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「宿泊」をもっとサステイナブルにできないのか?と「エシカルなホテル」に泊ってみたら大事なことは「責任ある旅行者になること」だということに気づいた話

地球にやさしいせいかつ目指して、自分のペースで移行する日々。
毎週1記事更新を辞めて、自分のペースで記事更新をすることに決めたら、だいぶ久しぶりの更新になりました。笑

さて、今日は「旅」「出張」についての第二段。「ホテル」についてです。

前回は、移動手段の方にフォーカスを置いてまとめてみました。

今回は、出張先・宿泊先の選択肢に「エシカル」を入れてみることを考えてみました。

「ホテル エコ」で調べてみる

こんなページを発見しました。

◆お客様とのエコ活動
施設が行う環境配慮の取組みについて発信している。
エコなサービス(観光情報/食材/催しなど)を提供している。
◆エコな備品・設備をつかう
石鹸やシャンプーは詰替え可能な容器を使っている。
省エネ型のテレビや冷蔵庫を導入している。
◆ごみを減らす
食材の在庫や発注量を管理している(食事を提供している施設のみ)。
紙類や飲料缶などを分別し、リサイクルしている。
◆省エネ
エネルギー使用量を把握し、削減に取り組んでいる。
LEDなどの省エネ機器を導入している。
◆節水
水の使用量を把握し、削減に取り組んでいる。
連泊客が、シーツやタオル類の交換有無を選択できる。
◆エコな施設運営
環境に関する法規などを守っている。
環境方針を定め、実施するための大勢を整備している。

上記に取り組んでいるホテルで申請しているところにはエコマークがつくとのこと。今後選ぶ時の基準になれそうですね。

さらに、自分がよく行く行先・東京でサステイナブルなホテルとかってあるのかな?と「サステイナブル ホテル」「エシカル ホテル」検索して見たら、ありました。

エシカルなホステル KIKKA(21年4月からはシェアハウスに)

馬喰町にあるホステルです。

こちらは以下の記事にも紹介されていました。ヨーロッパなど、エシカル・サステイナブルに興味関心の高い国の観光客を呼び込む、訪日客への戦略としてKIKKAは話題のようですね。ただ、ここは21年4月からシェアハウス事業へと転換。確かにこのご時世だったらそうですね…涙


渋谷のホテル「トランク」。

残るはこちら。渋谷にあります。おしゃれです。penでも取材されています。

コンセプトである「ソーシャルライジング」の活動の一環として、

・ホテルで廃棄されたダンボールを再利用したアートワークのあるラウンジ
・放置自転車の部品を組み合わせて宿泊客に貸し出すというサービス「ソーシャライジング自転車」
・土日に行われる挙式やパーティで使用した花を“セカンドバリューフラワー”として販売する月曜限定で開催される「ソーシャライジングフラワーマーケット」

等やっているそうです。魅力的な活動過ぎませんか…


池袋のホテル「Siro」

ホテルで使用するものを可能な限り「エシカル」に取り組んでいる「白」を基調としたホテル。とてもシンプルな部屋で魅力的です。


赤坂のホテル「MIMARU」

最近友達も泊っており、気になっているところです。ロスフラワーを部屋に飾っているのだとか。オーガニックなシャンプー、竹歯ブラシなど、アメニティも少なくシンプルで良かったとのことでした。


川崎では大手がこんな挑戦を

川崎のREIホテル「THE WAREHOUSE」はなんと世界初の水素ホテル。というのも、「エネルギーのうち30%を水素で賄う実験を実施中」とのこと。ホテル自体もとてもおしゃれで、短期のビジネスユースにも、長期滞在にも向いてそうな感じです。


結構いろいろ増えてきてるなーと思いつつ、やっぱり首都圏が多めだなーと。多分首都圏以外のホテルは、もう、そもそもエシカルも何も、自然と共生しているよ、みたいなところもあるのだと思うのですが。


ということで、泊まってみた

たまたま出張の機会があり、①北海道②東京③沖縄でそれぞれエコなどをコンセプトにしたホテルに泊まってみました。

まずは北海道・札幌。「北海道を体感する」がコンセプトのTHE ROYAL PARK CANVAS。建物そのものや家具に北海道産木材を使っていたり、北海道ならではのアート(音楽・アイヌ文化)、地元でとれた食材でのごはん、地産地消をテーマにしたホテルでした。

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まず、建物そのものが木造との国内初高層ハイブリッドホテル。木材をカットするときに排出された端材は室内内装に利用しているそうです。(国全体で自給率が3割)この日本で作った日本の人工林の使い道は課題になっているそう。国内の木を使うことで輸送コスト(=二酸化炭素)も削減出来てるし道内林業の応援もできるし素敵な取り組みだなと思ったし、学びになりました。

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また、アメニティはロビーで自分が必要な分だけ持っていける仕組みで、自分は取らなかったけど、かみそりやブラシが石油由来の樹脂削減の為もみ殻を35%配合したものになっていて、こんなのがあるんだと勉強になりました。

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次に東京・渋谷。前述のTRUNK HOTELに予約がやっと取れて宿泊です。

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お部屋の木材での家具は廃材?からのリサイクルなところ、アメニティは再利用してもらえるように持ち帰っても使い続けてもらえるようデザインされた歯磨きセットや室内スリッパ=ビーチサンダル(こちらも廃材の再利用)になっているところ、ドライフルーツをはじめとしたお菓子や冷蔵庫の中に入っていたドリンクも、コーヒーもお茶もオーガニック・有機・フェアトレード・自然のものであるところ…もちろん、シャンプーやハンドソープ類も、室内着もオーガニック。ショップの方に行ったら、買える下着がNagiさんだったり、バスソルト系がCLAYさんだったり、自分も知ってる!って思える環境に優しいブランドさんがずらり。宿泊していて、自然と、自分の為にも地球の為にもなっている、そんなホテルにしたいという想いがあるそうでまさにあちこちに「よく見たら/考えたら!」がたくさんある素敵ホテルでした。

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また、このホテルではエコだとかエシカルだとかSDGsだとかという言葉ではなく「ソーシャライジング」という言葉を使っていて、またそれも素敵だなーと思うのでした。

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そして沖縄のEMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート。
元々ヒルトン→シェラトン→…と、さまざまな大手ホテルが入れ替わっていたこのホテルは、数年前からEMをホテルのあちこちに散りばめた地球にも自分にも優しいウェルネス系、ライフスタイル提案系リゾートホテルとしてリニューアル。

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北海道のCANVAS同様、自分に必要なアメニティだけ確保。ここで気づいたのは歯磨き粉がシャボン玉さんの無添加のもの。室内や浴場に置いてあるヘアケアもシャボン玉さんやプロハーブのものでした。また、室内にボトル水が置かれておらず、エレベーターホールにあるウォーターサーバーで各自必要な量だけ取ってくださいと、部屋にはピッチャーが置いてありました(この水もオリジナルのミネラルウォーターというこだわり)。煎茶のティーバックも有機栽培でした。お部屋は正直普通のホテルの部屋と変わらないなと思いましたが、部屋の清掃にケミカルフリーの乳酸菌や酵母を活性化させた発酵液を社員自らが作ったものを使用しているとのことで、人にも環境にも優しいポイント発見。

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ホテル内のストアは発酵にちなんだお味噌や豆腐などの食材や無添加の沖縄のごはんやおかし、アロマ、シャボン玉さんの石鹸、プラスチックフリーに役立つグッズ、コーヒー豆を入れる麻の袋を再利用したテーブルクロスなどいろいろなものが販売されており、これまた勉強になるなと。お店で焼いたパンや、ホテルで育てているお野菜などの販売もあり。また、大浴場に行く途中にある自販機にはNaturalMoonさんの生理用品やビーガンのカップラーメン、無添加のポテチなどが置いてあり、初のエシカルな自販機?に感動する私でした。

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気づいた

こうして、1か月の間に3か所の「ホテル 地域 エコ」で検索してヒットしたホテルに泊まってみて、思ったのは、「結局現地に行っても、自分が賢い消費者であるかどうかなんじゃないか」ということでした。

北海道に行った時は、アメニティを1つももらわず、自宅から持ってきたものでやり過ごせました。東京に行った時は、冷蔵庫の中の無料のペットボトルの水をいただかなかったり、持ち帰れるアメニティも自分に必要な分だけにして、余分に持って帰らないようにしました。沖縄に行った時は、現地までバスで向かい、最寄りのバス停からはタクシーで行くことをWEBサイトでは紹介していましたが、自分1人の移動のためにタクシーもあれだなと思い、徒歩18分だったので、炎天下でしたが、水筒に水をたっぷり入れて、坂道を登っていきました。ちなみに、途中で民泊とか一般のホテルに泊まる機会もありましたが、「この部屋はシーツ交換とかタオル交換とかしないでください!」と清掃の方に直接話したりもしました。(フロントで言っても失敗したことが過去にあったので)

移動には公共交通機関を使い、滞在中は無料でもらえるからと必要以上にもらいすぎず、自宅から持っていけるものは持っていって、不要なサービスはちゃんと不要だと伝える。そうやって意識するだけでも、全然いいんじゃないか…?むしろ普通のホテルに泊まるときもそれであれば十分エシカル…?

なので、毎回サステナブルなホテルでの宿泊が難しくても

ということもあり、そしてこうしたエシカルなホテルはやっぱり一人旅にしては贅沢め?な値段だったというか、もっと安い宿に泊まろうと思えば泊まれるし、自分はこだわりが強いタイプでもないしなあ、というところがあり。今後、ホテル利用時に意識したいと思ったことを決めたので、このnoteで宣言します。←

・アメニティとか使わない、歯ブラシとか持ってく
・タオル交換・清掃をしないでとお願いする
・ごみを出さない、紙の案内を受け取らない
・無料でもらえるアメニティなどがあっても、必要かどうかちゃんと判断
・ステイ中も、賢い消費者であり続ける


たまたま、那覇でステイした後に滞在した宮古島で、エコパスポートたるものをもらいました。宮古島はエコを推進しているようで。

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そこに書いてあったのは「責任ある旅行者」という言葉。なるほど、と思いました。旅先にサンゴに優しい日焼け止めを持っていったり、食事を有機・オーガニックであるものを選んだり、地産地消を意識したり、公共交通機関を可能な限り使ったり。そうすることも含めて、自分にできることで、地球にも自分にも優しい旅行者になっていきたいなあ、と思うのでした。

これからも少しずつ、一歩ずつ進んでいきます。



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