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【速報・解説】植田 日銀総裁会見
日銀の植田総裁の記者会見がありました。
昼発表の内容は短期金利も長期国債購入も「現状維持」。長期国債は購入縮小の観測があったため、円安が進みました。
記者会見中も円安は一段と進み、一時156円80銭をつけました。会見の主な発言とポイントを取り急ぎまとめます。
【速報・解説】日銀会合
日銀は金融政策の現状維持を決めました。
短期金利の誘導は大方の予想通り、「0.0-0.1%」で維持。
長期金利の購入は昨晩「縮小を検討」(時事通信)の報道がありましたが、公表文では「3月決定の方針に沿って実施する」としました。公表文ではゼロ回答の「縮小なし」です。
マーケットは円安で反応し、一時1ドル=156円台をつけました。株価はやや上昇して反応しています。
展望レポートを含め、発表のポ
【そもそも解説】円安「実質実効レート」
日曜夜ですが、ちょっとお勉強っぽいタイトルです。
でも、いまの為替や日本経済をとらえるうえで、結構おもしろい話だと思います。
為替に「実質実効レート」という言葉があります。
小難しそうな言葉ですよね。「いちおう理解したつもり」という人も、他の人に「それが何で、なんで重要なのか」説明するのは難しいと思います。
👇が過去50年のチャート。安いですね…。
きょうはその「実質実効レート」を、肌
150円は防衛ライン? 財務官発言に変化
今朝の記事に続いて、為替介入を巡るショート解説です。
日本時間・昨晩遅くの為替乱高下で、「政府の円買い介入があったのでは」との思惑が広がり、きょう神田財務官が記者団らに話しました。
財務官発言で注目された箇所を紹介し、「150円」の意味合いをコンパクトに解説します。
◆ まず発言をチェック
なぜ急に? 三井住友銀 ドル定期0.01%→5.30%
三井住友銀行がドルの定期預金金利を0.01%→5.30%に引き上げると日本経済新聞が伝えています。
すごい引き上げっぷりですよね。他の大手行も追随する可能性があるといいます。
でも、なんでだろうと思いませんか?
記事には「2022年3月から始まった米利上げに伴う市場金利の上昇を反映する」と理由が書いていますが、アメリカの金利が上がっていることなんて、昨年からみんな知っていますよね。
きょう
【日銀入門③】2%物価目標のそもそも
日本の値上げがなかなか収まりません。日銀の金融緩和修正観測は会合ごとに盛り上がりそうな雰囲気でもあります。
ただ、1週間後どうなるかということばかりに振らされるのではなく、もう少し大局観をもって、経済や金融政策をみる視点も大切だと思います。
今回は秋に出版予定の本の原稿の一部も使いながら、わかりやすくお伝えできればと思います。
◆ まず、なぜ「物価安定」が必要?
【日銀入門②】昨年のYCC修正を振り返る
7/28の日銀・金融政策決定会合に向け、「日銀入門」を連載しています。昨日の初回は「YCCのそもそも」。きょうは昨年12月の「サプライズYCC修正」を振り返りながら、今後の注意点を整理します。
前回をまだお読みでない方はこちらから👇
昨年12月の「サプライズYCC修正」を覚えている方は多いと思います。
でも半年以上たつと、細かいことは忘れますよね。しかも、いろいろややこしい解説がありました
なぜ?「金利上昇=債券価格下落」
きょうは「金利と債券価格の関係」の解説です。日銀のイールドカーブコントロールを理解するうえで大切です。そして、先週急浮上した米銀SVB破綻のニュースを理解するうえでも必要な知識です。
「金利が上昇すると債券価格は下がる」と聞いたことがあるかもしれませんが、なぜそうなのか説明できる人はかなり少ないと思います。きょうは数式を一切使わず、なるべく直感で理解できるよう説明し、日銀・指値オペやSVB破綻に
ドル円145円台「レートチェック」警戒
6/30、ドル円レートが145円台をつけました。
145円台といえば、昨年の1回目の為替介入が実施された水準。最近は円安のペースも早く、政府の警戒が高まっています。
市場やTwitter上で、日銀の「レートチェック」の有無に関心が集まっています。
「レートチェックってなに?」「介入するのは政府?日銀?」といった素朴な疑問へ、コンパクトに解説します
◆まず2022年を振り返ろう
S&P500 円換算で史上最高値
タイトルの通りです。出オチですが、1分くらいでサッとグラフでみていきましょう。
こちらは通常のS&P500とNASDAQ
最近はNASDAQを中心に株高が鮮明です。ただ、2021年末につけた史上最高値にはまだ距離がありますね。
ところが、これを円換算するとこうなります。
S&P500もNASDAQも2021年末の高値を超えています。理屈はこんな感じで、円安・ドル高が進むと、為替差益がでるわ