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【エッセイ】定食屋で頼んでいないものが運ばれてきても、大抵のモノなら「まあ、いいか…」と思って食べるつもりですが、頼んでもいないのに男紹介された日にゃキレてもいいですよね?という話

#創作大賞2023
#エッセイ部門

  恋人と付き合い始めたっかけが『友人からの紹介』という方は結構な割合でいると思います。実際に私の友人数名がそんなカタチで交際に発展し、中にはめでたくゴールインしたケースもありました(///ω///)♪

  『友人からの紹介』いいと思いますよ。縁が縁を結ぶのですから。

    それぞれが了解済みで、『これから会う相手は自分の彼氏(又は彼女)候補なんだ』と分かっている場合は…ですよ。

   しかし、中には騙し討ち状態の『押し売りかよ!』ってケースもあるんです( ̄^ ̄)

  はい、その被害者(?)はこの私でゴザイマス。タイトル見れば大体の想像は出来ますよね?( ̄▽ ̄;)

   今回のnoteは、真夏がくれば思い出す私の『騙し討ち紹介エピソード』です。これから友人に恋人候補の異性を紹介しようと思っている方、紹介した(された)ことにトラウマがある方、ただただお暇な方…よろしければお読み下さいませ("⌒∇⌒")  


まずは用件を先に言え!話はそれからだっ!!

   
 私は『ヒマかどうか聞いた後に、用件を言うヤツは反則』だと思っています。

   話はいきなり逸れますが、高校時代に友人が「次の日曜日ヒマ?」と聞いてきたことがありました。そうだと答えると「じゃ、コレ協力して♥️」と1枚のライブチケットを渡すではないですかΣ(T▽T;)

   そう…彼女はバンドを組んでいる友人の為にチケットをさばいていたのです。確か1枚500円でした。

「はっ? 行きたくないんだけど…」という私に「だってヒマって言ったよね?」と言い返した友人の勢いは、まるで鬼の首を取ったかのよう…(ー。ー#)

   今なら絶縁されても行かない自信がありますが、当時は根負けし、行きたくないライブハウスに足を運んだ私。   友人の友人バンドがJUN SKY WALKER(S)のコピーやっていたなぁ~。当時の私はジュンスカファン。だからこそ逆に不愉快でした。

   その友人に不信感を持ってしまったことは当然の流れだと言っていいですよね( ̄^ ̄)

  件の紹介も、最初はこんなカタチから始まりました。

   あれは社会人2年目の夏…

「⭕️⭕️さん(←私) 来週の⭕️曜日なんだけど時間ある?」と聞いてきたのは同僚女性のアイザワさん(仮名)でした。

   アイザワさんは私と年齢が一緒ではありますが、私よりも2年早く社会人になった先輩でした。ちなみに彼女は事務で私は営業。部署は違いますが、女子社員が少なかったので仲はまあまあ良かったです。

   美人…というよりは可愛い(芸能人でいうと元SPEEDの島袋寛子さん似)アイザワさんは気配り上手で、社内にも社外にもアイザワファンが存在していました。

   片や私は…『大卒女子の営業』といえば聞こえはいいかもしれませんが、実はFラン大をギリギリで卒業した落ちこぼれ。就職活動中は不採用の連続で、『仕方なくやりたくない営業をやってます。やる気などありませんが何か?』というような社会人としてはクズの部類に属していました。

    「アイザワさんを見習え!!」

  …と、上司たちに何度言われたかわかりません。(でも彼女を真似て、たまに気を効かせたことをすると『おぉ珍しいなー』とバカにする上司でした。呪っていいですよね?)

   しかし彼女にも残念な面がありました。それは『男を見る目』です。

   先程述べたように、男性からのアプローチが多かったアイザワさん。しかし当時付き合っていた彼氏が微妙…いや、少なくとも私はキライでした。

    彼氏の名前はナガオカ(仮名)。同じ会社の先輩で、年は私たちより2歳上でした。タイプで言えば『オラオラ&ウェーイ』系で、ヤツの車からスキャットマン・ジョンの歌が大量音で流れていたことを何故か覚えています。

   そして表面には出さないけれど、私のことを小馬鹿にしているのは何となく分かっていました。

   だから私がアイザワさんの「時間ある?」の問いに頷いた後、「ナガオカさんが友達とバーベキューをするんだけど、彼が⭕️⭕️さん(←私)を呼ぼうって言ってて…」と言われた時には全力で後悔しましたよ(((((゜゜;)

   先に言え!!

   気配り上手でありながら反則技を仕掛けたことに、彼女は気づいていたのかいないのか…(´Д`|||)   そしてアイザワさんの『ワナ』にハマった私は、貴重な休日に行きたくないバーベキューへと足を運ぶことになりました( ノД`)…

  もう一度言います。

   用件は先に言え!! ヒマかどうかの確認はそれからだ!!

はっ!!??

    

 そしてバーベキュー当日

『オラオラ&ウェーイ』系ナガオカの友人…ということで、同類が集まるのかと思いきや、意外にフツーの男性ばかりでしたね。名前は誰一人覚えていませんが。

   集合したメンバーは『私』『アイザワさん』『ナガオカ』『ナガオカの友人4人』そして『ナガオカ友人の彼女が1人』という、女子3人男子5人の計8名でした。

   つまりこの中には2組のカップルがいるということになります。ナガオカの友人カップルが終始くっついていたのに対し、アイザワさんとナガオカは適度な距離を保っている印象を受けました。これはアイザワさんがアウェイの私に気を使っていたからだろう…と思っています。

   さすが気配りの人…と言いたいところですが、だったら誘おうとした時点で気を配ってくれ…ですよね?┐( ̄ヘ ̄)┌

   この時は8人でバーベキューをするんだ…と思っていた私。しかし1時間くらい過ぎた頃、「お待たせ~」と追加メンバーがやってきました。女子が2人です。

   お気づきになりましたでしょうか?  はい、このコたち、ナガオカ友人の彼女でございます。

   男子5人で女子5人。そのうちカップルは4組…。はい、そうなるとそれぞれ男女1人づつ余りますよね?

   ここで私はナガオカが何故私を誘おうとしたのか理解しました。

   彼女がいないメンバーの為にフリーのオンナを参加させることが目的だったんですね。

   フ・ザ・ケ・ン・ナ!!!  誰がいつオトコを紹介してくれと頼んだ!?

    100歩譲ってこれが『全員フリー&合コンの人数合わせ』であれば、まだ納得させる余地はあるでしょう。だがこれは超失礼! こちらの意向なんて無視され、勝手にカップリングされているのですから。

    私はナガオカが益々キライになり、アイザワさんに対しては不信感が倍増。しかし2人共一応会社の先輩です。ここはぐっとこらえて、帰るタイミングを見計らうことだけを考えることにしました。

   ちなみに『彼女軍団』4人は全員顔見知りのようで、こんな感じの集まりは何度も経験しているよう…。

  彼氏が友達同士…という理由だけで繋がっているコイツらは今、『⭕️⭕️くんの彼女』という肩書きを思い切り発揮することが出来て、きっと心地よいのでしょうね┐(-。-;)┌

    おっと…当時の私、性格悪いですか? まあ、状況が状況なんで大目にに見て下さいね。

アナタに恨みはないけれど…

  

 余りものの女子は私、そして余りもの男子の名前はマジで覚えていないので、仮で『サトウくん』としておきます。

   そのサトウくん、男子側の(今で言うところの)イジられキャラ…という印象でした。名前は忘れたクセに、そうゆうことは覚えているのですからよっぽどですよね(゜_゜;)

   サトウくんはタイミングを見ては、私の方に近寄りフレンドリーに話かけてきました。

    私のことを気に入ったのか、 それとも『男のたしなみ』として、気に入らなくても一応それなりの会話をしようとしたのか…。

  まあ、『頼んでいない側』からすれば、どちらでも不愉快ですけどね(#`皿´)

  そしてカップルの方々は、暗くなるににつれて、だんだん密着度が増しているように思えてきました。

「ほら、▲▲(←彼女の名前)、足りないもの買い出しに行くぞ」って言いながら、私の目の前で彼女の腰に手をかけるヤローは何なんでしょうねΣ(T▽T;)  そして彼女は「や~ん♥️ビックリした」なんて言いながら嬉しそう…。

   あのぉ…私は一体、何を見せられているのでしょうか(;゜∀゜)

   そんな中でもアイザワさんだけは私を気に掛けてくれ、ナガオカとイチャイチャすることはありませんでした。さすがですね(←棒読み)。誘おうとした時点で気を配ってくれたら、もっと嬉しかったのですが…(←2回目)

  そんなカップル達が羨ましかったのかどうか分かりませんが、とうとうサトウくんは私に「今度2人で飲みに行かない?」と誘ってきました。

 「…気が向いたらね(一生向かねーよ)」

 こちら↑が私の返事です。「いつ気が向くの?」と言われたらどうしよう…と思いましたが、「それ断り文句じゃん」と苦笑いされました。よかった…そこまでバカじゃなかった。

   と、思ったのですが…

   私から離れたサトウくん。その直後「フラれちゃったよー。『気が向いたらね』だって」…と言いながら友人カップルの所へ向かった姿を見て、私は「やっぱりアイツはバカだ」と思わずにはいられませんでした。

  ナガオカの友人というだけでもマイナスポイントなのに、そんな事をいちいち友達に報告するようなヤツはノーサンキュです(#`皿´)

    実は私、彼に対して終始『塩対応』(当時はそんな言葉ありませんが)だったんですよ。普段の私であれば、そんなことはしません。一応大人ですから空気を読む努力くらいします。しかし先に失礼なことをしたのは『そちら側』。そんなヤツらに愛想良くするほど私はお人好しではありません(`へ´*)

   そんな私を誘うのですから、どうやらサトウくん、オンナなら誰でも良かったようですねΣ( ̄皿 ̄;;

  「じゃあ私、寄る所があるから帰ります」

    私がそう言って帰り支度を始めたのは、それから間もなくのことでした。こんな時に使う『寄る所がある』とか『急用を思い出した』なんて言い回しは嘘臭く響くだけですよね。ええ、分かった上でやりました(笑)  私が去った後は「あのオンナ何様?」とか悪口を言われていたかもしれません。肉を食べる義務は果たしたので、後は知らんがな。(お金は多めに置いていきましたよ)

   サトウくんは無視、ナガオカは我関せず。そんな中アイザワさんは「駐車場まで付き合う」と言ったので、暫く並んで歩いていました。

「ごめんなさい」

   これは私が車に乗り込む時に、彼女が言った言葉です。

  それに対して「なんで謝るの?」とは言えませんでした。きっと彼女はナガオカの提案を断り切れす、失礼を承知で誘ったことなのでしょうね。

  それから数ヶ月後、アイザワさんとナガオカは破局しました。原因はナガオカの浮気からの心変わりです。

いやぁ、性格悪くてスイマセンね。ところでいかがでしたか(笑)

 「⭕️⭕️と❌❌をくっつけちゃおう!!」

  アレって何なんでしょうね?

 『実は好き合っているじれったい2人』なら分かります。例を挙げると『湘南爆走族の江口くんと津山さん』(古くてスミマセン。でも一番先に思い出したので)みたいな…。

  大抵は自分より『格下』だと思っているヤツを『面白がって』ではないでしょうか?

   やられた方はめちゃくちゃ不愉快です。暫くはバーベキューやスキャットマン・ジョンに拒否反応起こしたくらいですから…マジで。

   まあ、バーベキューはその後、友人カップルが主催した男女混合バーベキュー大会が和気あいあいと楽しかったので、めでたく印象を上書きすることができましたけどね。

  しかしスキャットマンおじさんに関しては、未だにナガオカを思い出します。 歌はキライじゃないのですが…(苦笑)

   以上!! 今も昔もモテないオンナの心の叫びでした(´▽`;)ゞ

   追伸……『定食屋でメニューを間違えられても大抵のモノは食べる』とタイトルには書いてありますが、焼肉定食の梅を頼んだのに松が運ばれて来たら、竹の値段くらいにはならないか? と交渉はします(笑)