7月16日 駅弁の売上は3分の1に!?
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を離れ、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。
1885年(明治18年)のこの日に開業した日本鉄道東北線の宇都宮駅で、日本初(諸説あります)の駅弁が発売されたことに因んだ「駅弁記念日」です。
この日、大宮駅~宇都宮駅が開通した。宇都宮市で旅館業を営んでいた白木屋嘉平が、たまたまその旅館に宿泊していた日本鉄道の重役の薦めで駅弁を販売した。黒ゴマをまぶした梅干入りの握り飯2個とたくあん2切れを竹の皮に包んだもの。
駅弁。
旅行も鉄道での移動も減少していた状態ではかなりの影響を受けていそうです。
そもそもどれくらいの市場規模があるものなのでしょうか?
と、「駅弁」という括りでの売上が見つけられなかったのですが、一般社団法人日本惣菜協会「2022年版惣菜白書」によると、弁当を含む惣菜市場は2019年には10兆3,200億円でしたが、感染症の影響を受けた2020年には9兆8,195億円に減少、2021年には10兆円を回復しています。
ここ10年での成長率で見ても、「内食」、「中食(=惣菜)」、「外食」の3つのカテゴリで最も伸びています。
業態別では、コンビニエンスストアが31.7%と最も多く、次に食料品スーパーが29.1%、惣菜専門店(ここに駅弁が入ると思われます)が27.2%、となっています。
カテゴリー別では、米飯類が43.9%とほぼ半数を占め、次に一般惣菜が34.9%となっています。
全体では捉えられませんでしたが、駅弁を扱っている企業の決算を調べてみました。
JR東海パッセンジャーズの決算公告を見てみました。JR東海パッセンジャーズはHPを見る限りかなり駅弁比率が高そうです。
こちらは2022年3月期の決算公告です。
2019年3月期では、売上高349億円、6億円の純利益
2020年3月期では、売上高273億円、1億円の純損失
2021年3月期では、売上高107億円、29億円の純損失
2022年3月期では、売上高142億円、3億円の純損失
と、感染症で大きな影響を受け、22年度は回復の途上ではあるものの、未だ売上高はコロナ前の半分以下にとどまっている、ということになります。
やはり、移動が減った状態では駅弁の売上は大きく影響を受けた、といえそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様の頭の体操ネタになるものが1つでもあれば嬉しいです。
昨年の7月からこのような投稿をしてはや1年。以下のマガジンにまとめていますので、よろしければ覗いてみてください。
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