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8月13日 高校生が提唱する函館の「朝夜景」とは?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→観光業が産業の柱となっている自治体にとってはコロナ禍はより厳しいものとなっている。長引く中で地域の産業を支えるためにはどのようなことが考えられるだろうか?


函館出身の大学生の投書がきっかけで、函館夜景の日実行委員会(函館青年会議所・函館観光協会など)が1991年(平成3年)から実施している「函館夜景の日」です。
日付は「8(や)」と「13(トランプのK)」で「やけい」(夜景)と読む語呂合わせから。


函館の夜景。

日本三大夜景の1つ。行ったことはありませんが見てみたいです。
ちなみにあとの2つは、神戸と長崎だそうです。
どちらも行ったことありますが、夜景は見てないです…

さて、「ビジネス頭の体操」ですので、夜景の経済効果、ということで調べてみたものの、直接的にはなかなか難しく、札幌市が平成31年に公表した「札幌市夜景観光経済効果調査業務報告書」というものがありました。

函館ではないので簡単にご紹介すると、札幌市の場合、夜景観光に伴う経済効果は直接消費が290億円、生産誘発額が400億円と分析されています。


さて、肝心の函館ですが、函館市では2014年から2023年の「函館市観光基本計画」を策定しています。

それによると観光入込客数を450万人から550万人へと100万人増やす等の数値目標を掲げ、さまざまな分析をしています。

函館観光を選んだ理由」ですが、やはりトップは「夜景」となっています。

函館観光の訪問先」も、夜景スポットである函館山が9割近くとなっています。


こうしてみると、夜景だけでなく五稜郭などの歴史的建造物や海の幸などのグルメもあって比較的狭いエリアの中に観光資源が多くあります。
結果、各種ランキングなどでも高い評価を得ています。

さて、直近ではコロナ禍で落ち込みがありますが、どの程度目標に近づいているのでしょうか?

2020年1月に中間評価報告書が出されています。

観光入込客数550万人の達成ですが、以下の通り北海道新幹線が函館まで開通した2016年度に560.7万人と達成しています。
その後は割ってしまっていますが、開通前よりも高い水準で推移しています。

函館市「来函観光入込客数推計(令和3年度)によると、その後も徐々に観光客は増加し、令和元年には536.9万人となっています。
が、その後感染症の影響で令和2年には310.3万人と大幅に減少。令和3年には346.2万人と回復はしていますが、ピークには及ばない状況です。


同市の別の統計によると、実際に観光客に行ったアンケート結果も掲載されているのですが、「函館を選んだ理由」に国内観光客の56.6%、外国人観光客の68.1%が「夜景」と答えています。

やはり函館の夜景、魅力的なんですね。

さて、このような函館ですが、日帰りが多いこと、季節による観光客の数の変化が大きいこと、が課題となっています。

そこで、市立函館高等学校の生徒がその課題解決に向けた提案を行なっている資料がありました。素晴らしい内容でしたのでご紹介します。
題して「朝夜景プロジェクトチーム〜朝夜景で地域活性化〜」です。
一部抜粋ですのでぜひリンク先もご覧ください。


最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。

一昨年7月からこのような投稿を続けてきました。以下のマガジンにまとめてありますので、ご興味があれば覗いてみてください。




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