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北欧のひとたちがすっきりと暮らしている理由。

どこに置くの?
何に使うの?
来年もほしいと思う?

この3つの質問、出会ったころから買い物しているときに、夫(スウェーデン人)から何度も何度も聞かれていることなんです。

恥ずかしながら、買うか買わないか?という些細なことで、何度夫と揉めたことでしょうか。

わたしの実家では、母がこまごました小物を集めるのが好きでして(ねこ好きなのでネコグッズばかり)、そんな家で育ったこともあるのか、ちょこちょこ好きなものを集めるのが楽しみのひとつでもありました。

ところが、夫は真逆にそもそもモノを欲しがらない、置きたくないタイプ。モノに囲まれた場所にいると、居心地悪そうに「呼吸ができない、、、」とよく言ってます。

そんなわたしたち夫婦ですが、今ではわたしもだいぶ夫寄りの考えになってきていて、昔とくらべると、ずいぶんと買う買わないで揉めることも減ってきました。

なんで変わったかといいますと、
いろいろと理由はありますが、いちばんはノルウェーに住んだことが大きかったように思います。

ノルウェーから日本に帰国してきたときのことを今でもよく覚えてます。ようやく日本に帰ってきたー!と嬉しい気持ちがありつつも、目の前にある景色を見てクラクラしたんです。

建物がずらりと並んでいて、ひともたくさん行き交っていて。お店に入ればいろんな種類のモノが所狭しとたくさん並んでいる。
ひさびさに帰れた実家でさえも、モノが多く感じる、、、。

あっちもこっちも、目に入ってくる情報が多すぎて、圧倒されて、なんだか居心地がわるい感じさえしました。

そうか、、、北欧はあたりまえに「余白」があるんだな、、、と日本に帰ってきてあらためて気がついたのでした。

街を歩いていてもブルーの空が景色の半分以上を占めていたり、10分も散歩すれば自然が近くにあったり。
そして、北欧のおうちはモノが少なくてすっきりしていることがほとんどです。

ああ、この何もない余白に救われていたんだなぁ、、、。
北欧にいるときは、気持ちがスッと静かになって、自分と向き合う時間が多かったのですが、その理由のひとつはやっぱり余白なんじゃないかと思うのです。「余白は気持ちにも余裕をくれるものなんだ」と、今では考えるようになりました。

北欧は物価が高く、そもそも買い物があまり娯楽にはならない環境があって、それとくらべて日本は安く手に入りやすい選択肢もたくさん。日々誘惑と戦ってます。

今では夫から聞かれる3つの質問も、聞かれなくても自問自答するようになりました。

「どこに置くの?」
「何に使うの?」
「来年もほしい?」

さらに「長く使えるもの?」という問いも、自分で追加しました。

あちこち誘惑がある日常ですが、そんなときには、日本に住むからにはモノにふりまわされないで、モノとのいい距離感を見つけるんだ!と、帰国したときにつよく決意したことをよく思い出しています。


【北欧から現地レポート】

デンマークのコペンハーゲンに住んでいるリッケさんがすっきり暮らしている様子をのぞかせてもらいました。

好きなもの、本当に必要なものしか家に持ち込まないというルールを決めているそう。

照明は各コーナーにやさしい明かりのものを置いている。居心地の良い空間にあかりは必須!なのだそう。

見せたいモノは出して、見せたくないモノはしまっていて、目に入る景色はすべて好きなものだけにしていると言います。

ずらりとならんだウォールアートも素敵です。

モノが少ないのにさみしく感じず、居心地がいい部屋にする秘密は、いくつかの淡いトーンで家具や壁、雑貨を統一していること。そして、ポスターフレームや家具にあたたかい木の素材を選んだら、クッションやカーテンはやわらかい素材を取り入れていることだと教えてくれました。

キャンドルを灯したり、やさしい明かりをつけて家でくつろぐ時間が好きだというリッケさん。好きなものだけに囲まれた部屋はいい空気が流れて、とても居心地がよさそうです。

リッケさんのインスタグラムとっても素敵なので、ぜひのぞいてみてください!
lykkemaiskjoldさんのインスタグラム

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