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自分の機嫌を保つコツは、ネガティブのタグ付けをしないこと

楠木建『絶対悲観主義』を呼んでいます。


絶対悲観主義生活が長くなると、むしろうまくいかないことを積極的に楽しめるようになる。「ああ、やっぱり外したか」というときのじわじわとくる格別な感情を、じっくりと味わえるようにしています。「そう甘くはないよな……」と呟きながら、たばこを取り出して吸おうとすると、目の前に「喫煙厳禁」という看板がある。これがたまらなくイイ。

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生活していく中で大事にしている考え方や価値観はありますか?
私にとって大事なことは、「上機嫌」でいることです。

人間生活を送っていると良いこと悪いこといろんなことがあるわけですが、それらに心を乱されず、心を機嫌よく保つことが私にとって大切です。

昔から、不機嫌な人やイライラした人が苦手でした。
そういう人が好きという人は少数派だと思いますが。

そこから転じて、自分はいつでも上機嫌でいたい、不機嫌は罪(齋藤孝先生の受け売り)と思うようになりました。


他人や物事は自分の思う通りにいきませんから、生きていると当然、腹立たしいことや不快なことが起きます。

上機嫌を保つために必要なのは、物事や他人といった「外側」をどうこうしようとすることではなく、自分の「内側」をうまく扱うことだと思っています。

コントロールできない「外側」から影響を受けて振り回されるのではなく、自分の感情や考え方の方に目を向けて、「内側」とうまく付き合っていくという考え方です。


「内側」の核になるのが「物事の捉え方」です。
発生した物事を「イヤだな」「ムカつく」「不快」と捉えているのは、自分自身の「捉え方」ですよね。

少し俯瞰してみると、物事それ自体がネガティブな意味を持っているのではなく、物事に対して自分で「ネガティブのタグ付け」をしていることがわかります。それが不機嫌の原因です。

「ネガティブのタグ付け」をやめ、ポジティブに捉えるとまではいかないまでも、ニュートラルな状態で受け入れられるようになると、心の平穏を保つことができます。

出来事や他人といった外側のものに対してどんな「タグ付」けをするかというのが、その人の物事の捉え方と言えるかもしれません。


楠木さんのおっしゃる「絶対悲観主義」も物事の捉え方のひとつかと思います。「どうせうまくいかない」というのが絶対悲観主義の考え方であり、それをベースに「外側」の物事を捉えていくことになります。

「うまくいかないだろうな」というベースのもとに物事に向き合う。
失敗は常に想定内です。

そういう捉え方、価値観を自分の内側にセットできれば、より生きやすくなるかもしれません。

私のとって上機嫌でいることは大切ですが、「どうせずっと上機嫌ではいられない」というように若干の悲観主義を混ぜることで、これからまた生きやすくなるような気がします。

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