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海外で自分が勇気をもらったから、自分も人に勇気を与えられる存在になりたい~IIBC Cafe Globe #13 檜野 翔子さん

11月10日は第13回目のIIBC Cafe Globeでした。

Cafe Globeを開店することに至った背景はこちら

今回のゲスト

今回のゲストは檜野 翔子さん。

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夢は「海外で生活すること」。子供の頃から海外に憧れを抱いており、大人になった今でも変わらない想いが残っているので胸を張って言えます!21歳の時に脱毛症で全身の毛がなくなり、ウィッグを被り自分を隠して生活する憂鬱な日々を送っていましたが、24歳で思い切って海外へ行こうと決意して、初めての海外留学を経験しました。その経験が、自分自身が持っていた価値観を良い方向へ変えてくれるきっかけとなりました。
その後、機会があってヨーロッパでも少し生活をしていました。海外留学中はベビーシッターのお仕事をしていました。現在は、自分らしさを大切にのんびり優しい生活を送りながら、オンラインチューターとして色々な国の人に日本の魅力を伝えるべく、日本語や日本文化について教えています。

しょうこさんと私

しょうこさんとの出会いは、2019年の秋、アイルランド留学を決めたときでした。アイルランドに行っていたしょうこさんのブログを見つけて、とても魅力的に感じ、話を聞いてみたい!と連絡を取ったことがきっかけでした。ワーホリで「オーペア」として働いていたことを聞いて、そんなワーホリの仕方もあるんだ!ととても勉強になったのを覚えています。彼女が住んだ「ブレイ」という町、私も実際に留学中の住まいとして選んで、とても大好きになり、しょうこさんがブレイやアイルランドの色々な街で経験したことを自分も真似よう、と完全に留学のお手本にさせてもらっていました笑。ちょうど今は日本に帰国中だったので、今回カフェでお話しをしないか、お声がけをしたのでした。

これ↑がしょうこさんのブログで、↓これが私が取材した時のものです。


今回のお茶

Cafe Globeでは、ゲストのゆかりのある「お茶」と、ナビゲーターの私がその時おすすめしたいと思った「お茶」を交換して、飲みながらお話をしています。

今回私が送ったのは、農薬を使わずに作ったお茶。とても素材にこだわっているカフェでランチをしたときに、物販スペースで販売されており、気になって購入。後藤さんという方が作られているものです。優しい味がして美味しかったので、しょうこさんにもお送りしました!皆さんも、どうやらBaseで買えるようですよ。笑 しょうこさんは「すごい手に取りたくなる烏龍茶」「普段温かい烏龍茶って飲まないから新鮮な感じ」など、美味しく飲んでくださいました!

一方しょうこさんが私に送ってくれたのは、こちら。

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今のお住まいは山形とのことで(転勤族で、今落ち着いているところが山形とのこと)、山形の「つや姫」というお茶をいただきました!「お米が有名だから玄米茶って絶対あるんだろうなって探したらそのまま欲しいやつがあったので送ってみました」とのこと。優しい味で美味しかったです!おまけに山形グミまで。すぐ完食しました←。


今回のカフェ。

さて!今回のカフェです。最初に、今、どんなお仕事をしているのか(私もバタバタして聞けていなかったので)聞いてみました。

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今は、海外にいる頃から日本語教師に興味を持ち始めたことがきっかけで、今年の5月から「アイトーキ(italki)」というマッチングプラットフォームを活用しながら、オンラインで日本語チューターという形で日本語を勉強したい外国の方たちの伴走をしているよう。年齢も住んでいる場所もばらばらで、そこで、言語だけに関わらず日本の文化についても伝えているのだとか。さらに、自分自身も資格が取りたいので勉強をしているとのこと!今やっていること、本当に好きなこと・やりたいこと(仕事)を見つけるまでは、すごく時間がかかった、としょうこさん。今は働くという感覚ではなく、楽しくやっていますとのこと。

そんなしょうこさんが最初に海外に興味を持った経緯を聞いてみると、具体的に「これ」というものはなく、漠然と小さいころから行くこと・住むことに興味があったよう。おそらくテレビとかの影響もあるとのことですが、叔母さんが海外に住んでいて、彼女の持ってきてくれるお土産や話を聞いていたことも、何かしら影響があったようにも思います。高校の修学旅行でマレーシアに行ったけれど、同じアジアでもあり、北米や欧州といった、「全然違う」ところに興味があったよう。

そうしたなかで最初にしょうこさんが海外に本格的に目覚めるのは社会人になってから、21歳でカナダにはじめて行った時でした。きっかけは、円形脱毛症になったことでした(詳細は後述)。妹さんが一緒に行こうと連れ出してくれたのがカナダのヴィクトリア。それまではずっと海外に憧れはあったけど行くことはなく、気持ちだけが在ったようですが、ヴィクトリアがとても気に入ったことで、絶対に留学するならここ、と決意をし、行動に移すようになります。このときを、「きっと夢がちょっとちゃんと近づいて、こう、できるかもって思った瞬間」だったとしょうこさん。ヴィクトリア行ってみたい…

そして、実際にカナダに語学留学で飛び立ちます。半年間学校に通い、半年間学校に通う、という1年間を過ごしました。その時はしょうこさんは1年間が1週間のように感じた、と思うぐらい、住みたいという気持ちが現実になった喜び、そして楽しい大好きな夢のような日々を過ごしたそうです。帰国した後はまた海外に絶対行きたい、と思い、私としょうこさんが出会う留学エージェントの海外留学支援(語学留学の学費を支援してくれる)プロジェクト、「One Project」を知ります。エージェントが支援する留学先の国の中に唯一あったヨーロッパの国が「アイルランド」だったので、他の選択肢は考えずに真っ先にそこをえらんだそう。当時はアイルランドがどこかも、そもそも国であることも、わからなかったそうです。(笑)

そして、沢山アイルランドの写真を見せれてくれながら、いろんな話をしてくれました!ダブリンのパブの写真や街中にある銅像、私にアドバイスしてくれた、ダブリンの街の真ん中を通る大きな川の北と南の治安のこと(北の方が悪いと言われている)、建物の感じ、広い空、大学の図書館(ハリーポッターの映画のロケ地?参考?になったところ)、ハリーポッターの映画でも使われたモハーの断崖、セントパトリックデー…そして、私が実際にアイルランドに行った時に真似をした、「クリフウォーク(Cliff Walk)」というアイルランドのあちこちにある崖に沿ってできている遊歩道(というほど整備はされていないけれど笑)のウォーキング、しょうこさんの好きなカフェ巡り。アイルランドは人が作ったものではなく本当に自然でできている美しい景色が多すぎて、異世界的な世界観を出したい映画などのロケ地にも選ばれるすごい国だね、と2人で振り返ります。しょうこさんが紹介してくれた本当に写真が素敵なので動画で観てください!笑

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アイルランドはもちろん、カナダに行った時も、英語力はどうだったんだろう、と聞いてみると、「なんかそこまで私が思うほど英語が上手にならなくて」としょうこさん。カナダもアイルランドも国民性的なものがあるのか、自分がちょっと英語ができると嬉しいと優しく接してくれることもあり、「わかってくれるというのもあってそこまで心配することなくいられました」とのこと。だからこそ、自分も頑張ろうという気持ちになれたと。「英語が上手い」って、あれ、どういうことだろう、と、ふと何か気づきを得ました、私(言語力、あれ…)。

現地で苦労したことは「ありがたいことに全然ない。」、といただいた質問で回答するしょうこさん。本当にストレスフリーの方で羨ましく。「言葉の壁ってやっぱり、考えやすいけど、それ多分、海外留学・・っていうか海外にいるんだし、言葉が違うのはしょうがないことというか、なんか、それをね、頑張りに来たから、それをまた楽しみに来たから、全然言葉は何も感じなかったし、困ったことってあんまりないかなぁ。」

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さて、アイルランドには、最初にワーホリビザで1年、そしてその後に学生ビザで延長をするという形で、ほぼ2年間滞在したしょうこさん。家族は「私が行きたいとかやりたいことすごくわかってくれる」ということで、1人でヨーロッパに行くことに対しても応援をしてくれたよう。現地の文化に触れることで海外の魅力に触れることができる、と楽器にも挑戦。ティンホイッスルというケルト音楽でも使われる縦笛を実際に吹いてくださいました!(私もしょうこさんに憧れて現地で習いました。…帰国してから全然吹いてない。もう一度頑張ろう。笑)そして、お仕事として「チャイルドマインダー」を現地ではしていたことを教えてくれました。日本でいうベビーシッターに近いお仕事で、子どものお世話をするものです。そして、そのお仕事を通して、アイルランド滞在3~4か月目に出会った日本人のお父さんとアイルランドのお母さんと2人の子供(5,7歳、今は7,9歳)のご家族。子どもたちに日本語を日常会話で話して使わせてほしい、というお願いのもと、その家に住み込みで子供たちの世話をしながら学校に通うことをしていて、とても仲良くなり、親御さんの「もっとしょうこさんに(自分たちの)子どもたちと過ごしてほしい」という想いからしょうこさんの学費を出してくださることになり、ワーホリビザから学生ビザに切り替えて延長ができたという!もう、しょうこさんの人徳に画面越しに圧倒される私です。子どもたちと一緒に映画を観に行ったり動物園に行ったんだ、という話をしながら、素敵な写真をたくさん見せてくれました。これもまたぜひ動画を観てください!

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さて、アイルランドで盛り上がりすぎてしまったので、次に向かったドイツへ。ドイツにもワーホリがあると知ったしょうこさん。アイルランドで出会ったオランダ人の彼氏さんがオランダに戻られて、何かしらの方法で近くにいられないかな、と考えていた時に知ったそうで、現地について家探しをしてからワーホリビザを申請するという現地申請パターンに挑戦。そして、またここで、日本人のお母さんとドイツ人のお父さんが当時5歳の女の子のベビーシッターを探しているということを現地の方たちの情報交換をするWEBサイトの掲示板で見つけ、アイルランドと同様、住み込みでお子さんのお世話をするお仕事を始めます。ちょうどこの時に世間はコロナ禍。子どもたちにもいろいろと制限が起き、ストレスもたまりやすそうな環境下で、一緒に楽しませてあげたい、と難しさを感じながらも一緒に遊んでいたのだとか。ここでもまた写真を見せてもらいましたが、外で遊ばせたい、と木を集めて家を作ったり、ピザを一緒に焼いたり。色々と楽しそうな様子が伝わってきました。(ぜひ動画を観てください!←3回目)

こうして、子どもと関わる仕事を海外で続けているしょうこさん。もともと子どもが好きだし一緒に遊ぶことも好きだけど、別に日本で保育士の資格を取るといった準備をしていたわけでもなく、たまたま現地で出会った方と、見つけた仕事で過ごすというスタイルをしていたようです。

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ここで、改めて、しょうこさんが円形脱毛症になってしまった理由を聞きます。するとなんと、「理由は本当によくわからない」と!20,21歳の頃、ビジネスホテルで不規則なシフトの中で働いていて、円形脱毛症が発症した時に、それが原因かな?と思ったとのことでしたが、そこで「私ストレスをあんまり感じないのにおかしいぞ」とストレスが原因ではないのでは、ということに気づくしょうこさん(「だいたい嫌なことはやめなーっていう家族だった」そう。その環境で育ったしょうこさん…なるほど…)。病院には行ったんですか?という質問に対しても、皮膚科に行っても原因がわからず、薬を飲んでも良くならず…病院に通い続けてもダメなんじゃないかと行くのをやめたそう。最初はウィッグをつけたり、髪がない状態で外に出ることが怖かったり、全部剃ることができなかったり、といった日々が続いていたそうです。そんな中、それが吹っ切ることができたのは、「海外」でした。カナダに行った時にバスで偶然出会った髪の毛がない女性。「ガンかもしれないし、私みたいに脱毛症かもしれないけど、そういう女性を見た時にハッと気づいて、なんか、あの人はあの人でいいんだっていう、なんか、あの人、見た目も何の違和感もない。堂々としてるし、もうそのひと。あれはその人、みたいな。え、私は何をそんな隠してるんだろって思って、そこから気持ちも軽くなってきた。」その女性に出会ったことで、「私もこういう人になりたい!と思うようになったそうです。私はしょうこさんの宣言的な投稿をInstagramでみて、そのカナダで出会った女性と重ねたのですが、しょうこさんはやはりその女性に元気・勇気をもらったことがあって、SNSで自分も発信することをやりたいと思ったとのこと。「ちょっとはね、勇気に繋がるかなって、思います。なんかおんなじ人がいたら。」

「やっぱり、私にとって人生の最初の転機は脱毛症になったこと。それも転機と考えられるまでに時間はかかりましたけど、なんか全部、脱毛症になったけど、いい方向に進んだ、いい意味で転機でしたね。」

時間が迫ってきてしまったので、最後にオランダの事について。オランダは、前述の通り彼氏さんに会いに旅行に行った程度なので、実際留学やワーホリで滞在したわけではないのですが、ここについてもたくさん紹介してくれました。主に、彼氏さんがいたアムステルダムを。川に落ちてしまった自転車やバイク、ミッフィー(作家さんの故郷がアムステルダムらしい)、チューリップ、カフェ、ごはん…。しょうこさん曰く「ヨーロッパの中でオランダの景色が一番好きかもしれない」と。「ヨーロッパに行く前のカナダで、すごく私カナダが好きになってから、住むならカナダって、ここがいいってあったけど、こうやってオランダに行ってからは、オランダの景色が、もうなんかただそこらへん歩いているだけで、なんかウキウキしちゃう感じで」。行きたくなるじゃないか…

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こうしてヨーロッパトークが盛り上がる中で、ヨーロッパで一番良いと思ったのはどんなところか、という質問が。しょうこさんは「日本と真逆の建物」と、日本では絶対ない建物の景色が好きなことを話してくれました。「日本と違う」の入り口やきっかけが、しょうこさんは建築物なのかも、そしてその建築物が作る街の景色なのかもしれません。

最後に、これからどんなことをしたいのか聞いてみました。やはり、「ヨーロッパの開拓」。「コロナだからこそ、夢がどんどん広がるんですけど、やっぱりでもヨーロッパとか、もっと。今はホント3カ国だけしか行ってないから、ヨーロッパ開拓したいなと思います。」「ドイツもオランダもついてるのに、それぞれの違いがあったりとか、なんかそれを感じて、もっと絶対ヨーロッパは面白いと思って。」

そして、しょうこさんから一緒に話を聞いている皆さん方へメッセージ。「やっぱり、これから海外行く人は、コロナの不安とかあると思うんですけど、(そこに関しては)気をつけることは気をつけるとか、ちゃんと自分でできることはやる、かなと。やっぱり、私は「後悔するか後悔しないか」を考えていて、後悔しないような選択をいつもしていて。迷ってたりする人はいるかもしれないけど、とにかくちょこっと、ホントに小さな一歩進めば、そのあと自然と踏み出せることもあるから…ちょっとそこを頑張ってやってみると、自然と後からいいこととかついてくるんじゃないかなって思います。わぁ、私も海外行きたくなってくる。」

ちょっと調べてみる、しょうこさんにインスタでコンタクトをとってみる、それだけでもすごい一歩になるよね、と我々。思い出してみれば、アイルランドに留学が決まった時、アイルランドのことが全くわかんないから、「最初の一歩」としてしょうこさんに連絡を取ったわけであって、その一歩が今日に繋がっているわけで…。しょうこさんへの感謝の想いがあふれ出てきました。「踏み出すまで、ちょっと皆ドキドキしたりとか、するかもしれないけど、(踏み出してみれば)「やった」っていう感じと、やる気が出てきたりするから。」

本当に勇気をもらえる時間でした!

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アフタートークでは前述の彼氏さんについて聞いてみました!(笑)その場にいた方だけの特権ということで詳細は割愛しますが、日本語を学んでいる方で、オンラインで出会い、カナダで出会ったオランダ人の方に会いにオランダに行った時についでに出会ったことがきっかけなのだとか!普段は日本語でコミュニケーションを取っているそうです。

今のお仕事である日本語の先生も、彼に勧められたことがきっかけだったとか。本当に自然と色々な流れを作り出すしょうこさんが羨ましい…

アフタートークでは、直接参加している方から質問もできるのですが、おひとり、海外に行ったことで日本に対しての見方は変わりましたか?という質問がありました。「そもそも私が最初に海外に興味を持ったのは、ちょっと日本嫌だなとか、なんかマイナスの面しか見れなかったから、海外にすごい興味があって、でもやっぱり海外に出てからは、もう日本の良さがちょこちょこわかるようになって、やっぱ見方はほんとに変わりました。」礼儀正しさ、丁寧に人と接すること、自分の国を大切にするところ、等に気づき、自分が日本人であることが誇らしく思えた時もあるのだとか。

ここでお時間になってしまったのでお開きに。今回のカフェで、私は前回オンラインで色々とアイルランドの事を聞かせてもらった時とは別で、しょうこさんのことをもっと知ることができて、すごいよかったと思うし、アイルランドに行くと決まったときに最初にコンタクトをとったのがしょうこさんでよかった、と心から思いました。私のアイルランド留学生活をすごく充実したものにしてくれたのはしょうこさん!ありがたいです。

ちなみに私のカフェで毎回zoomの背景にしているのは私としょうこさんが留学したアイルランドのブレイという町(写真は私が撮りました!笑)。これからも、このzoom背景でカフェタイムをお送りします!

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しょうこさんのピュアさに感動するらて。

もっとしょうこさん

カフェ以降もしょうこさんの活動をみてみたり、応援したい!と思った方へ。InstagramのシェアOKだったので以下に貼り付けします。是非フォロー&しょうこさんから海外のお話しを聞きたい方はDMもしてみてください!最初の一歩を!

次回のカフェ。

ということで、次回のカフェ。12月10日20時からです。再び海外中継で、パレスチナ・ガザからよぴこと、ゆっくりお話しします!

お申込みや詳細はこちらから。

集合写真とかアップしてるのでぜひカフェのFacebookもフォローしてくださいませ~!

来月も楽しみです!




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