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10月1日 もういらない!?はんこ市場で売上を伸ばすには?

普段の仕事を離れた、翌日にちなんだ過去の出来事をネタに「頭の体操」。
そこから問いや興味を広げたり、抽象度を上げて他への応用を考えてみたり…
さまざまな「頭の体操」に活用ください!
頭の体操のための質問例はこちら。

→明治時代に証明書には必ず実印を用意しなければいけない、という法律が施行されたが、今では逆に、ハンコ不要という流れでハンコ業界はかなりの影響を受けそうだ。シャチハタの例以外にどのように生き残り成長していく方法が考えられるだろうか?


全日本印章業協会が定めた「印章の日」です。

1873年(明治6年)7月に出された太政官布告で「爪印、花押などの使用を禁止し、明治6年10月1日をもって証明書には必ず実印を用意なければならない」と定められたことに由来しています。

つまり、もともとは様々あったハンコに類するものを、実印に統一する、というのが目的だったことが分かります。そして今回はハンコを押すために出社しなければ、ということから廃止の議論が起こっています(以下)。


そんな状況のハンコ業界ですが、2018年には1,700億円ほどの売上があったそうです(ハンコに加えて、朱肉やスタンプなども含む数字)。

意外なとこでは昨年までは外国人観光客にも人気だったそうで、日本の文化、とも言えます。

さて、こうした逆風のハンコ業界。実はおなじみシャチハタさんは2000年頃から電子はんこサービスを提供しています。自己否定にもなるサービスをよく提供したものだと感心します。

この電子認証関連の市場は急速に立ち上がっており、矢野経済研究所「電子契約サービス市場規模推移・予測」によると2024年には264億円規模になると予測されています。

こんな中ですが、シャチハタさんは自社従来商品と競合しそうな分野に積極的に進出するだけでなく、従来商品も細かいニーズを探って関連商品や新商品を投入しています。

例えば、個人のハンコの購入が企業から個人に移っていることを捉え、カラフルな商品やデコ商品など「おしゃれはんこ」として展開しています。

シャチハタHP


また、技術については先ほどの電子認証も含めて自社で行うという方針もありキーテクノロジーは自社で押さえることで差別化を図っている、などの取り組みが以下の記事で紹介されていました。


一見、衰退産業、と思ってしまうものでも、ニーズを捉えて対応を行えれば売上を上げていくことができる、という点で大変参考なる事例だと感じました。


最後までお読みいただきありがとうございます。
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