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ウサギノヴィッチにエッセイマガジン。主に短編小説の書評のようなエッセイ中心だが、文学周りだけでなく、サブカルやガジェットまで取り扱う、なんでもエッセイ。
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2020年1月の記事一覧

書評はこれで最後になるかもしれません。

どうも、ウサギノヴィッチです。 今、ぼくはどうしてもヤバイ小説が読みたくてたまりません。 たとえば? と言われて、具体的に小説家の名前は出てきません。 お芝居で言ったら、松尾スズキみたいな野蛮でシニカル笑いが詰まったもの。つまり、アンタッチャブルな感じのものを題材にしているような小説が読みたくて仕方がないんです! 今回、それを期待して閻連科の小説を読んだんですが、普通でした。 閻連科の長編は異常な小説が多いんですよね。発禁を受けたりしているものも多いので。 選書をしている

やめろー、ジョッカー、ぶっ飛ばすぞー(ウサギノヴィッチ)

 カップ焼きそばって、焼いてないよね。  歌舞伎揚げって、けっこう傾いているように思える。  アメリカンスピリットはタバコ税の高いアメリカではどのような扱いを受けているのだろうか?  甘酒は濁酒。  なんてことを考えながら歯医者の治療を耐えている。麻酔のせいで痛くはない。麻酔の注射を受けるときに。もし、なにかの間違いで一生麻痺が残るようになったらどうなるのだろうかと思いながら、ただされるがままの治療台の上で目にはタオルを乗せられて考えている。  口というのはブラックホールの入

2020年、読んだ本リスト(随時更新)(ウサギノヴィッチ)

伊藤なむあひさんがやっているのを見て、堂々とパクらせてもらいます。 ごめんなさい、伊藤さん。 ありがとう、伊藤さん。 誰も教えてくれなかった死の哲学入門 内藤理恵子 今書いている小説のテーマが「死」についてで、ざっくりでもいいから「死」についての哲学を学ぼうと思って買った一冊。めちゃくちゃわかりやすかった。表紙の図にも出ているように、キルケゴールの死は新しい生への通過点、ニーチェは永劫回帰、サルトルの死は人生との因果関係がない、死は生という世界の中に組み込まれている、みた

全自動焼肉機(ウサギノヴィッチ)

 全自動焼肉機がAppleから発売された。Appleショップでは徹夜組も合わせて、三千人が表参道店では並んだらしい。  全自動焼肉機の素晴らしいところは、液晶パネルにある。たった二インチのモニターにリテーナディスプレーを採用し、色の発色は4Kテレビにも匹敵する美しさであるとこである。そこに、「タン」「ハツ」「ミノ」「レバー」「ハラミ」「カルビ」と表示されるし、「レア」「ミディアム」「ウェルダム」とも表示される。文字の色は、往年のiPodを懐かしがらせる白黒ときている。  そし

KO(ウサギノヴィッチ)

 頭の中で桜島が噴火した。  ここは関東平野の北でもなく南でもなくちょうど真ん中。天気予報で、「北関東」を見ればいいのか、「南関東」を見ればいいのかわからない。しかも、中途半端に栄えている。東武東上線の急行が止まる。つまり、ここは志木だ。志木駅という割には、新座市がすぐにあるし、駅から数百メートルで住宅街になる。その数百メートル行った先のところにあるK O大学の附属高校に入りたいと思っている。いや、思った。思った瞬間に立ち上がって、拳を天に突き上げた。音楽の授業中で、みんなエ

それになんの意味があるというのかね?(ウサギノヴィッチ)

 夢を見た。  ファナティッククラッシュのボーカルのインマイヘッドが脱退をして、代わりにテイルトゥノーズが入るという噂を池袋の大都会の大将から聞いたときに、ぼくはファミマのおでんのはんぺんを丸ごと飲み込んでしまった。これがぼくの好きな餅巾着じゃなくてよかったな、なんて思って、Twitterを開いて情報を収集再開していると、not Butのドラムのジミーが椎間板ヘルニアで長期離脱というニュースを見つけた。もう、五十五才なのに、あと五年はインディーズは続けて欲しかったし、六十で

ダラダラとした新年(ウサギノヴィッチ)

どうも、ウサギノヴィッチです。 新年明けましておめでとうございます。 本年もいろいろと書いていく予定なので、よろしくお願いします。 さて、今日は元旦です。 休みでなぁ〜んにもすることがない。 まぁ、やることはあるんですけどね、ラジオの編集したりとか、読書会の小説を読んだりとか。 でも、それよりぼくが毎年年末年始にやっていることは、小説を書くことです。一年の最初からストイックに書く姿勢でいることを自分に植え付けることを毎年しています。それをほぼ毎年やっています。 だから、昨