【インタビューレポ】『森林ノ牧場』山川将弘さん -後編-
今日はこちらの続きを!
那須にある『森林ノ牧場』代表である山川さんにインタビューをさせていただくために、那須へ向かった日のレポートです。
当日は、春の訪れを感じるとてもいい天気で、今日の取材を後押ししてくれるような気持ちになりました。
今回のインタビューをもって、zineづくりのインタビューは終了です。その後はせっせと一冊にまとめていく作業を残すのみになります。
ほっとする一方で、もともとは人に会って話を聴くということが1番したかったことなので、ちょっと寂しい気持ちもあります。でも広げた風呂敷は(例え小さくても)自分でちゃんと畳みたいのでここで一つの区切りを。
『森林ノ牧場』は那須塩原駅から車で30分程度のところにありました。
入り口ではヤギのプリンスがお出迎え。
その日は10時過ぎに行きましたが、その時間から少しずつお客さんも集まり始めていました。犬を連れてきたり、子供たちもいたり。ちょっとずつ賑やかに。
インタビューまで時間があったので、牧場にも入ってみました。ちゃんと消毒をして長靴に履き替えれば、牧場に入って牛たちの生活の中にお邪魔できるのです。放牧されているので、中に入ってしまえば、人と牛の間に柵も檻もありません。
ちなみに、牛には一頭一頭に名前がついていて、耳のところに名札が付いてます。
この子は「祈(いのり)」ちゃん。正直に白状しますが、牛を見てかわいいと思ったのはこの日が初めてです。みんなほんとかわいいんです。
しばらくすると人懐こい猫が擦り寄ってきました。
聞くと、牧場にはネズミが来るからそれを目当てで猫も寄ってくるそう。どの牧場にもそうやって住み着いた猫がいるみたいです。ちなみに『森林ノ牧場』にはいま3匹の猫が住み着いているとか。いろいろな動物が自然と共存している世界は何故だか心を落ち着かせてくれます。
さらに奥に進むと登っていける道がありました。そこを登ると拓けた場所まででることができて、そこは季節ごとでまた違う表情を見せるんだろうなぁという小高い場所でした。夏はさらに気持ち良さそうだなぁなんて思ったり。
あっという間に時が過ぎて、インタビューの時間がやってきました。入り口近くの古屋のような場所に移動してインタビューが始まりました。入り口は開け放たれていたので、外の風景や音も入ってくる。そんな心地よい場所です。
最初は雑談のような形で、旅の話で盛り上がりました。僕も学生時代に世界一周していているので、山川さんが語るネパールの良さにはいたく共感。山川さんからは旅好きの匂いがすると思っていましたがどうやら当たりでした。
そこから話は「原体験」についての話題に。取材前に書いたこちらの投稿を山川さんも呼んでくださっていて「わかります!」と言ってくださったことがきっかけでした(めっちゃ、嬉しかったです!)。
ちなみに山川さんにとっての「原体験」は、「中学生の時に北海道の牧場でみた風景」。それが現在、牧場をつくった動機の「はじまり」の風景だそうです。
そんな話を契機にインタビューが始まりました。
その後の詳しい内容はzineをご覧になっていただけると嬉しいです(牧場の方の話を聞ける機会ってなかなかないですよね?)。聞き手は自分なのに、後日山川さんの話を文字起こししながら「めっちゃおもしろい!」って他人事のように思いました。笑
インタビューを終えると、外では小さな姉妹がソフトクリームを頬張っていて、目の前を犬が横切っていきました。外でランチをする人の元には猫が寄ってきて。牛たちをスタッフさんが世話していて、餌をもぐもぐ頬張る牛に子どもが近づいていって…
空は青くて、春の陽気を帯びた空気を風が連れてきました。
肩の力がぬけていく。そういえば最近バタバタしていたなぁと他人事のように思い出します。
深呼吸すると、生き返るような心地にもなりました。
こういう風景をつくった山川さんを心から尊敬します。
「原体験」から今日に至るまで。
牛と人の物語については、zineにつづきます。
1冊ができるまで日記 :21/04/14
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