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Keywalker デザインチームは"anemo"になりました!

こんにちは!キーウォーカー デザインチームの麻生です。

デザインチームは「デザインの力で、データを価値あるものに」をミッションに、データのストーリーをユーザーにとってわかりやすく、魅力的に伝えるためのデザイン活動に取り組んでいます。

この度、デザインチームは新たに"anemo"という名前で活動していくこととなりました
本記事では、"anemo"という名前を決めるまでの経緯と名前に込められた思いをご紹介します。

名前を決めるに至るまで

デザインチームとしての歩み

下記の記事でご紹介したように、デザインチームでは最初に、「デザインの力で、データを価値あるものに」というミッションを決めました。

このミッションを体現するために、ダッシュボードデザインガイドライン「Dashboard Interface Guidelines」の整備や社内イベントの開催に加え、社外へデザインチームの活動を紹介する活動をはじめました。その活動の一環として、noteの運営や社外向け勉強会の開催などを行なってきました。

今回のデザインチーム名を決めるまでのデザインチームの軌跡を振り返ると、以下のようなタイムラインになっています。

2023.05 デザインチームとして始動
2023.09 デザインチームのミッションが決定 
2023.09 デザインチーム初の社内イベント「Design I/O #1」を開催
2023.10 デザインチームとしてnoteを開始
2023.10 他社との合同勉強会でデザインチームとして発表
2023.11 デザインチームの名前とロゴの検討を開始
2023.12 社内イベント「Design I/O #2」を開催
2023.12 デザインチーム名が"anemo"に決定 ←New

デザインチームとは何か?を一言で伝えられていないという気づき

ここからは、なぜデザインチーム名を決める必要が出てきたのか?について話していきます。

実際に合同勉強会等を通じて社外の人と交流する中で、「デザインチームは何を目指しているか?」や「そもそも何のためのチームか?」を迅速に伝えるための手段がないということが分かってきました。
デザインチームについて分かってもらうために、毎回ミッションの意味やその背景を詳細に説明する必要がある、という状況だったのです。
これでは、デザインチームのビジョンと取り組みを知ってもらうという文脈でのアウターブランディングが迅速かつ効果的に出来ないと考えました。

デザインチームの目的を適切に知ってもらうためには、簡潔かつ魅力的に表現する方法を見つける必要がありました。それには、まずチームメンバーがアイデンティティを明確に理解し、それを端的な言葉やビジュアルで表現できる状態であることが重要です。

そこで、デザインチームのミッションやコアバリューを表現した、デザインチーム名を決めることにしました。

"anemo"ができるまで

ミッションを起点に

まず前段として、デザインチームのミッションである「デザインの力で、データを価値あるものに」を起点に考えることにしました。

このミッションは、キーウォーカーのミッションである「Global Future Visualization(世界の未来を可視化する)」をデザインチームとして解釈し、チームとして目指すべき行動・思想を言語化したものです。データの可視化からデータ活用の組織作りまでを包括的にデザインすることで、データが持つ価値を最大化し、世界の未来を可視化することに貢献したいという想いが込められています。

キーウォーカーのミッションとデザインチームのミッション

上記ミッションから、具体的にどのようにイメージに落とし込んでいくか、ということをまず考えました。

ミッションから想起される視覚的アイデア

ミッションをビジュアルイメージに落とし込むにあたって、そもそものミッションのコアとなる部分を考えました。そうすると、"データを価値あるものに"が最も実現したい部分で、"デザインの力で"という部分がそれを実現する手段である、ということを前提としておくべきという結論に至りました。

そこから「何もないところや混沌状態に変化をもたらすには、外部の強力な力が必要である」と考え、それが自然現象に近いのでは?という発想に至りました。この発想を元に、ビジュアルイメージに落とし込むアイデアをチームで出していきました。

初期段階では、力を生み出したり強化したりするイメージがある「渦」や「風」といったアイデアが中心に出てきました。デザインチームのチームカラーは青色としていたので、海や空との結びつきが強いという点でもこれらのアイデアはチームとして受け容れやすいものでした。

具体的な案としては、

  • Storm(嵐)

  • Tornado(トルネード、大規模な竜巻)

  • Spiral(らせん/渦巻き状)

  • Gyre(渦巻き)

などが挙がりました。

さらに、「渦」や「風」が"データを価値あるもの"にした結果の比喩と捉え、"デザインの力で"の部分を表現する言葉を検討しました。
"デザインの力で"は、強さや活力を示す動詞がふさわしいことから、

  • Empower(自信を持たせる、力づける)

  • Advance(前進させる、促進する、昇進させる)

  • Strengthen(元気づける、励ます、可能性を高める)

などが候補に挙がりました。

実際のアイデアボード。ミッションを体現する名詞("データを価値あるものに"の部分: 上部)と動詞("デザインの力で"の部分: 下部)に分けて検討した。

デザインチーム名を決める上で重視したこと

次に、上記のアイデアをどのようにデザインチーム名に落とし込むかを考えました。
デザインチーム名によって実現したいことは下記の3つとしました。

デザインチームのミッションを体現している」は、アイデアで出したように、ミッションがもつコアをビジュアルイメージに落とし込めているかを重視しました。
一語で簡潔に意味を伝えられる」は、覚えやすく、意味を正確に伝えられるような名前であるべきという点で重要と考えました。
そして「親しみやすい印象をもってもらえる」は、デザインチームを知ってもらう上で、まずは親しみをもってもらうことが大切だと考えました。

最終案の選定

まず具体案として検討したのは、動詞部分+名詞部分を繋ぎ合わせた造語をつくるという方法でした(例:「fortify(力を与える)」+「storm(嵐)」=「stormify」)。
しかし、この方法だとなかなか一発で意味が伝わらなかったり、親しみやすさを表現することが難しかったりすることが、案を出すうちに分かってきました。そのため、多くの人が意味を知っていて親しみやすい言葉はないか、という方向性で再度検討を行いました。

検討を進める中で出てきたのが、「神話」という領域です。日本神話のスサノヲ、ギリシャ神話の雷神の神 Thorなど、神話には自然に関連しており、名前も馴染み深いものが多くありました
そこで、「風」や「嵐」にまつわる神話に関してチームで意見を出し合いました。

風や嵐に関連する神話の神様を列挙し、検討を重ねた。

"anemo"に込められた想い

デザインチーム名称の決定

上記の案の中でさらに議論を重ね、ギリシャ神話の風の神の総称"Anemoi"からインスピレーションを受けた形で、最終的にはデザインチーム名を"anemo"に決定しました。
ここからは、デザインチームが"anemo"に込めた思いについて紹介していきます。

なぜ"anemo"なのか

上述した通り、この名前はギリシャ神話の神様から取った名前で、anemo という単語自体は、"Anemoi"から転じてギリシャ語で「風」を意味する言葉です。
デザインチーム名には、Anemoi のように、デザインの力でさまざまな方角に価値という名の「風」をおくりたいという想いが込められています。

また、Artistic: 芸術的な、Novel: 革新的な・小説(= storytelling)、Energetic: エネルギッシュな、Modern: 現代的な、Original: 独自な、の5つの単語の頭文字を当てはめ、この5つを持っているチームになっていきたいという想いも込めています。

anemoの頭文字に込められた意味

新生anemoの今後

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

デザインチームはanemoとして、さまざまな組織や人々のデータに風を吹き込み、デザインという形で価値を生み出していきます!