【推してくれ‼️】
「おいおい、どおしてくれるんだよ‼️」
『すみません。あー、どおしよう、、、』
「どおしよう、じゃないんだよ、もう台無しだよ」
『すみません。ほんとうにすみません』
「すみません、じゃないんだよ。
すみません、じゃすみませんよ。
つまんなダジャレになっちゃったけど」
『つまんないダジャレまで言わせて、すみません』
「いいんだよ、てか、それバカにしてんのか?」
『バカにはできません。私にそんな権力もないですし、、、』
「権力?
何をいってるの?」
『そうです。私にはそんな権力も、権利もないので、アナタを、バカ、にするコトなんて、できませんし、やりたくありません』
「ちょいちょい、おかしいな、お前」
『ちょいちょい?』
「なんか、さっきから、カンに触るんだよ」
『カンに触る?
カン、というのは?』
「カンはカンだよ。
とにかく、嫌な感じってコト」
『カンというのは、何でか?
すんごく気になりたい』
「すんごく気になりたい?
その前の、何でか、も、おかしいな。
お前、日本人じゃないな、さては」
『私はニッポンジンであります。
生まれも育ちも日本、両親もニッポンジンだし、日本語しか話せません』
「、、、じゃあ、あれだ、どっか地方の出身か?
標準語が上手く喋れないだけか?」
『そうかーもしれませんね。
でも、東京地方の出身で、ヒョウジュン語については勉強したコト、あーりませんね』
「、、、」
『、、、ナニ、ですか?
どこーか、おっかしいですけ?』
「なんか、調子狂うな、お前と話してると」
『オマエがいうのもなんだけど、調子狂うなよ』
「お前がオマエって言うと、オレのコトだから、逆になるんだよ」
『客?
オマエはオレの客になるのか?』
「逆、ギャクだっつってんだよ。
あー、イライラするな」
『ギラギラしてないよ、ダイジョブたよ』
「、、、」
『どうかしたか、オレ?』
「どうもこうもねぇよ。
何でこんな奴と今日はコンビ組まなきゃなんねぇんだよ」
『それはオマエのセリフだ』
「そうだよ、俺のセリフだよ。
オレが言ってんだから、オレのセリフだろ?」
『オレのセリフだよ、って、どこに書いてあるんだよ。台本のどこに?
そもそも、台本なんて、ないし。それこそ、台無しだよ』
「台本?
ホントに頭がおかしくなりそうだ」
『台無しだよ。ソーダは飲むもんでしょ。頭にもお尻にも付けないでしょ』
「、、、」
『、、、』
「そんなコト、やっぱり、どこにも書いてないんだけど、、、アドリブ?」
『あどりぶ?
何その、美味しそうなモノ』
「そうそう、脂の乗った、このアドリブ、今なら半額でご提供、美味いよ、安いよ、ってか?
ノリツッコミまで、しちゃったよ。
どうしてくれんだよ、おい‼️」
『オレはオマエのオイじゃない。推しでもない。そう、俺たちはコンビだ。ずっとコンビで漫才やってくんだ。
でも、みんなはオレたちを、推してくれよな』
「もう、いいよ」
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