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【心理学】お金持ちへの反感は"ひがみ"だけではなかった。『嫌儲バイアス』について

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 突然ですが、テレビに登場する有名人や大企業のCEO、さらにはYouTuberなど
 
 著名な成功者を特に意味もなく嫌う人
 
 っていますよね?(o・ω・o)Twitterなどを見ていると毎日見かけるくらいの頻度でいます。
 なぜその人の性格やしていることの詳細を知っている訳でもないのにそんな批判的な態度になるのか?
 
 それには、ヒトが生まれ持ったバイアスが関与しています。
 
 以前、バイアス(思い込み)について学んだ事があって、

 今回のテーマ『嫌儲バイアス』が、
 
 知らないお金持ちを毛嫌いしてしまう理由だということが分かります。
 
 
 

■嫌儲バイアスの定義

 嫌儲バイアスとは、

・自分がお金を稼ぐことを悪いことだと思う
・他人がお金を稼ぐことを悪いことだと思う
・お金持ちは悪い人(人間性や性格が悪い)と思う
・金儲け=悪いこと

 という心理状態のこと。
 背景には、

「金儲けしてる人は悪いことをしてる」
「慎ましさこそ美徳」

「金持ちは悪いやつ、慎ましやかな自分は良い人」



 という思考論理になるバイアスなのですが、

「それって金持ちへのひがみなんじゃないの?」
 
 と思われているのが一般的。
 しかし、嫌儲バイアスはひがみ根性からくるバイアスではないことが心理学研究で解っています。

□Anti-profit beliefs: How people neglect the societal benefits of profit.『反利益の信念:人々が利益の社会的利益をどのように無視するか』

 こちらの研究では、

参加者に500社の企業に対する
 
・どれくらい儲けていそうか
・企業へのイメージ

 
を聞き取り調査を行った。結果は、
 
参加者が「儲かっている」と答えた企業ほど、「企業が悪い事をしている」と思っていた

 という結果だったそう。
 
 つまり、

✅ヒトは「儲かってそう」というイメージだけで、対象への悪意を持つ
 
 という傾向が強いことが判明したのです。
 

 

■嫌儲バイアスの悪影響
 

 嫌儲バイアスの大きな問題は『長期的な経済の悪影響』
 

その人・企業が「実際に何をしている、どんな目的・使命を持っている、本当に儲けているか否か」は無関係

 
 ということ。
 極端な話、
 
「災害復興を目的に慈善事業をしている企業が、必要経費を募金という形で得ている」
 
 みたいなケースがあったとして、
 
「その募金で儲かっているのだから、この企業は悪い事をしている。他人からの募金で懐を肥やしているに違いない。人の不幸を食い物にしているだ!だから私はあの企業に賛同しない!」
 
 といったように、人や世や市場に対して悪影響をもたらす可能性すらあるワケです。
 


「でも、それって個人には関係ないのでは?」 

 と思う方もいるかもしれませんが、これは社会的な問題だけではありません。
 個人に起こりうるデメリットは主に2つ。
 

①必要以上に稼ぐことに消極的になる
 
②儲けている人を忌避して、チャンスを失う

 
①は何となく有り得ることだと思いますが、さらに問題になるのが②です。
 
 成功者の多くは人柄も良く、ボランティアやイベントなどに参加している事が多いというデータがあります。
 つまり、ふとした瞬間に人脈として繋がる可能性があるということ。
 しかしもしあなたが嫌儲バイアス傾向にあったらどうでしょうか?
 
 たまたま知り合った人がお金持ちだとします。
 相手の話を聞けば聞くほど「この人はお金持ちだから、きっと怪しい人、悪い人なんだ」と思ってしまえば、せっかくの良縁を蹴ってしまうことになります。
 
 あなたにとって有益な出会いになり得たかもしれないものを、思い込みで台無しにしてしまうのです。
 
 
 バイアスは誰しも持っています。
 さらに無意識に表に出てしまうもの。
 そんな瞬間に、「あ、今バイアスが出てしまってるかも」そう思うための知識を持っていることが大事なのです。
 
 

 

 ということで今回の『嫌儲バイアス』の解説は以上です(o・ω・o)
 
 あなたが毛嫌いしているお金持ちな人がお金持ちであることと、その人が悪い人かどうかは無関係かもしれませんよ。
 
 
 というお話でした。
 
 最後に良かったら♡スキをお願いします。
 それではまた〜(o・ω・o)ノシ
 
 
 

 
 

 

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