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【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌37:プロピオン酸菌】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。

日本人の1分間の平均読書速度は400~600文字

 前回のnote

 で『酪酸菌』について紹介しまして、短鎖脂肪酸である『酪酸』『プロピオン酸』『酢酸』のうちの1つを解説したので、今回は『プロピオン酸』について紹介します。

(蛙・ω・)<ゆっくり(1分)していってね。


■プロピオン酸とは

ヒトの大腸で細菌が食物中のセルロースやヘミセルロースを嫌気発酵し生成する短鎖脂肪酸の1種

 
□プロピオン酸の役割

✅悪玉菌を減少させる
 
✅食欲を抑える
⇒小腸でレプチン分泌を促すことでレプチンが食欲を抑える働きをする
 
✅パン・チーズなどのカビを防ぐ食品添加物としても利用されている
※ただし食品添加物として利用されているプロピオン酸は肥満・糖尿病リスクがあるという研究もある


□プロピオン酸を増やすには

✅オリゴ糖を摂る
⇒オリゴ糖製品または含まれる食材を摂る(タマネギ・ブロッコリー・ゴボウ・ニンニク・アボカド)
 
✅水溶性食物繊維を摂る
⇒イヌリン・難消化性デキストリンのサプリメントまたは含まれる食材を摂る(キクイモ・チコリ・ゴボウ・タマネギ・ニンニク)



■プロピオン酸菌とは

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Propionibacterium【プロピオニバクテリウム属】


 
□プロピオン酸菌の役割

✅ビタミンB12を生成する
⇒神経・血液細胞を健康に保つ。全細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助ける栄養素
 
✅ビフィズス菌を増殖させる『Bifidogenic growth stimulator :BGS 』 を生産する

 プロピオニバクテリウム属の面白い特性の1つが、ビフィズス菌を増殖させる力があることです。

 日和見菌(バクテロイデス属など)は善玉菌と協力関係にあることが多々あります。しかし、直接的に特定の善玉菌を増殖させる能力を持つ細菌となるとそう多くありません。

 カエルはヒト以外の細菌はほぼ無知ではありますが、ヒトの腸内細菌に関して言うとこのような増殖効果を発揮する細菌はこのプロピオニバクテリウム属が初めてです。

 ちなみに、このビフィズス菌を増殖させる成分『BGS』は『 ビフィズス菌特異的増殖因子』と呼ばれています。


□プロピオン酸菌は食品で増やせるか?

✅日本の食品では困難
⇒プロピオン酸菌は乳製品・チーズに含まれるが、日本の市販乳製品は製造過程で高温殺菌されるため(摂取63℃で30分)日本製品からの摂取はできない。
※海外輸入のチーズからはプロピオン酸菌を摂取できる

  
 
 酪酸・酪酸菌と比較するとプロピオン酸・プロピオン酸菌のデータは少なく効率的な活用法などがなかなか調べられませんでした(o・ω・o)
 
 逆に、プロピオン酸菌を用いた健康食品(ヨーグルトみたいな)の研究が現在進んでいるそうです。
 プロピオン酸には食欲抑制効果があるため、プロピオン酸菌発酵食品などが発売されればダイエット&腸活効果のある人気商品になりそうですね。
 
 今後の研究に期待しましょう(o・ω・o)
 
 
 今回もプロピオン酸菌が増えるフラクトオリゴ糖とイヌリン載せておきますので腸活に有効な食食材(果物とか野菜とか)を毎日食べるのが難しいという方は使ってみてください。



 最後に良かったら♡スキをお願いします。
 それではまた明日〜(o・ω・o)ノシ




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