クズの読書メモ2『クエスト 結果を勝ち取る力 池田貴将』

クエスト 結果を勝ち取る力 池田貴将

評価:★★★★☆

感想:

「たった今、自分がやるべきこと」に集中するための本。

成功を考えるとき、スポーツはとても分かりやすい。
名プレイヤーは最初から最強だったかと言われればそんなことない。
練習の積み重ねを乗り越えてようやく最強になっている。

では、その練習の積み重ねは、辛くなかったか。
絶対に辛い。先行きも見えない。もし大成しなかったら、つらい練習は無駄である。
それでも毎日練習してきた人が名プレイヤーになれる。

では、名プレイヤーたちは、なぜ毎日練習できるのか?
それは今に集中しているからである。「たった今、自分がやるべきこと」に集中して、実行しているからある。

スポーツと勝利についての話は、「スラムダンク勝利学」という名著が解説してくれているが、
ではどうやって「今、自分がやるべきこと」に集中するか、という課題を解決してくれるのがこの本。

基本理念は
・今やるべきことを脳から取り出して、整理する
・整理したものを実行するように、自分を仕向ける
ということ。

後述するやることカタログはすごく芯を食っていると思うし、やる気が出ないときの対処法も、実践していきたいものばかりだった。

読書メモ:


・雑多な「やろう」「やらなきゃ」のうち、「たった今、自分がやるべきことはなにか」を選び取るのが意志

「集中」とは「その時間内に絶対に終わらせる」と言うすごみ。なので、時間は細かく区切られているべき。この2時間をどう使おうかではなく、15分8セットをどう使うか、と考える。

・人を行動に向かわせる欲求は、主に6つで、「安定感」「変化」「自己重要感」「つながり」「成長」「貢献」に分かれる。頭の中の「やろう」「やらなきゃ」の量が記憶の大半を占めるようになると、どんな人でも「安定感」や「自己重要感」を求めるようになる。なので、「やろう」「やらなきゃ」は表に出していかなければならない

表に出した「やろう」「やらなきゃ」は「やることカタログ」にしまう。
└A.ここでやる
 「次にやること」を場所ごとに整理
└B.カレンダー
 その日、その時間にしかできないことはカレンダーに。
└C.連絡待ち
 自分だけでは動き出せないもの
└D.あとでやる
 1週間以内にやらないこと
└E.判断材料
 あとで見返す可能性が出てくる資料
└F.ルーチン
 毎日10分以内にできること。
 今日これさえやっておけば後悔しないもの。

やるべきことの優先順位ははっきり7つに分かれる
1健康
2感情を正常にする
3人間関係
4時間の使い方
5仕事・家庭
6家計
7自己実現・社会貢献

TODOリストではなく、今日やることはあらすじにして書く
└行動の自然な流れに沿って、行動をデザインする
 └文章の形は全て、「~て、」にする

・トリガーを設定する
「帰宅したら〇〇する」のようにトリガーを設定する

・退屈なときほど、アイデアが生まれる
└退屈になったらスマホを見るをやめる
 退屈になったらA4の紙とペンを使って考えをまとめる

反事実的条件文
事実を反対側からとらえ直すこと。
「この失敗があったからこそ、こっちの変更を思いついた」

・不安な気持ちになるときは、「過去記憶」を見ている
→「未来記憶」を見ることができれば直ちに行動を始められる

頭の中で再生される記憶は「新しさ」よりも「刻んだ量」で決まる
→未来記憶を見るためには、「その行動をすることで、こんなにいいことがある」のアイデアの数を増やせばいい。

・飽きてきたらゲーム化する
1勝つことができる
2自分にとって目新しい
 └課題を少しずつ難しくする
3自分が今どこにいるか
4どうなれば終わりか

この時間を100倍にしてみる
ソファで100倍だらだらしたら…?→意味ない
その時間をストレッチに変えたら…?→軟体動物を作れるかも?


行動への落とし込み

・15分セクション法
・やることカタログを「Trello」で作成
・あらすじタスクの実行
・習慣のためのトリガーを整理
・退屈アイデア法
・反事実的条件文
・未来記憶メリット法
・毎日のタスクの数値化
・時間100倍法

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?