独立するまでの準備と流れ
私、法人の設計事務所を設立しました。
その準備の中で気づいたことや知ったことを、
今後独立を考えている方の参考のために書いてみます。
1.法人登記
法人を作るには法人登記が必要です。
登記には申請書類がたくさんあります。昔であれば司法書士さんに頼むことが多かったと思います(依頼の報酬は多分20万位)が、私は「マネーフォワード会社設立」を使いながら自分で書類を作りました。
費用はたったの5000円。サイトの作りもわかりやすくて、流れに沿って入力していけば申請書類が自動的に出来上がりました。
設計事務所ならでは注意点です。
登記では定款を作成します。定款とはその会社の法律のようなものです。
そして定款には業務として「設計・監理を行うこと」を明記する必要があります。定款に明記されていないと、設計事務所登録が出来ません。(詳しくは事務所協会のHP等に記載有ります)。事務所登録時に定款の提出も必要です。
申請資料作成は仕事があり土日の隙間時間にやっていたので期間は1か月位でしょうか(集中して行えば数日で出来ると思います)。
法務局に登記申請してから10日位かかって、登記が完了しました。
2.法人の印鑑の準備
順番が逆ですが、1の登記の前に法人の印鑑を作ります。
3点セットの印鑑(認印、銀行員、実印)を用意しました。お値段はピンキリですが私ははんこ屋さんで作ってもらって4万円位でした。
実はこの時には会社名が決まってないといけません。印鑑に会社名を刻むからです。また実印は法人登記の際に印鑑登録も行います。
3.事務所の準備と設計事務所登録
賃貸で借りるのであれば、法人として貸主と契約する必要があります。
場所は目星をつけておいて、1の法人登記が終わってから、事務所の契約に進みます。自宅であればこの工程を省けるので日程調整が楽です。
設計事務所登録は、法人の登記後に行います。
法人登記事項証明、あとは賃貸であれば事務所の賃貸契約書類、定款、
管理建築士の資格証など提出します。申請から2週間位で事務所登録が完了します。1つ注意点は仕事を事務所は個室になっている必要があります。自宅か賃貸の事務所なら問題無いですが、レンタルスペース等の大人数で使う場所は事務所登録できません。
4.スケジュール感
1-3を見て、法人登記→事務所の契約(賃貸の場合)→設計事務所登録で1か月はかかります。法人登記の書類を作成したり印鑑作ったり、事前準備にも仕事をしながらであれば1か月は見ておいた方がよいです。順番通り物事をこなしていかないと予定より時間がかかってしまうので綿密にシュミレーションが必要です。
5.健康保険と年金
自分の会社で給料が発生する時になったら、健康保険と年金の届が必要です。自分の給料を決めますが、役員報酬を経費にするには条件があり、一度決めたらその期中は変えるのが難しいです。よく考えて設定します。
6.補助金
私は商工会議所の補助金を受けることを狙っていました。補助金申請から逆算して行動してました。創業する半年くらい前から下準備として商工会議所の中小企業診断士さんの無料相談を受け、半年後に創業して補助金申請するために何が必要か調べました。私の場合は創業枠の補助金を受けたい←そのためには創業セミナーを受ける必要がある←そのセミナーを受けるためには申し込みいつか?と逆算して行動してました。法人設立の工程とは別に補助金申請のための工程も見ながら動いていました。また申請資料作成も大変で2週間位はかかりました。
7.さいごに
上記1-6で書いたように、様々な手続きを順番通りこなしていく必要があります。特に仕事をしながらの場合は、準備する時間に半年位は用意して余裕をもって進めることをお勧めします。
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