『響け!ユーフォニアム3』6話所感。あと、不穏への愉悦を書いたり。
仄暗い三連星
前回までのあらすじ であるアバンパートに、前回第5話から、不穏なカットのみを抜粋した11秒。
前回「不穏に感じる〆」だったとリフレインさせる意図がある事は明らか。
(蛙*^ω^*)<「パパパッと」エグいことして視聴者の心を抉ってくるから、京アニは好きだ。
(蛙๑╹ω╹๑ )<こんにちは。カエルです。
今回も『響け!ユーフォニアム3』6話の所感を気の赴くままに書いていこうと思います。
❑『ディゾナンス』
(蛙๑╹ω╹๑ )<今回はオーディション回。色んな所で、綻びや歪みが生まれそうです。
❑5話の眼鏡(ブラウン・ピンク・ホワイト)
(蛙๑╹ω╹๑ )<ちゃんと度が入ってて、しかも強めである。ケント・デリカットかな?
❑「辞退した方が良いんじゃないかな」
(蛙๑╹ω╹๑ )<黒江真由の気持ちは分かる。
分かるのだけれど、正直しつこい。
❑「オーディションで手を抜くと恐ろしく怒りましたから」
(蛙๑╹ω╹๑ )<雨の中、袋小路まで追い詰めたりな。
ちなみに怒ったのは夏紀パイセンで、
久美子は説得した。
❑「てかっ、サンフェス以来だねっ」
(蛙๑╹ω╹๑ )<梓ァ!
『響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編 (宝島社文庫)』
の主人公であり、色々と逸話に事欠かない強烈なキャラクターである。
(蛙๑╹ω╹๑ )<ちなみにアニメには1期1話から登場している。
【響け!ユーフォニアム】佐々木梓まとめ
❑パノラマカット
(蛙๑╹ω╹๑ )<この画角好き。同じユーフォ奏者で巧者だからか、楽器の色、ハンドタオルの置き方など、対照に描かれている。
性格も対照的か。
……いや、根が頑固そうな所を見ると、似た者同士かもしれない。
❑コンマ1秒の瞳の揺らぎ。これが観たかった。
(蛙*^ω^*)<葉月がコンクールメンバーに初めて選ばれた瞬間の、目の変化。
「グッッッ」ときているのが見て判る。
よく泣かなかった。し、この後、選ばれなかったさっちゃんのフォローなど、先輩らしさも発揮している。
『誓いのフィナーレ』でギスっていたこの3人が、こんなふうにお互いを信頼して尊重し合うなんて、誰が思っただろうか。とくにみっちゃんは自分が一番驚いているのではなかろうか。
(蛙๑╹ω╹๑ )<葉月ちゃん。前回5話の時、「物語的な見せ場が少ないのであろう」なんて不用意に、迂闊に書いて悪かったよ。
カエルは葉月が久美子と麗奈と緑と共に演奏するコンクールがずっと観たかったんや……!!
(蛙๑╹ω╹๑ )<みんなもそうだよなぁ!?
❑お前そんな顔もすんのか。
釜谷すずめ。
思いもよらずコンクールメンバーに選ばれた初心者。
隣の、選ばれなかったさっちゃんの事態が一瞬飲み込めなていない表情がキッッちぃ。
そして釜谷すずめ。
(蛙๑╹ω╹๑ )<お前好きピの前だとそんな顔すんのか。
(蛙๑╹ω╹๑ )<この妹、姉の事が好き過ぎである。
どうでもいいけど釜谷すずめ、生徒の中でもかなりスカート丈が短い。陽キャめ。
❑「私と久美子ちゃんの二人だったらどうしようって思ったもん」
(蛙๑╹ω╹๑ )<ほーん。「久美子ちゃんと私」じゃぁないんだな(↔︎)
二人とも実力者であるが、無意識に(原作と制作は意図して)真由は自分の方が実力は上と考えているのが透けて見えるよう、台詞や演出で見せているように感じる。
これまでの、言葉の端々に「私がオーディションに出たら、奏を含む後輩はみんな選ばれないかもしれない」という自分は強者感が出ている。
そしてそれは紛れもない事実であるから、手に負えない。
みんなが気持ち良くコンクールを勝ち進めていくためには、(特に奏は)ユーフォニアムは3人コンクールメンバーに選ばれ続ける『必要性』を証明し続けなければならない。
(蛙๑╹ω╹๑ )<今回、ソリストは麗奈と久美子に選ばれたが、今後もそうであるとは限らないのである。きっと一波乱あるのだろう。
❑「さつきが落ちる理由がわかりません」
釜谷すずめ。
(蛙๑╹ω╹๑ )<ヤツは未来の幹部候補って事なんだろうね。きっと。
チーム全体への影響力が大きいもんね。本人が意識しているか否かは別として。
そして、めちゃくちゃ演奏が上手い訳でないすずめが代表に選ばれた事で、関西大会、全国大会前のオーディションで奮起して選抜される新米吹奏楽部員が増えそうである。
このシーンの直前で久美子に対し「今年はもう演奏先輩たちの演奏を聞くだけで十分って気持ちですけど……」と言っていた針谷佳穂の様な。
滝先生のイイ性格な所出てる。
ただし、ユーフォ奏者である針谷佳穂が、コンクールメンバーに選ばれるためには、最低でも奏より評価されなければならない。
高い壁である。
□追記:「吹かないでもらえばいいだけ」問題
府大会、釜谷すずめがメンバーに選ばれた理由は「音量の大きさ」で、「上手さ」ではさっちゃんが上回っているのは滝先生は理解した上で、演奏の完成度の為の選出だったってお話。
必然、視聴者はアニメ1期の久美子が受けた「ユーフォ…ここは田中さん一人でやって下さい」がリフレインさせられた。
ユーフォシリーズの名シーンの1つ。
「上手くなりたい」
(蛙๑╹ω╹๑ )<シーンとして描かれないだけで、「吹きたかったのに吹かせてもらえなかった」部員は多いのだろうなぁ。
と思わされる今回のシーン。
演奏の完成度を上げる為にありがちな事なのだろうけれど、そう命じられた部員のやるせない気持ちは察するに余りある。
今回選抜された釜谷すずめ、選ばれなかったさっちゃんは、今後どう描かれるのか。
楽しみで仕方ない。
釜谷すずめの眼鏡が曇るシーンが楽しみである(愉悦)
❑「自分の意見を言ってくれる後輩はすごく貴重なんだよ」
(蛙๑╹ω╹๑ )<本当にそう。
建設的な意見や私見ならなおさら、ね。
この久美子の言に頷いた視聴者は多かったのではなかろうか。
視聴者の年齢層がおそらく高めであろう『ユーフォシリーズ』では、管理職や職場に部下を持つ人も多くいるだろう。
そんな人たちに刺さる久美子(部長)の言葉である。
(蛙๑╹ω╹๑ )<カエルは激しく首を縦に振った。
❑光と影
5話と逆になった立ち位置。
前回は陽に久美子が、陰に真由がいた。
5話ではまだ真由は控えめに振る舞っていたし、久美子は問題をクリアにして快進撃を進めていたが、6話のオーディションで様々な問題や不穏を感じる久美子は今や陰の中。
逆に真由は、県祭りでのチームとの交流やオーディションに選ばれた事で、だいぶん心の扉を開放し、チームに踏み込もうと変化している。
❑ズカズカと踏み込んで来る外来種
ひと足、確実に、久美子のパーソナルスペースに踏み入る黒江真由。
(蛙๑╹ω╹๑ )<近付いて来るだけのたった3秒のシーンが威圧的で、あたかも未知の生物のようで、怖い。
真由的には、低音のチームメンバーと打ち解けてきて、意見のぶつけ合いなどもあり、表層だけの繋がりでない仲間と感じつつあるのかもしれない。もしくは、そうなるために歩み寄ろうと頑張っている真っ最中かもしれない。
が、久美子は黒江真由苦手意識の真っ只中である。
心穏やかに気持ちをリセットするために吹いた『響け!ユーフォニアム』ですら、「黒江真由に聞かれてしまった」と思っているかもしれない。
少なくとも、久美子は真由に対して『響け!ユーフォニアム』がどんな価値を持つ楽曲なのか、説明するつもりはない。
あすか先輩との繋がりである大切な曲であり、楽譜すら他人に見せたくない、まである。
「それくらい大切なものだ」という扱われ方をアニメではされている。
真由も、その何かを察してこの場では身を引いている。
(蛙๑╹ω╹๑ )<今後の二人の関係性に、このシーンがどのように影響するのか楽しみ。
二人で『響け!ユーフォニアム』をデュエットする事はあるのだろうか……?
(いや、だがそれは麗奈に対する浮気行為なのでは……)
(蛙๑╹ω╹๑ )<少なくとも、そんなシーンがアニメで描かれようものなら、くみれい過激派がどんなテロを起こすか想像に難くない。
ちなみにカエルはNTRもフィクションならイケる口なので、嫉妬に狂う麗奈を見たいまである。
❑今週のベストショット
(蛙๑╹ω╹๑ )<部長でありながら、「誰かに連れて行ってもらう」という認識だった事にハッとさせられる久美子。
第1〜6話と観てきて、久美子は「北宇治吹奏楽部全員で、全国大会で金賞を獲る」と固く決意していたが、部長にのしかかる様々な負担から弱気になり、誰かに手を引っ張ってもらいたいという心の動きになってきていた所を、滝先生に軌道修正された形である。
滝先生、本当にイイ性格をしている。
ただ、確かに久美子はこれまで「私が北宇治吹奏楽部を全国金賞に導く!」とは一言も言っていない。
彼女自身がそういうスタンスや性質でない事はユーフォを1期から観ていれば分かっている事だが、
久美子が一年生の時にはあすか先輩という強烈なスターがいた。
久美子が二年生の時には優子先輩というリーダーシップが強い部長がいた(夏紀先輩という安宅正路なる副部長もいた)
しかし、久美子が三年生で部長となった今、久美子は色んな事を相談できる「信頼できる先輩」にはなったが、頼れる部長であるかと言うと、そうではない。
麗奈のように我を貫き先頭に立つスターでもなければ、縁の下で男子部員や久美子の手が回らない後輩たちから情報収集をする副部長の塚本ともまた違う。
現在、久美子は『部長』としてのスタイルを確立するフェーズにあるワケだ。
吹奏楽コンクール京都府大会が開催されるのは8月である。
久美子の高校3年生は残り7ヶ月余り。
全国大会までの期間では、残り2ヶ月しかない。
いくら学生の2ヶ月が果てしなく永い時間であるとしても、残り2ヶ月は2ヶ月なのだ。
久美子は残りわずかな時間で、北宇治吹奏楽部を全国金賞に導くリーダーに成長しなくてはいけない。
(蛙๑╹ω╹๑ )<そんな、リアルな高校3年生の久美子を描いたこの瞬間を、今回のベストショットとして選びました。
立華高校の魔王と名高い佐々木梓が今回登場したのは、発展途上の久美子との対比なんでしょうね。
練習やレッスンのために毎日楽器を持ち帰る梓の人数倍努力する姿が刺さる。
(蛙๑╹ω╹๑ )<今回はそんな感じでした。
原作未読なので、黒江真由が今後どんな関係性を低音メンバーと築いていくのか全く予想ができないのですが、
「ユーフォだからなぁ」という安心感と、
「京アニだからなぁ」という不安(愉悦)
が混ざり合っています(狂喜)
6話で府大会が終わったので、やはり2クールなのだろうな。関西大会と全国大会まで描く、群像劇を描ききる。と考えると、あと7話では絶対的に尺が足りていない。
(蛙๑╹ω╹๑ )<うーん、楽しみだ。
という感じです。
(蛙๑╹ω╹๑ )<あっ、先週のユーフォ5話感想noteもたくさんの方に読んでいただきました。ありがとうございます。
(蛙*^ω^*)<嬉しいです!!!!(大声)
自分にしか書けない内容になれば良いなって思いながら書いてます。
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それではまたᐕ)ノシ