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葛布の帯のこと

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葛布の帯の特徴や取り扱いの具体的なことについてと、それに付随するいくつかの諸々についてまとめています。こちらは2019-2020あたりにFacebookページ(現在は閉鎖)で連載… もっと読む
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記事一覧

葛布帯の使い心地について

・軽い、体が楽 ・体に沿ってくれる 体と一体になる ・一緒に呼吸してくれている感じ 自然 ・おさまりが良い ・合わせる着物に馴染む、意外と着物を選ばない(一見合わないかな?と思うものでも合わせてみるとしっくりする、悪目立ちしない) ・光沢 私のところで織った葛布帯の使い心地について、多くいただくご感想を簡単にまとめました。ご参考にしていただけましたら幸いです。 日常的に使っていただいている方、ここぞという時にお使いいただく方、皆様それぞれに、さまざまな場面で、自由な発想で

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2021個展ご挨拶の転載

2021.5.14-17 途中緊急事態宣言が出されるという状況の中、札幌の円山というところで個展《葛の布 帯展 -  色、文様 -》を、完全予約制+毎日定時にInstagramライブ配信を行い会場に来られない方にも様子を楽しんでいただくという形で開催した  フィジカルな来場者数は過去2回の開催の7分の1くらいだったが、お一人お一人とゆっくりとお話でき、2年先まで制作のスケジュールが埋まるほどのご購入・ご依頼をいただき、感無量であった その際、会場に掲示した開催のご挨拶が、

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〈続々・葛布の帯の締める季節について〉

葛布の帯は夏ばかりではなく、春〜秋の3シーズン、私などは、葛布の帯が楽すぎて他の帯を締める気になれずに年中使っておりますが、 とはいえ ここ数日の札幌のような30℃超えの猛暑の中では、その本領を一番発揮できるのかもしれません。 葛布の帯の締める季節についての私の考えは、過去にも数度 書き綴っております。 良かったらあわせてお読みください。 * 「葛布の帯の締める季節について」 https://sessou-kuzunonuno.tumblr.com/post/6149

葛布の帯のリペア・リユース

縦方向にこのような節のある糸を使えるのは手作業ならではだと思います。ただ、緯糸の葛が少し浮くので擦れによる切れは少し心配でもあります。 葛布の帯お持ちの方、たくさん使っていただいて、もし、糸の切れなど発見されましたら、なるべく早いうちにご相談ください。 ダーニングの方法で修復できればしますし、修復できなければ葛布の端切れをお渡ししますので、パッチワークのように継ぎをあてて、ご自身の歴史の刻まれたオリジナルな帯に仕上げていただけたらと思います。 もし、何年も使って頂けて、

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<続・色について>

染料をなるべく身近な植物から得るようにしているのは、採取によるその植物や周りの循環に与える影響を自分の目で確かめたいのと、その植物の生き様をきちんと観察し布に織り込みたいのと、限られた色の中での表現の多様性、可能性を追求したいのと、色落ちや色褪せ具合、採取時期による色の違いなど機能面においても検証を重ねたいのと、そうした諸々の理由があるからです。 しかし写真下の紫は「ラックダイ」または「紫鉱」などと呼ばれる染料で市販のもの。本当に久しぶり、数年ぶりに市販の染料を使って昨年染

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〈葛の糸は撚りをかけていないことについて〉

緯糸の葛の糸は撚りをかけていません。 これは静岡に伝わる伝統的な手法で、葛の糸の光沢を出すことを優先した結果です。そのため、糸としての強度は撚りをかけるより下がることは否めず、押し並べて強靭な他の草木由来の糸に比べると切れやすいということがあります。 私の織った葛布の帯において、布の中で切れたという例は今のところ無いですが 長年の使用を考えると100%ないとは言い切れません。 もし、お持ちの葛布の帯地で糸のほつれや劣化を発見された場合は、進行しないうちに是非ご相談ください

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<葛布の帯地のお求め方について>

肝心なことをお伝えしていなかったと思いましたので、改めてお知らせします 葛布の帯地で現在私の手元にあり販売可能なものは、随時更新しながらwebサイトで公開しております。 webサイト内「着物の帯」のページにて ・販売可能なもの ・呉服店様でお取り扱いいただいているもの ・良いご縁を頂き既に手元を離れたもの が紹介されています https://kuzunonuno.com 販売可能なものは該当ページから直接ご購入いただけますが、購入ボタンを押す前に必ずこちらをご確認くださ

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〈葛布の帯の保管について 2〉

葛布の帯の締める季節は人それぞれで構わないと思うという事を何度も書いていますが それでも 真冬は出番が少なくなると思います 私も一旦しまいます 前にも一度書きましたが (葛布の帯の保管について) 葛布だからといって特別なことは私はしておらず、着物を保管する通常の方法と同じで たとう紙で包んで桐素材のタンスにしまっています 帯地の状態のものも 和紙に包んで保管しています 10年以上この方法で保管していますが 特に問題が発生したことはありません 中には たとう紙に包まずそのま

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<特殊な座繰り糸について>

葛布八寸帯地「oykar」の詳細紹介ページを作りました https://kuzunonuno.com/oykar/ 写真 良く見ていただくと縦方向に地紋のように縞模様が入っているのですが これは経糸に ちょっと特殊な繰り方をして頂いた座繰り糸を使っているためです いつも絹糸をお願いしている群馬県の蚕絲館さん 数年前、お送りしたサンプル布をご覧になって作ってみたくなったと送ってくださった試作糸がいくつかあり、これはそのうちの一つ 私も使ってみたくなったのでお願いしたのです

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〈色数が多くないことについて〉

何かの制作の依頼をする場合には、人それぞれ お好きな色 というのがきっとあると思います 葛布の帯地の制作をご依頼いただく場合も その色柄について 出来るだけお好みに応じたいともちろん思うのですが 同時に 出来ること出来ないことの線引きも しっかりとしたいと考えています 私の場合は 染料をなるべく身近な植物から得ることを軸としており、さらにその数も5〜6種類と限定しています 制作の方向としてあまり多くの色を使わず 色の確かさも含めたシンプルゆえの広がりを模索していきたいと

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〈続・葛布の帯の締める季節について〉

良く尋ねられる 葛布の帯の締める季節について、以前も一度書いていますが (「葛布の帯の締める季節について」 https://note.com/kuzunonuno/n/n49809e2a522c?magazine_key=mcc6865a9fa7f) 例えばここ数日の札幌のように(2020.9.18記) 真夏のような涼しげな服装では少し季節外れだけど 秋のような装いでは暑い というような狭間の季節にも とても重宝すると思います 軽くて通気性が良く、身体の熱を逃してくれる

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〈場所によって繊維を使い分けていることについて〉

そんなに厳密ではありませんが帯地の場所によって使う繊維を変えている  例えばタレ先、テ先、お太鼓、結ぶ場所 というような 今年初めて採らせて頂いたところの葛の繊維がツルツル滑らかで光沢があり弾力もあり素晴らしく良く、糸を作っていて感動した こういうのはお太鼓やテ先、前帯に来るあたりなどに使う 生えている葛自体の性質ももちろんあるが それ以上に天候や川、ススキの発酵床の状態、そして私の作業の仕方やタイミングなど 全てが影響し合いながらの結果であるので一夏20回 例え同じ場

〈葛布の帯の保管について〉

葛布の帯の保管について お使いになる方にとって何がご参考になるだろうと考えています webサイト内には葛布の帯の特徴と取り扱いについてのページを設けており ↓ https://kuzunonuno.com/how-to-care/ 改めて読んでみますと、「保管の際には湿気と通気に充分ご注意ください」と一言あるだけでした。自分で書いておきながら何ですが、何と当たり障りのない 書いても書かなくてもどちらでも良いくらいに意味のない事を書いておりました * 私の手持ちの葛布の

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〈衣服と健康〉

食べ物や住環境と同じように衣服の健康に与える影響というのは結構あるだろうということを考えています というのも 決まって具合の悪くなる服、必ず湿疹が出る服、というのが大昔からありまして サイズが合わなかったり柄や色が気に入らなくて着ていてテンションが下がるというのもありますが、何かしらの成分が皮膚や呼吸器を通して体内に入り込んでいるのではないかと いつからか 考えるようになりました 以前どこかで 喘息の治療薬「ホクナリンテープ」について書いたことがあるのですがそれは皮膚に直接

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