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<特殊な座繰り糸について>

葛布八寸帯地「oykar」の詳細紹介ページを作りました
https://kuzunonuno.com/oykar/

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写真 良く見ていただくと縦方向に地紋のように縞模様が入っているのですが これは経糸に ちょっと特殊な繰り方をして頂いた座繰り糸を使っているためです

いつも絹糸をお願いしている群馬県の蚕絲館さん
数年前、お送りしたサンプル布をご覧になって作ってみたくなったと送ってくださった試作糸がいくつかあり、これはそのうちの一つ 私も使ってみたくなったのでお願いしたのです
太さが緩やかに変化するこの糸は、私の見た目にはその変化の具合が良く分かりません。触っていってやっと分かる 布目をルーペで見て太さの違いが見える そのくらい微妙に変化していく糸です

太さや種類の違う糸を経糸に使うと、それが織り布の歪みに繋がる時と、歪みを正す方向に働く時と二通りあると経験的に感じています 意図的にそれを使い文様や風合いを独特なものにした布で代表的なのはしじら織りでしょうか

織り布の歪みを正しつつ 経糸の主張を織り込み模様が滲み出るような帯地となることを目標に 微調整しながら引き続き使っていきたいと思っている糸です

因みに その時に送っていただいた試作糸の中で「平らな糸」というものもありました これも大変面白く、というのも、葛の糸も平らですから、 
平ら×平ら
縦方向 すべすべの布になりました
その布はこちら
https://kuzunonuno.com/blanc/

縦方向にすべすべで 横方向には摩擦抵抗が大きい
帯としては大変使いやすいのではないかと思います
こちらの帯地はご依頼主様にお納めしております 使い心地を今度お尋ねしたいと思っています

布が織り上がる時、糸や道具の作り手の方々のお顔 お会いしたことがなくてもその声や言葉、それまでにやりとりしたメールの内容などが 面白いのですが本当に走馬灯のように脳裏をよぎります
たくさんの方々の手があって織られているということを常に思います

蚕絲館さん
https://www.sanshikan.jp

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雪草 葛布帯 | Sessou Kudzufu-obi
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