江ノ電の駅員さんが書いたコラム
おつかれさまです、カワチです。標題につきまして。
#最近の学び というのにも関連するかもしれません。
先日、鎌倉に遊びに行きました。
鎌倉大仏を見たくて江ノ電に乗り、長谷駅で降りたのですが、そのトイレに駅員さんが書いたであろう江ノ電の豆知識コラムが貼ってあり、それがとても秀逸だったので、今回はそれについて書いていこうと思います。(平和)
写真撮ればよかった…と思って調べたところYouTubeに載せていらっしゃる方がいました。私が読んだのと同じものだと思われます。以下にも簡単にまとめますがお時間あるかたはぜひどうぞ。
用を足しながら読む駅員コラム
コラムにはざっくりというと以下のようなことが書いてあります。
『江ノ電は法律上「鉄道」であり、路面に線路を引くことはできないが、「併用軌道」と呼ばれる路面の区間が存在する。これは、「軌道」(路面電車)として始まった江ノ電が、第二次世界大戦の影響を受けて「鉄道」に格上げされたためで、施設は「軌道」、法律は「鉄道」というねじれがあるまま70年以上継続されているためだ。
「鉄道」の路面区間があるのは国内で江ノ電と熊本電気鉄道だけなので、ぜひ豪快に路面を走る臨場感と、その非日常感を味わって欲しい。』
とても興味深い!(と感じるのは私だけでしょうか)
軌道(路面電車)と鉄道の違い
そこで、路面電車と鉄道は実際に何が違うのか?について調べてみました。
・軌道(路面電車・モノレール)
「軌道法」に基づき、特別な理由がない限り、道路上を走るように敷設されている。鉄道に比べて急カーブが許されていたり、駅間が短く、車両や施設の許容量も小さく設定されている。
・鉄道(いわゆる電車)
「鉄道事業法」に基づき敷設されている。道路上を走ることが禁止されている。
簡単に言ってしまうと法律で鉄道として扱われている以上は、路面を走ることができません。
一方、江ノ電は、法律上路面を走ることが禁止されているにもかかわらず、4箇所のべ980mの路面区間を有しているのです。(もちろん、国交省から許可を得ています。)
もともとは路面電車
なぜ路面電車として始まった江ノ電が、鉄道に格上げされたのかというと、第二次世界大戦下において、JR横須賀線や東海道線が空襲により被害を受けた際の迂回路として利用するためだったそうです。
江ノ電の線路幅は1067mmで旧国鉄と同じ線路幅だったので、いざというときに貨物列車や車両数の多い列車を通すことを考えていたようです。
鉄道として実際に法律が実施されたのは戦争が終わった後だったのですが、そのまま現在まで鉄道として運用されているようです。
まとめ
コラムにも書いてあったのですが、鉄道の路面区間があるのは江ノ電と熊本電気鉄道の2つだけだそうです。何も知らずに、レトロな路面電車だな〜と思って乗っていたのが、このねじれの歴史を知ることで急にレア感を感じませんか?
豪快に走る臨場感とその非日常感を味わって欲しい、なんて言われると、ますますワクワクしてしまいますよね。
そして何より、興味を惹かれるコラムを書かれた駅員さんのセンスに脱帽しました。内容だけでなく、それをトイレに貼っちゃうという発想も、ユーモアがあってとっても素晴らしいと思います。秀逸の一言です…
このコラム、長谷駅のトイレの中で出会えるので、皆さんもぜひ江ノ電に乗る機会があったら読んでみてください。何種類かあるようなので、私も次に行く機会があったら他のも読んでみたいと思います。
短いですが今日はこれで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございました。
カワチ
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