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鎌倉殿の13人から学ぶリーダー術

昨年のNHKの大河ドラマは鎌倉殿の13人。主役は北条義時でした。
鎌倉幕府と言えば源頼朝が創建したことで有名ですが、北条義時は執権として姉の政子とともに武家政権を全国レベルまで押し上げた人物といわれています。

北条義時は、伊豆の国の小さな武家の次男として生まれました。
目立った才能もなく、野心も持たない人間だったようです。
幼い頃から頼朝と交流があり、頼朝から「子孫の護」と褒められたこともあり、頼朝の信望はあつかったといわれています。

頼朝の死後、執権として二代目鎌倉殿となった源頼家を13人の合議制で支えていくことになります。義時は頼朝の志を深く理解していました。
その志を他の有力御家人たちと分かち合い共有していきます。

鎌倉時代は、自分の欲しいものがあれば力ずくで勝ち取る時代です。
自分たちの命はどうなるか、誰に裏切られるのか、いつ殺されてしまうのか
いわば、常に死の恐怖と戦っているような時代でした。
義時は、そんような不安を合議制を用いて払拭していくのです。
今でいう、心理的安全性を保ちながらまとめていったといわれています。
義時には、カリスマ性はないが、現代でいう【EQ=心の知能指数】に秀でていたと言われています。
自分の地位や権利のために密告や裏切りなどゴッドファーザーのような血生臭い時代であったに違いありません。

義時は13人の力を引き出し持続的に組織を維持していくことで、志を共有し互いに尊重し力を発揮できる「チーム鎌倉」へと進化させたのです。

現代にも通じるリーダーの在り方、組織変革の手法ではないでしょうか。
現代はVUCAの時代といわれる変化の激しい時代になりました。コロナもあり人々の孤独感や閉塞感を感じ、メンタル不調者も増えています。

今、必要なのは感情に寄り添い心理的安全性を担保することではないでしょうか。
恐れのない自走出来る組織=チームにすることこそ現代にも通じ大切なことだといえます。

ひとり一人が自己肯定感をもち、成長と貢献のために使命感をもつこと。

組織の中のお互いがリスペクトできるように感情に目を向けて、表現しやすい環境をつくること、

違いを認め互いの長所を伸ばし、短所を補うようなかかわりができれば、ハラスメントやメンタル不調や突然の離職は少なくなるのかもしれません。

ホスピタリティの環境づくりに加え、コミュニケーションとチームワークの重要性がとても大切です。

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