だけどあえてやる事に決めたんだ。
お金があるわけじゃない

みんなで少し前を向ける事
そんな気持ちをつくりたいんだよね
作家になれたらいいなぁなんてものは
正直、夢に終わるかもしれないけど

プロセスは大切にしたいんだ

俺は誰かをオススメするとき
返信は要らないと書く事が基本かな
見返りを求めていない

フォローしてくれたら嬉しいけど
してくれないからムっとすることも当然ない
また良い記事ならオススメしたことは
忘れてて、またオススメするかも

そのくらいは投げてきた
金額なら大したことは無いけどさ
何故、そうするのか

辛いのはお互い様という想いがあるんだ
それでも前を向いている気持ち
それを読めばコーヒーの1杯も奢りたい
缶コーヒー程度のものだけどね

未来からみた今は
きっと後で思い出した時に
大変な時代だったよなーってなると思う

その時、汚れているように見えて
お前、結構奇麗だったよなと自らに誇れると
少しだけ良い人生だったかな?と
思える気がしたんだ

それは誰かのためじゃない
最初に気持ち良くさせてもらったのは俺だし
未来の俺のためであるからさ

だから俺は素敵なあなたに
缶コーヒを奢りたい。

一息ついたらまた前を歩こう

一緒にでもいいし別々でもいい
そこはそんなに大切じゃないんだ

だから良かったら企画参加して下さいなと

辛い時代の中でちょっと楽しさを
感じてくれたら嬉しいな



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