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日本一の山
今日は天皇誕生日ですが、富士山の日でもあるそうです。
特定の山が〇〇の日になっているのは、他に谷川岳(7/2)、八ヶ岳(11/8)だそうです。いずれの山も国内を代表する山々です。
しかし、富士山は群を抜いて知名度の高い人気の山です。
日本一標高の高い山であり、山容の美しい独立峰であること。
首都圏から眺めることのできる山であること。
古くから浮世絵等で描かれ、芸術作品の対象であったこと。
世界文化遺産に認定されたこと・・etc.
富士山の人気の理由は枚挙にいとまがありませんね。
登山の分野から考えると、日本一標高の高い山ということで多くの登山者が登頂を目指して毎年富士山にやって来ます。
また、高尾山・丹沢・奥秩父・奥多摩・日本アルプス・八ヶ岳といった人気の山々から富士山を眺めることができます。
初めて登った山の山頂から富士山のその雄姿を見て、山っていいなと思った登山者は多いのではないかと思います。富士山をきっかけに登山の世界に入り込む人はきっと多いんじゃないかなと。日本、関東における登山ブームの背景は富士山抜きにしては語れないような気がします。
また、冬になると富士山はエキスパートのみが行ける山へと変貌します。
私はへっぽこ登山者なので、冬富士登山には到底及びませんが、聞いた話や富士山の山岳小説で有名な新田次郎の作品によると、
冬の富士山は独立峰ゆえに四方八方から強風が吹き荒れ、斜面はカチカチに凍り付いているそうです。冬富士の場合、夏の富士山からは想像のできない過酷な環境下で山頂を目指さないといけなくなります。
冬季の富士登山は、国内の雪山登山のなかでもトップクラスの難易度で、そのこともまた日本の登山界において富士山が特別な山であることを実感させてくれます。
さて、富士山について長々と書いてきましたが、私が初めて富士山に登ったのは2017年の夏。
富士宮口から登り、御殿場口に下山するルートでした。
山頂付近は、荒々しい風景が広がっていました。そして、かなり寒い。ダウンを着ていても寒かったのを記憶しています。写真右下の火口には、まだ雪が残っていますね。
とはいえ、日本一の山に登った達成感はやはり格別でした。何か自分が変わった訳ではないし、表彰されたわけでもないけれど、「日本一」を実感することができました。
人生において「日本一」を経験する(実感する)ことは果たしてどれほどあるでしょうか。私のような凡人でも「日本一」を実感させてくれるのが富士登山の良さかなと思います。
ちなみに、下山の際に通った御殿場ルートには、広大な火山灰地(大砂走り)が広がっていました。
眼下に広がる富士山麓の景色を楽しみながら、一気に駆け下りていきます。火山灰が舞い上がるため、マスク・サングラス・ゲイター等は必須です。
大砂走りのようなコースを歩いたのは後にも先にもこの時だけです。富士山はあらゆる面でやっぱり特別なんだなと歩いてみて改めて思いました。
日本一の山、富士山。今年もまた眺めたり登ったりできたらいいな。
今日はここまで。最後まで読んで頂きありがとうございました。
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