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3月12日 ビジネス頭の体操 「キャッシュレスは財布にどんな影響を?」

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
頭の体操のための質問例はこちら。

→キャッシュレス化の進展は財布にどのような影響(売上や形状など)を与えただろうか?


東京都墨田区両国に本社を置き、レディースやメンズのバッグ、サイフなどのライセンスブランド商品の企画・販売を手がけるスタイル株式会社が制定した「サイフの日」です。

語呂合わせ、と、買い替え需要が多い時期であることに由来。

サイフ
キャッシュレス時代になりつつありますが、売れ行きに変化はあるのでしょうか?

財布の市場規模のデータが見つけられなかったのですが、ECに限った月次の売上推移のデータがありましたのでご紹介します(出典:ECデータラボ)。

2019年1月から2020年6月までのデータとなりますが、年間で約330億円程度の市場規模が(ECのみで)あることが分かります。

高額なブランドもの、輸入物は他の小売チャネルのシェアが大きいと考えられること等も考えると、全体では1,000〜1,300億円程度の市場規模はあると推測されます。

また、2019年と2020年のみの対比ですが、キャッシュレス化の影響は見られないようです。

一方、中国では、ECの淘宝(タオバオ)のみのデータとなりますが、明らかに市場が縮小傾向にあることが分かります(出典:)。

これがキャッシュレス化の進展によると言えるかは、不明ですが、需要に一定の影響を与えていると考えられます。

日本では、今のところキャッシュレス化による財布の売上変化は見られませんが、「財布の形」には変化があったようです。

フィナンシャルアカデミーによる「キャッシュレスと財布に関する意識調査」によると、37%がキャッシュレス化によって財布の形に変化があった、と答えています。

この調査によると、キャッシュレス派の1割は財布を持たない「ウォレットレス派」というデータもありますので、中長期的には財布の売上もしくは、デザイン等になんらかの影響はあるのではないでしょうか。


最後に、財布にどれくらい現金を入れているか?というデータをご紹介します。

朝日新聞世論調査部の調査によると、「ふだん、現金が財布の中にいくらあれば安心できますか」という質問に対する回答は以下の通りです。

約20年前の1998年のデータと比較すると、1万円未満が顕著に増えていることが分かります。

別の調査では、お財布に入っている現金の平均は1万3,569円となっています(楽天インサイト株式会社「キャッシュレス決済に関する調査」より)。

平均は1万円を超えていますが、分布でみると、1万円未満が半数近くを占めています。5千円未満に限っても、21.9%となっています。

どちらの調査でも以前よりも持ち歩く現金が減っていることが分かります。

→キャッシュレスと財布。現金だけの問題ではなく、一昔前までは会員証やメンバーズカードが財布に入れてもらえるか、という競争があったことを考えると、そういったものもアプリ化されていることも財布と関係があるのだろう。今後、財布はどのようなものになっていくだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。







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